シグナルがあおにかわって、わたしはまたあるきだす
たった今、久々に自分の日記読み返してみた。って言ってもこの更新頻度ですから、大した労力じゃあ、ナイ。だけどまあこんな短期間にワシャ何してんねん?!というくらいアッチヘフラフラ、こっちへフラフラ、してるわね~~~。しょうがない・・・あたしはたぶん天性の旅人だ。転地を繰り返すだけじゃなくって、人間関係や仕事にも、現状維持よりも常にさすらうことを求めてしまう、因果な性分なのよ。自分でも、たまに疲れるんだけど、おもしろければそれでオッケー、ってことにしてる。てか、そうでも思わなきゃやってらんない。我がことながら。だって振り回されてる自分自身が、一番疲れてるんだもん。しかしそんなさすがのあたしも1月から2月はヘコんだ。フリーランスで仕事してるもんで、この不況のアオリをイッキに受け、来る日も来る日もヒマだらけ。世間で話題になった派遣切り、人事とは思えない。切られる前にどこにも所属してないあたし、いったいどーすればいいのおおおお?????若干ワーカホリック気味なのでね、もうこうなると社会全体から断絶されたような気にもなってしまって、しばらくひきこもってしまっていたり、したの。しかもこんな時に限ってオトコなし。ヒマ、持て余しまくり。実は長年連れ添った元ダーリン(不倫・45歳)からも愛人整体師・Tからも、復縁の熱いご要望を未だに受け続けてはいるんだけど。だけど、それってもう、あたしにとっては過去のハナシ。終わってしまった恋を、紅茶にマドレーヌを浸して食べて回顧するような純文学めいた趣味は残念ながらあたしのパターンに、当てはまらない。なんかね・・・終わった恋を反芻するのって、すっご~っく非生産的な気がしてしまうの。だって割れた皿のヒビって、いくらアロンアルファでガッツリ止めたって、消えることはないじゃない。それに辛いからって愛の無くなった元彼に頼るなんて、粋じゃないし伊達でもない。女前下がっちゃうよ。だけどだけど、引きこもりはそんなに長く続かなかった。元来さみしがり屋の性分が幸い?して。これじゃいかん!と一念発起、昔のクライアントに相談のメールをしたんだ。彼もフリーランスで仕事をしている。職能はあるが女を見る目はなかったようで、あまりにもjealousな奥様との結婚生活を半年前に破綻させたばかり。彼の経営する横浜のダイニングで飲みながら仕事の相談をするも、なぜか話は恋愛に。ま、フリーの男女2人揃えば、致し方ない展開ではある。「さくらちゃん、最近どうなの?恋愛してる?」「してないです~、12月に全部清算&今はフリーで」「オレも…リコンしてから、まったく出会いもなくってさ、なんか恋愛とかじゃなくって、楽しく飲んだりしたいだけなんだけどな」「あたしも~!しばらく恋愛はイイや~」「でも出逢いは必要だよね、俺らのギョーカイなんか固まっちゃうし、他の職種のヒトと交流がナイんだよ~」「じゃ、セッティングしますか!!」トントン拍子でコンパ決定(笑)。オトナ同士はハナシが早くて、イイね。そこでその週末、早速サバトが開催された。土曜20時、三軒茶屋某所。男子3名、女子3名のお食事会である。なんか聞いただけじゃつまんなそうな感じでしょ?だけどその会は、かつてないくらいに盛り上がった、奇跡のコンパだったのだ。6人が6人ともそれぞれに意気投合し、なんとコンパだっちゅーのに、翌朝6時まで、誰一人欠けることなくガッツリ飲み&語り明かし。まるで大学生のサークルみたいに、ゲラゲラ笑いながら飲み倒した。ねえ、こんなことってあるんだね、大人になっても。知らない同士がとある夜の中で交差して、時を共有し、親交を深めていくってことが。バックグラウンド、職業、年齢、それぞれ違う道を、違う方法で歩んできた複数が、とある平和な夜の中で車座になって、互いの輪郭を溶かしあうことが。あたしたちは三軒茶屋の駅前のマックの2階で学生みたいに始発を待ち、電話番号を交換して、手を振りあってまたね!と前からの友達だったみたいに別れた。そして、その会で出会ったのが、Sくんだった。今なら断じて言えるけど、その会の2次会あたりから、あたしは彼を気に入っていたに違いない。賢さ、回転の速さ、会話の豊かさ。感性の鋭さ、プライドの高さ。もっと話したいと思った。彼の発想の源がどこにあるのか、知りたかったから。そうして気づけば、彼に恋を、しはじめていたんである。2009年、1月末日。未曾有の不況風吹く中、あたしの恋はテイクオフしてしまった。