|
カテゴリ:保険会社の矛盾
事故の原因についての因果関係を問う事案が増えています。
すべてが衝突や接触によって発生した事故ではなく、運転の行為 によって、結果的に被害を生んだ事故もれっきとした交通事故です。 例えば、交差点で車が右折する際に対向車を見落としてしまったが 故に、対向車が急ブレーキをかけながら、ハンドル操作を誤り、別の 車両や障害物に衝突する。これも直進車の走行を著しく妨害した として、因果関係事故として処理されます。 実際に、急ブレーキの方法やハンドル操作ミスとして、直進車にも 過失修正はありますが、処罰の対象はやはり、その原因を作った 右折車となります。 「衝突していないから…」と逃げる人もいますが、後で検挙されれば、 負傷者の救護義務を怠った、つまり、ひどいときにはひき逃げと同じ 扱いで検挙されることもあります。 最近相談に訪れた方では、自転車で通行中に止まれの標識を無視 してきた車を避けようと、ハンドル操作を誤り電柱に衝突。 顔面に大きなケガをしました。運転手は、車をおりずに 「大丈夫か…気をつけろよ…」それだけ言い残し、負傷している被害者 を置き去りにしました。幸い目撃者がいましたので、加害者を突き止め られることに…しかし、加害者は開き直って責任逃れをします。 警察としても、証拠のない状態では目撃者だよりで、半信半疑だった ようですが、交差点角にある駐車場の防犯カメラ映像が決めてとなり、 改めて検挙。 現在、保険会社が対応中なのですが、その保険会社がまたぞろ 「因果関係」を持ち出し、再調査している始末。 被害者としては、踏んだり蹴ったりです。 昔からこのような事故の対応をしていますが、つくづくハンドルを持つ上 での責任を痛感させられます。楽しいドライブも使いようによって車は 凶器となります。皆さん気をつけてください。 明日は、私用で留守しますので、火曜日のブログはお休みします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.05.26 02:02:50
[保険会社の矛盾] カテゴリの最新記事
|