カテゴリ:「本」の紹介
『なんでわざわざ 中年体育』 ・角田 光代 ・文藝春秋 ~著者が20代のころ、ムボーな海外旅行をしていたようなことを「本」で知っていたが、ここまで「体育」にハマる 人とは思わなんだ! 「年齢と精神と肉体はどんどんアンバランスになっていくだろう。(中略) でも本書を読んでい ただければおわかりのとおり、運動の何ひとつ、中年以降の体力の衰え予防としてはじめていないし、やって もいない。ボクシングもランニングも、みなそれぞれにはじめた理由が違い、そのどれもが健康維持とは関係がな い。」「嫌いだと自覚しているからこそ続けられることもある。」 と言っているが、23篇におよぶ"マラソン"と "登山"、ボルダリング、ヨガ体験の詳細259ページに、アキレルほど!! ・・・フセンつけたものの引用しなくてイイデショ! 『老嬢物語』 ・高楼 方子(たかどのほうこ) ・偕成社 ~「エッセイの連載を依頼されたとき、(中略) "おばあさん"たちを拠りどころに、あれこれのよしなしごとを書 いてみたくなった。(中略) やっぱり私は"おばあさん"が好きだったんじゃないか? (中略)好きな"おばあさん" 嫌いな"おばあさん"を超越した先に、ぼうっと明るむ、"おばあさん"なる<イデア>が。」 "内外"24篇。 「なんかズルくね? と」「ガーン。これは強烈。」ナンテナ"文"もあるが、「"エマ"はハッと打ちのめされ恥じ入り、自 分への怒りと更改と屈辱感に、生まれて初めて心底落ち込み、滂沱たる涙を流すのである。ここを読んだとき 私はうかつにも彼我の区別をうしなって、(以下略)」「件の鉄槌に猛省したりという経験を経て真に高潔な淑女 に変貌して終わる。」などと、続く文章に、"おばあさん"を著者に重ねてしまうことシキリ・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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