Camera di Aｌｌｏｒａ.

ここ何日か天気が悪くて､ずっと家にいましたが今日は好天で、久しぶりに外出しました。
太陽に当たるのは気持ちのいいものです､そして夜には本を読んで・・・・・まあ本を読んでいるばかりでもないのですが､今日は読書録の24回目を。

　　２００４年

１ｸｱﾄﾛ ﾗｶﾞｯﾂｨ（若桑みどり）　２ 新選組読本（日本ﾍﾟﾝｸﾗﾌﾞ編）

３ 葉桜の季節に君を想うという事（歌野昌午）　４ 死の壁（養老孟司）

５敗北を抱きしめて上･下（ｼﾞｮﾝ ﾀﾞﾜｰ) ６わたしの赤い自転車（ｱﾃﾞﾚ ｸﾞﾘｾﾝﾃﾞｨ）

７気の発見（五木寛之･望月勇）　８運のつき（養老）　９民主と愛国（小熊英二）

10 ﾀﾞｳﾞｨﾝﾁｺｰﾄﾞ 上･下　 11 天使と悪魔 上･下 (10.11ﾀﾞﾝ ﾌﾞﾗｳﾝ)

12 雨やどりはすべり台の下で（岡田淳）　13 永遠の仔 上･下（天堂荒太）

14 ﾚｯｸｽ ﾑﾝﾃﾞｨ（荒俣宏）　15 日本ﾊﾞﾁｶﾝ巡り（山口文憲）

16 河合隼雄対談集 宗教と科学　　17 ﾏﾝ島の黄金（ｱｶﾞｻ ｸﾘｽﾃｨｰ）

18 ﾁｪｰｻﾞﾚﾎﾞﾙｼﾞｱあるいは優雅なる残酷 19神の代理人　20 ﾛｰﾏ人の物(8.9.10巻)（18.19.20塩野七生）

21歴史の話（網野善彦･鶴見俊輔）　22七つの人形の恋物語（ﾎﾟｰﾙ ｷﾞｬﾘｺ）

23 ﾛｰﾏ法王（竹下節子）　24 銃･病原菌･鉄 上･下（ｼﾞｬﾚｯﾄ ﾀﾞｲｱﾓﾝﾄﾞ）

25 対称性人類学（中沢新一）　26 仏教が好き（中沢･河合）

27 ぼんくら　28 あかんべ（27.28宮部みゆき）　29 ﾌﾞﾗﾝｺのむこうで（星新一）

30 悲しみの鶸（ｱﾝﾅ ﾏﾘｱ ｵﾙﾃｰｾﾞ）

この年は歴史関係の本としては「ｸｱﾄﾛﾗｶﾞｯﾂｨ」が出色でした。天正の四人の遣欧少年使節をえがいたこの作品、ｻﾞﾋﾞｴﾙが日本に来た頃のﾛｰﾏ教会の世界布教の戦略､日本国内の戦国から織田･豊臣･徳川へと続く時代背景､それに重なる世界史におけるｽﾍﾟｲﾝ･ﾎﾟﾙﾄｶﾞﾙ優位の時代からｵﾗﾝﾀﾞ･英国の時代への転換､
それらの事象が４人の少年使節を軸に骨太に描かれています。読み応えのある作品でした。｢ｸｱﾄﾛﾗｶﾞｯﾂｲ」はｲﾀﾘｱ語で「４人の青年」の意。
他は「敗北を抱きしめて」「民主と愛国」両方とも大冊ですが､日本の戦後史を考える上では欠かせない作品ですし､「銃･病原菌･鉄」は文明史の好著です。
クアトロ・ラガッツィ
敗北を抱きしめて（上）増補版
〈民主〉と〈愛国〉
銃・病原菌・鉄（上巻）