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松坂君が初黒星で得たもの。

それは、メジャーファンの惜しみない拍手と
レッドソックス首脳陣からの信頼です。

メジャーでは、日本のように黒星を消極的なイメージで
捉えていません。
暗黙の了解で何点まで大丈夫、結果も大事だけど内容を
重んじる傾向にあります。

日本プロ野球では、例え1点でも取られて負け投手になると、
スポーツキャスターは

「我慢比べに負けた…・」
「渇―っ」

と心ない表現をするようですが、もしレッドソックス側が
4点取っていれば、松坂君はめでたく白星となりました。

レッドソックスの重量打線であれば、最低でも一試合3点以上を
取らなければならない。

その点から考えれば、昨日の松坂君の働きは合格点。

したがって、昨日はレッドソックス打線に問題があったのです。

それを証拠として、観客からの惜しみない拍手が送られ、
首脳陣からの熱いねぎらいです。

むしろ、打たれた事で各選手のデータを収集できるという収穫もあります。

野球はチーム戦です。

今日は打たれたが、明日先発ピッチャーが打たれたデータを
活かして勝てばいい。
その意味では、勝ったマリナーズの指揮官が悩む番です。

長いシーズンを戦い抜く中で、選手一人一人が最高のモチベーション、
コンディションでプレーできるか、という考え方の違いもあります。

日本では、1球に泣いた…などの表現ですが、
メジャーは1球を見逃さなかったバッターが凄い、
ピッチャーに対しては、事故のようなものという考え方があります。

また、日本はミスをクロ－ズアップするが故に、
選手はミスを起こさないように窮屈な思いをする。

それに対して、人間はミスをするものだから、
それをどれだけカバーできるか？
どれだけミスを最小限にとどめるのか？
ピッチング内容の組み立てでカバーできる、と前向きです。

また、先発ピッチャーが1試合に投げる球数を制限するなど、
選手のコンディションを重視しています。
そういった事から、選手自身のモチベーションも上がるというものです。

長丁場のシーズンを5人のピッチャーで切り盛りしていくのは
並大抵ではありません。
ピッチング内容に問題がなければ、中4日間隔でと役割分担が
決まっているのです。

負けは負け、でも高校野球のトーナメントとは違い、次があります。

ある一定のスパンで、どれだけの働きをしているのか？
この点に関しても重視しているところも違うのではないでしょうか？

しかし、イチローとの対戦は迫力がありました。
メディアでは、「勝負に勝って、試合に負けた」と大騒ぎです。
僕はイチロー君が打ち勝つと予測していましたが、この結果です…
言い訳が許されるならば、ここ最近イチロー君は不調…
好調時であれば、どうなっていたかわかりません。（強気）

昨日の日米は2人の対戦に関する話題で持ちきりでしたが、
球団やテレビ局、更にスポンサーは笑いが止まらない内容ともなりました。