秋の足音
今年もボチボチ、フジカちゃんの季節となり、職場用のお茶作りもティファールからヤカンにシフト。先日まで、ソーメンだけが自分を救ってくれると思っていたのが懐かしくすらなる位、休日のブランチはホットケーキと熱いコーヒーに馴染み切っているあたり、ゲンキンとしか言いようが無い。最近パンケーキにはヨーグルト、という声を聞いたので試しに自宅でも入れてみたら果たしてふっくら柔らかく焼けたのでありますよ。ビバ・ヨーグルト。サンキュー・ヨーグルト。ちなみに粉は森永のホットケーキミックス。結局ホットケーキミックスは森永が一番美味しいという所に落ち着いたので、買い置きはいつも森永です。これを300g使いまして。後はボールに空けた粉にカレースプーンできな粉1杯・プレーンヨーグルト2杯。無調整豆乳350ccを入れて泡だて器でぐるぐる。これで生地完成。フジカちゃんに火を入れてフライパンを温めつつ、コーヒーメーカーでコーヒーを淹れて、バターをひいて生地を焼き始めるわけです。表面が乾き始める頃に製菓用チョコチップをパラリと撒いてさらに生地で軽く覆ってからひっくり返すと中からチョコがとろりと染み出すホットケーキが焼けます。いつも卵で焼くホットケーキよりもしっとりとした焼き上がりで、試していない方は是非一度お試し頂きたい。損は無いです。絶対。ストーブで焼くホットケーキはガス台よりも狐色に焼けるので気に入っています。思えば震災の後の計画停電でも大活躍でした。電気が全く止まると本を読むか編み物をするかになるので、ストーブで沸かしていた湯を湯たんぽに詰め、ストーブは消して昼寝用の寝袋の中に滑り込んで、おなかに乗せた湯たんぽをさすりつつ本を読んでウトウトしたりしましたし、計画停電中も暖かい煮込み料理にありついたり、オイルランプだけでは心細い暗闇で見るからに暖かい光に癒されつつコーヒーを淹れる事も可能でした。ウチの地域は他所より若干停電が多かったのですが、ストーブは完全に引きこもる事を私に許してくれたので、ずいぶんと心強く過ごせたのです。煮炊きの出来る石油ストーブは、スローライフを簡単に提供してくれます。フジカちゃんは中華五徳をひっくり返してはめると便利さが上がります。対流が良くなるのか、鍋を載せた時の煮え方が早い。中華なべもより安定して置けるので、チャーハンも作れます。窓を開けて滑り込んでくる冷気と立ち上る熱気がぐるぐるまわって入れ替わる様子を肌で感じると、家の中にいてもしみじみ秋を感じます。カーテンが揺れる度に虫の声もひそやかに滑り込んで裸足の甲を撫でていきますと、そろそろ裸足もきついな。と思い、熱燗にも思いがめぐるようになりますです。こうなると、時間の流れが急にゆっくりになる。好きな瞬間です。