カテゴリ:短歌
6月7日(金) 短歌集(292) 中公文庫:日本の詩歌29より 昭和五十一年十一月十日初版 五味保義(19) 草原にたひらにつづく最上川の寒き川波に浮く鴨のむれ 川口にただよふ如く見ゆる洲の先をめぐりて長き白波 夕かげとなりし病室にうつむきてわが爪を切る妻あはれなり 丘の上に清き夕月立つ見えて移り来し病室の明り久しき わが一人向ふガラス戸のひろくして時長し夕月の移りゆくまで (以上『小さき岬』より) (この項終了) (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.07 07:34:17
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