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龍水(TATSUMI)

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2022.07.31
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テーマ:神社(391)
カテゴリ:元伊勢


比沼麻奈為神社(ひぬまないじんじゃ)

京都府京丹後市峰山町久次宮谷661


■御祭神  豊受大神(とようけのおおかみ)
        
         瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
         天児屋根命(あめのこやねのみこと)
​         天太玉命(あめのふとだまのみこと)


社伝によれば
「遠き神代の昔、此の真名井原の地にて、田畑を耕し、
米・麦・豆等の五穀を作り、また、蚕を飼って衣食の糧となる技を始められた」とのこと。

磯砂山(いさなごさん・峰山町)に天降った豊受大神が

この地で稲作などの農業を始めたと伝えられています。

比沼麻奈為神社の近くには、初めて稲作が行われたとされる

「月の輪田」(現在は古代米が作られている)や

豊受大神が籾を浸したと伝わる井戸もあります。

上の写真のように「元伊勢 豊受宮」とあるので、

ネットの記事などでは宮津市にある籠神社奥宮の眞名井神社と同じ意味で

「元伊勢」と混同して紹介されています。

しかしここは「丹波国・吉佐宮」に比定される「元伊勢」ではありません。

神社でも、ここは「元外宮」と称しているようです。

籠神社奥宮・真名井神社
元伊勢・丹後国一ノ宮 籠神社








籠神社の眞名井神社と同じ「まない」という名の神社ですが、

天照大神が巡幸した「元伊勢」ではなく、ここから豊受大神が伊勢に招かれたという

「元外宮」という意味での「元伊勢」なのでしょう。

伊勢神道の教典「倭姫命世記(やまとひめのみことせいき)」に

「丹波国与佐の小見比治の魚井原」から豊受大神が招かれたことが記されています。

比沼麻奈為神社ではこれを「丹波国比沼の真名井原」と伝えています。

「治」がいつしか「沼」に誤記されたという説もあるようですが、

縁起の良い文字や発音にちなんだものとも言われているようです。

天照大神が伊勢に鎮座されてから約500年後、

豊受大神はこの比沼麻奈為神社の地から外宮に遷幸されたということ。

豊受大神の遷幸に関しては、最初から目的地が決まっていたせいか

内宮の「元伊勢」のようにいろんな場所を回った伝承はないようです。

1か所だけ、意外な場所にそれはありましたが。

※​外宮の「元伊勢」
「龍水御朱印帳・裏ばなし」~近所にもあった元伊勢




​。​






写真ではわからないかも知れませんが、

拝殿・本殿はかなり大きくて18mmのレンズに収まりませんでした。

上の写真はiPhoneで撮影したものです。



​。​



​。​
本殿は神明造。

豊受大神は女神ですが、千木は外削ぎ。

これはおそらく、伊勢の外宮に倣ったものと思われます。

伊勢神宮では男の神とか女神の違いではなく、

内宮に属する神社(別宮・摂社・末社・所管社)の千木は全て内削ぎで

外宮に属するそれらは全て外削ぎになっています。



​。​




​。​
本殿の横にあるのは「五神名地神塔(ごしんめいじじんとう)」と呼ばれる石塔。

地神信仰は五穀豊穣祈願や収穫への感謝を捧げる民間信仰。

「農業祖神 天照太神??」と「倉稲魂??」くらいしか読み取れませんでしたが

「天照大神、大己貴神、少彦名神、埴安姫神、倉稲魂神」の

五神名が刻まれていると思われます。


​。​




​。​
参拝日は2022年7月24日。

京都北部の山間の地とは言え、うだるような暑さ。

それでも境内は凛とした静謐さでした。

境内は隅々まで掃き清められ、

まるで枯山水のような場所も随所に見られました。



​。​




​。​
上の写真は拝殿前から社務所方向を見下ろしたもの。

たまたま写っていたからよかったのですが、

境内にはいくつか立砂があったようです。

こんなに大きなものもあったのに見落としていました。

猛暑のせいだと思います…。


​。​



​。​
あとで写真でよく見ると

鳥居から社務所に続く参道にも小さな立砂が並んでいるようです。

境内脇を流れる小川や元は井戸だったという崖にある穴など

見落としたものがほかにもたくさんあったようです。

この日はご神職はお留守だったようですが、

ネットで紹介されていたものを見ると素晴らしい御朱印がいただけるようです。

今回はとりあえずご挨拶のみ。

近いうちにまた再訪したい神社です。







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Last updated  2022.08.07 13:33:40
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