『B型の品格』 -本音を申せば-
『B型の品格』 -本音を申せば- ・小林 信彦 ・文藝春秋 ~「週刊文春」-本音を申せば-シリーズの11冊目で、いわゆる血液型本では ありません。「わき上がる世相への怒りをおさえて、なるべく<趣味の話>」に絞っ て、映画こぼれ話を中心の身辺雑記。・・・キーワードというか、堀北真希に入れこみながら、・年末年始のたわごと・メガネブームと時代・マキノ雅弘生誕百年記念・”敵機空襲”のこと・「接吻」の小池栄子に拍手・<新貧困化社会>を死守する連中・・・など、「世相への怒り」もおさえきれていない。「とにかく、役所や政府のいうことを一切、信用しないこと。そういないと生き抜けません。」「<三月十日の爆撃にあたって、米軍が関東大震災の火のまわり方を参考にした>とは知らなかった。」(63年後の大空襲)「戦時中はもちろん、戦後も、大新聞は権力者に密着することで生きのびてきた。よほどの異変がない限り、大新聞は自己批判などしない。」 「本当に尊敬する人には近づかぬこと」 「”地デジ”は、一方的に押し付けられてくるもののように思われる。”総務省と放送業界による地デジ受信機の普及率アップ”というものが、どこから発生し、なぜ急ぐのか、さっぱりわからないのである。英国でもアメリカでもうまくいっていないというのにる」・・・・・などの語録のほうが、”B型話”よりよほどイイし、著者らしい!