カテゴリ:「本」の紹介
『すごい トシヨリ 散歩』
池内 紀 ・ 川本三郎 ・毎日新聞出版 〜「スゴイ」!本が出たもんだ!! ココでも多々採り上げる 敬愛する二人の対談集・・・ただし "ここまで"で、2021/10発行に間に合わなかった池内さん、、、2019/8逝去でした・・・313頁。 池内氏撮影写真も多数あって、対談も一層の現場感覚を彷彿とさせて、楽しく貴重な書! 前掲載のオカタケ本をさらに深くして〜・東京の味わい方・歩いているから気づくこと・ラジ オ少年と映画少年・映画で歴史を読み直す・一度は列車に乗って・「もういいや」と「これだけ は」・立派な顔のオトナがいたころ・本は愉快な友だち・あこがれの女優たち・いい町にいい 喫茶店がある・雑誌あればこそ・糸市のレコードジャケット・旅を楽しむ知恵と工夫・懐かし い本の話。美食よりシウマイ弁当・・・オカタケ本よりさらに歳の近しく、うれしく!!! ↑タイトルだけからもも「ふふふふ」となることウケアイ!(なんてな コトバさえ) 池内「ー次の選挙から選挙権が18歳以上になりましたね。ー」川本「どうでしょう。18歳以上 がはたしていまの政権に批判的なのか、追従するのか。徴兵制になって困るのは、結局彼らで すからね。」池内「そうなんです。こちらは、ほぼこの世の役目が終わっています。」 川本「ー余談ですけど、居酒屋ブームを牽引している太田和彦さんと吉田類さんは、それぞれ 酒の飲み方が違うんですね。ー」(青砥・赤羽・大井町) 池内「歴史を背景にした風土の違いと いうのはけっこう強いものですよね。」川本「だから、山形県は秋田美人が好きではない。と いうか、東北の人は秋田嫌いが多いですねる」・・などと楽しい話は続いてゆく!!! 「あとがき」川本〜「池内さんにはじめてお会いしたのは1983年の冬。同じドイツ文学者の 種村季弘さんと二人でー」「池内さんには、一日が48時間あるのではと驚嘆した。」「池内さんと は共通点がいくつかある。前述したように、子供時代、貧しかったから貧乏性なこと、贅沢が 苦手。二人とも旅好きだったが、高級旅館にはまずとまらない。ー」「私は2008年に七歳年下 の家内を癌のために失った。ー」「池内さんは2019年、8月三十日に亡くなられた。奥様に よると、夜。寝ていてそのまま静かに逝かれたという。ーー いまこの対談を読み返してみる と、目の前に池内さんの笑顔、あのゆったりとした播州弁を思い出し、あたたかい気持ちに なる。尊敬できる年上の友人を持ったことの幸せを思う。ーー」"すごい"うちに 一読を!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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