カテゴリ:俳句
3月28日(木) 俳句入門(抜粋:後藤)(199) (作り方と上達法) 著者:嶋田洋一 昭和53年6月3日発行 付録 古今の俳句鑑賞(25) 3,現代俳句の鑑賞(19) 蛇笏忌やどすんと落ちし峡の柿 秋元不死男 「どすん」と音がしたかどうかはわかりません。作者は飯田蛇笏の重厚な作風が頭にあって、それを暗示するような「どすん」という音をつかまえてきたのだと思います。目前のほんの些事をのがさず、作品にしたのがさすがです。 顔中の皺をあつめて寒さいふ 大野林火 「皺をあつめて」が実にうまいし、老巧というよりほかありません。互いに交わすあいさつ、年寄りの顔の表情を、実に俳句的に巧みに詠っています。 俳句的:俳句の得意の技術を、俳句の守備範囲内で、フルに使ったという意味。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.28 07:33:40
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