カテゴリ:思想
4月8日(月) 「幸福論」(ヒルティ)(第二部)(285) ヒルティ著草間平作訳 発行所 岩波書店(1935年5月15日) (注)あくまでも、訳に忠実にしていますが、簡略化や意訳や 表現の変更(例えば、「…である」を「…です」に変えたり)し ています。それもすべて自分自身のためです(後藤瑞義)。 超越的希望4-(1) (前日)その強力な愛の力こそが、生命を創造し、生命を維持する要素であり、かつ死をも克服する要素であるということです。そして最後に、たとえこのような信仰、このような愛が与えられたとしても、なお「神の民にはまだ安息がのこされている」という楽しい希望がなかったならば、この地上の生活においてありとあらゆる方向から押しよせてくる強大な障害に耐えて行くことはできないでしょうということです。(よりつづく) 死後における生命の存続についてわれわれが知っている中で最も信頼できる証言は、キリストの復活です。それは歴史的に立派に証明されており、しかも、当時の数多いいわゆる「歴史的事実」以上に立派に証明されている事実です(五百人以上の人が証言しています)。そればかりでなく、また哲学的にも道徳的にもまさに要請せられるところの証(あか)しでもあります。もしもキリストの復活の事実でないならば、二千年来の世界史全体が一つの錯覚であり、いや、それどころか、故意の虚偽に基づくものとなるでしょう。したがってキリストの復活は、すべての真のキリスト教の基礎であると同時に、すべての超越的希望の土台であり、またいつまでもそうであるでしょう。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.04.08 17:54:51
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