Camera di Aｌｌｏｒａ.

玄関先でいきなり切り付けられて殺されるという堺での事件、殺伐たる事件が続きこの冬の寒さがよけいにつらく感じられるこのごろですが、お陰さまで中村は機嫌よく暮らしております。

さて今日は読書録の続き１９回目、９９年の分を書いてみたいと思います。

　　９９年

１大河の一滴（五木寛之）　２ﾀﾏﾘﾝﾄﾞの木（池澤夏樹）　３渋沢家三代（佐野真一）

４面目ないが（寒川猫持）　５李欧　６地を這う虫　７神の火 上･下（5.6.7高村薫）

８長い長い殺人（宮部みゆき）　９ﾀﾞﾏｾｲﾉ･ﾓﾝﾃｲﾛの首のない死体（ｱﾝﾄﾆｵ･ﾀﾞﾌﾞｯｷ）

10少年Ｈ 上･下（妹尾河童）　11生き方としての仏教（宮坂宥勝）

12がんばらない思想（ひろさちや）　13十二の遍歴の物語（ｶﾞﾙｼｱ･ﾏﾙｹｽ）

14夜は眠れない（宮部）　15浅見光彦殺人事件　16佐用姫伝説殺人事件

17白鳥殺人事件（15.16.17内田康夫）　18台湾の主張（李登輝）

19夢にも思わない　20初ものがたり　21東京下町殺人暮色（19.20.21宮部）

22竜馬がゆく 文庫版全８巻（司馬遼太郎）　23日用品の文化史（柏木博）

24後鳥羽伝説殺人事件　25熊野古道殺人事件（内田）　26豚の報い（又吉栄喜）

27ｺﾝﾋﾞﾆ･ﾌｧﾐﾚｽ･回転寿司（中村靖彦）　28ﾚｷｼﾝﾄﾝの幽霊（村上春樹）

以上この年は２８点･３７冊でしたが、宮部さん・内田さんの物が多いですね
まあ　面白く読めるせいでしょうか。
お薦めは高村薫さんの「地を這う虫」、高村さんは長編が多いのですがこれは短編集。市井の片隅に生きる半ば人生を終えたような男達に起きるさざ波のような出来事。つい自分と重ねて読んで今でも時々読み返すことがあります。