テーマ:一冊仕掛人(459)
カテゴリ:俳句&本紹介
『女の背ぼね』 ・佐藤 愛子 ・海竜社 ~いきなりタイトルを"女の気持ち"と打ち込んでしまいました・・・が、内容的には間違 ってはいないと思います。 「このエッセイ集は私が四十代後半から七十代はじめにかけて書いた雑文をまとめ」た ものだが「せめて若い人々には、"ふーん、こんないい分が通用していた時代があったの ねえ・・・"そんな興味で読んでいただければ、と思う。八十五 媼 」と、『前書き」に。 1.苦労は必ずしも不幸ではない 2.適当に賢く、適当にヌケている 3.慢性の病気を 克服していくように 4.女と母は強くあれ 5.これが男というもの 6.いつ死んでも未 練はない 、章タイトルだけでもキツパリと何か元気になれるようですよね! ・人間の幸、不幸は心の持ちよう一つだということなのである。 ・私にとってものを書くということは、人間をより理解するよすがである。 ・適当に賢く、適当にヌケていて、そうしていざという時に気丈に頑張る--それが、私の 理想の妻である。・・・って、男性の代弁者!? もっとウレシイことも・・・ ・ダンナさんのことを憤慨失望している奥さんなどもよく見かけるが、よく考えてみると、 それはダンナさんが豹変したのではなくて、奥さんが自分勝手にダンナさんをこういう人間 だときめつけていただけだったのかもしれないのである。・・・拍手!!"男の気持ち"と 打ち込んでもよかったのだぁ!・・・そんな男にたいしては・・・「男は女の力に頼る方が トクだということを知り、女の力に押し切られた格好して、本当は女に何もかも委せて責 任のないラクな身分になりたいと考えているのかもしれないる」・・・見破られている・・・ そして「もうこの世に未練はなくなった。/もういつ死んでもいい。」 とまで・・・ 【花あればこそ 老知る今日もあり】と結ぶ、元気であれはいいのだが・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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