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Camera di Allora.

Alloraの詩集 1

小笠原・島

    いっしょ


 生まれてくるときは一人

 死んでいくときも一人

 でも生きているあいだは 

 君といっしょ みんなといっしょ

 それがうれしい


NY Singing

    夢(1)


 君を想うと 夜も眠れない

 夜も眠れないといいながらも

 自堕落な僕は すっかり眠っちまって

 夢の中で君に会う

ツリー

    夢(2)


 現実の君には 会えないから

 夢の中で 君に会う

 夢の中で 君にキスをする

 この現実も 夢にすぎないのだけれど


ミシガン

    口紅


 鏡の前に座り  唇にルージュをおく

 きれいだな

 僕は前世 女だったのか


コスモス

    やめる


 仕事もやめる  人間もやめる

 何もかもをやめる

 それでも 僕は君が好きだ

小笠原・ハマユウ


    飲み屋


 飲み屋で 君と飲む

 君を抱きたくなる

 酔っぱらってしまって

チョウチョ


    きつい


 キスして 君とわかれて

 一人でタクシーにのる

 きついなと

 ふと つぶやいてしまう


語らい

    君と僕


 君は太陽で 僕は月で   君は金で 僕は銀で

 君はルビーで 僕はラピスで   君はライオンで 僕はサイで

 そして 

 君は女で 僕は男だ


otaru


    夜中


 夜中に目がさめてしまい

 カーテンをあけて窓の外をみれば

 ベランダには赤いチューリップ 空には白い月

 そして ベッドには透明な魂

ユリ


    逝く時


 逝く時は何も持っていけない

 本棚の本たちも このカバンも 服も 家も 君も

 何も持っていけない

 この自分の体でさえ


IMG_0531.JPG


    休日


 休日 昼下がり 

 裸になって パンツもとってベッドに寝そべる

 自分の腕にあとがつくほど

 キスをした

バッタ



    透明


 君のことを

 愛して 愛して 愛して

 透明になる僕

 空には白い月


ひまわり


    家族


 夜更けに一人台所で お茶を飲んでいたら

 Mが帰ってきた

 おかえり  ただいま

 Mは僕の家族です


小笠原 少女


    酔っぱらって


 酔っぱらって帰り 

 息子を相手に わーっと はしゃぎたおす

 息子からひんしゅくをかい 

 自分の部屋にもどって 谷川俊太郎を朗読して ねる


おおいぬ

    死ぬのなら


 あした死ぬのなら 

 きょう何もかもすてても 君を抱くだろう

 でも まだしばらくは生きているみたいだから

 それが悲しい

らん

    突然


 河原を歩いていて キスをしたら

 突然くるのねって

 君は言った 僕は答えて

 突然だけが人生さ

クローバー

    ガンジス


 ガンジスの砂の数ほど
  
 生まれかわり 死にかわり

 そのたびごとに

 きみを愛してきた このぼく



鳥



    キス


 キスして キスしてと

 きみの魂が ぼくの魂に よびかけてくる

 ぼくはたまらなく きみが愛おしくなって

 きみの魂にキスをした

CP


    乳房


 生まれてはじめてキスをしたのは

 母の乳房

 それから四十年たってキスをしているのは

 君の乳房


あざみ


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