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福岡・博多 人力車出張サービスで思い出イベント       あなたの夢を運びます!博多人力屋

創業期6



【一筋の光明】
山笠期間の営業は相変わらず売上低迷。ただ明るい要素として車庫となっている博多百年蔵にて、呉服の会社主催のゆかたパーティがあるという情報を知人から入手。日曜日の夕方開始ということで昼間の業務終了後、酒蔵へ帰還。比較的ご年輩の女性だけの集まりで、車夫の格好をした私と小串氏への受けはよく、一緒に写真を撮ったり少しだけご乗車していただいたりと中々評判よかった。その後、パーティの宴席の中に加わるよう勧められ、お酌をしたり逆にお酒を勧められたりと、もうほとんどホスト状態。なんだか前の会社で得意先を交えた宴会をやっているのと同じノリであった。どうもこの仕事も前職同様、(年輩の)女性とご縁のある仕事になりそうな予感を感じ始めていた。

もう一つの明るい要素は夜の観光営業である。山笠は15日早朝の追い山でクライマックスを迎えるが、その直前の14日が日曜日だったこともあり、神社周辺は夜になっても大勢の人でごった返していた。そんな折、たまたま出くわしたご婦人二人から博多駅前のホテル日航までご乗車を依頼される。初のルートでもあり、大通りに面していない裏道を通ることにするが、夜はあまり人目も気にならず、20分位の道のりを快適にご乗車していただくことができた。また、大博通り沿いのホテル前に到着すると、さすがに珍しい光景でもあり、ロビーにいらっしゃった方がぞろぞろと車寄せのところまで出て来られた。私がお礼を言っている間に、その場に居合わせた周りの方にお客様が宣伝をして下さり、できればみんな乗りたそうな感じであった。しかし、車は1台しかないので一組の若い女性の方だけ乗せて今度は博多駅へ向かうことになった。その際にご乗車いただいた方からも「これは博多の夜に合いますね。」とうれしい言葉をいただき、上機嫌で駅へと駆け抜けた。
後々のノウハウとなっているが、お客様が人力車に乗り降りされるタイミングは新規のお客様をつかむ絶好のチャンス。つまり他の誰かが乗車されている既成事実を見たり、またこれから乗下車しようという光景を見ることによって「私も乗ってみたい」という人間心理に火がつき積極的にアプローチされるようだ。この時の経験から「夜の観光営業」という場面設定に一筋の光明を見出した次第である。

【イベント初仕事】
山笠終了後、いつも通り抜けさせていただいてた聖福寺(日本最古の禅寺)隣の花ぞの保育園様より園児たちに体験乗車させてもらえないか、といった依頼を受ける。これが寸志ながらもギャラをいただく初のイベント仕事となった。ただ園児たちを乗せている時に、たまたまお寺の住職に見つかり「保険にはちゃんと入っとるのか!」と一喝され一瞬びびったが、きちんと手続きしている旨説明し事なきを得た。このお寺ではその後、座禅を組む機会があり、その際に住職の講話を拝聴した。近所の方には恐いイメージで通っている住職であったが、この時の講話はとてもいいお話だった。述べられた趣旨は「明治時代の日本人は偉大であった」ということ。この時以来仕事柄もあるが、古きよき時代の"日本人"を潜在的に意識するようになった。

8月に入りA新聞社の方より取材依頼があり、気軽に引き受ける。そして迎えた8月10日(土曜日)。この日は自分達がデビューした博多町家ふるさと館の開館一周年にあたり、寸志+自主営業にてイベント運営を行うことになった。地元の方中心の夏祭りイベントでもあり、料金をお一人様500円に抑え10分くらいのコース設定をして待ち構えることに。この時人力車はまだ1台で車夫も私と小串氏の2名のみ。午前中はそれほど人出もなかったが、午後から急に人の数が増え次第にひっきりなしに動かす状態に。そのうち行列が途切れない状態にまで陥り、急遽コースを半分くらいに短縮。それでも長い行列は途切れることなく何と午後3時から夜9時終了までの6時間、ノンストップで運行する結果となった。つまり私と小串氏のどちらかが必ず車を曳いて走っている状態で運んだ方の延べ人数なんと96名!この記録は9年後の現在に至るまで破られていない。博多の方がいかに新し物好きかをうかがい知ることのできるエピソードでもある。業務終了後、二人でふらふらになりながらも酒蔵まで車を運び、とにかく喉がカラカラなのでビールを飲みに平尾の「にくしん」(焼鳥屋)へ。あまりの喉の渇きに食べ物はそこそこに「生」「生」「生」と大ジョッキを一気に3杯もおかわりした。この喉の渇きも過去最高であろう。でもやっと理想的な仕事ができた充実感で心も身体も大満足。この仕事やってよかった~!!!
to be continued・・・




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