カテゴリ:短歌
6月28日(金) 「歌道小見」(抜粋:後藤)(1) 島木赤彦著 岩波文庫よりの抜粋(後藤) 古歌集と自己の個性(1) 万葉集及びその系統を引いている諸歌集に親しむことがたいせつであると言うのに対して、反対の説をなすものがあります。つまり、「歌は作者自身の感情を三十一音の韻律として現すべきものである。千年以上も昔の歌集を読んで歌の道を修めるのは、生き生きとした現代人の心を殺して、現代人の個性は現れない…」というのです。これは、人間の根本に徹していません。歌には歌の大道があるのです。仏教の真の行者は、己をむなしくして釈尊を礼拝します。己をむなしくして、仏に仕える行者にして、真の個性を発現できます。法然、親鸞、道元、日蓮みなそうしています。 同じように歌の上で言えば、正岡子規をあげることができます。子規は、歌の上で絶対に万葉集を尊信しました。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.28 07:43:41
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