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2020.01.11
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テーマ:邦画
カテゴリ:映画レビュー

エリ・エリ・レマ・サバクタニ 
★★★★★(5)
昨今よく報道されている、衆人環視の中での自殺、劇場型というと語弊があるかもしれませんが、立て続けの報道で、この映画を思い出したので、観ました。何度目でしょう、もう何度も観てる好きな映画です。

映画の中では、自分の意思とは関係なく自殺してしまう病気「レミング病」が蔓延し、荒廃した近未来ディストピア日本。ノイズユニットで名を馳せていたミズイ(浅野忠信)とアサハラ(中原昌也)は、都市から離れて「音」を収集し音楽を作っている。彼らが作り出す音は、レミング病を治すという噂を聞きつけた富豪が、レミング病にかかった自分の孫娘(宮崎あおい)の治療を依頼すべく、ミズイたちを頼って訪ねてくる。という話。

二人が自然の中の音や、パイプを振り回したりトランプを飛ばしたり、捨てられたモノが奏でる様々な音を収集するシーンは見ていて楽しいです。演じてる二人も音楽をやっていることもあってか、音を愛してる様がすごく伝わってくる。

レミング病の自殺と、本当の自殺の違いは何かという問いに対し、「生きる意志があるかどうか」だというやりとりがある。生きていくことに必要なこと、生きる意志を無くさないために必要なことは、動き続けること、飽きないこと、発見すること、だと思います。うつ病や人を死に至らしめる病は、そういう気力を根こそぎ奪ってしまいますが、そこから脱するにはやはり、外の世界の、安易な言葉を使ってしまうと感動に触れるしかないのだと思います。自分にとってのそれは漫画を描くことでした。

ちょっと話が逸れましたが、治療ために大草原で爆音を奏でるラスト近くのシーンは、ぜひヘッドホンで爆音で聴くか、山の中で大音量で聞くと良いと思います。自分は公開当時に劇場でそのシーンを体験しましたが、映画館が揺れて、ぶっ壊れるんじゃないかというほどの爆音で聞きました。もしかしたら自分はその時までレミング病にかかっていて、治療されたのかもしれません。

DVDは通常盤と、撮影日誌やメイキング映像が付属した豪華2枚組版がありますが、断然2枚組版がおすすめです。あとで知ったのですが、メイキング映像は作家の阿部和重氏が慣れないDVカメラを回しているんですよね。大抵は助監督とかがカメラ回してたりするのですが。特に主観を交えることなく淡々と撮られているのですが、見応えがあるんですよね。監督も含め皆で新しい音を探したり模索してる様子がわかり、監督たちの音に対するこだわりが伺えます。中原昌也氏はお茶目な人だなというのが伝わってきます 笑 宮崎あおいはすごいですね、当時20才でしょうか、メイキングは普通のDVカメラで撮ってると思うのですが、それでも突き抜けた透明感と存在感放ってるところがすごいです。もう一つ付属する撮影日誌ブックレットも、メイキングを撮った作家の阿部和重氏によるものなのですが、面白いです。別畑の人から見た映画の撮影現場はこう映るのか、こういうところに視点が行くのかというところで、何というか、制作サイドのゴリゴリ↓感じじゃなくて一般視聴者側に寄り添うような文体というか、新鮮な映画現場の体験談として読むことができます。



話が最初に戻りますが、大多数の人がいる場所で自殺をする人たちに対して、「迷惑だ」とか、あるいは周りの人たちに対して「携帯で撮るな、アップすんな」とか、そういう議論よりも、彼らがなぜ一人孤独に、例えば森の中などでなく、ああいった人が沢山いる場所を選んで逝ったのかということや、言葉なく発せられた最後のメッセージに耳を傾けたほうがいいと思いますね。死んでしまう人も、死にたい人も、生きたいけど生きれない、生きたいのにどうしたらいいかわからないから死んでしまうと思います。やり直すことが一見して難しいように見えたり、休息を許さず動き続けることを暗黙で求める社会の構造が、彼らを殺してるのだと思います。もっと寛容な社会になればいいと切に思います。






最終更新日  2020.01.12 12:49:06
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