22/12 読了分ですが、、
『すべてきみに宛てた手紙』・長田弘 ・ちくま文庫〜2001年刊行の文庫化にて、各紙誌からのエッセイ集、22/4発行、156頁。カバー朝光ワカコ・鈴木成一デ ザインは好み!〜39の「手紙」ー・こころざし・ふみよむあかり・遠い日の友人の死・ただ結びあわらよ 他 7〜「一冊の本がみずからその行間にひさめるのは、その【今】という時間のもつ奥深い魅惑です。」26ー「ー社会になくなったものは未熟さというものに対する自覚です。人びとのあいだに失われのは、熟慮 熟達、熟練、習熟といったことを目安に、物事を測り、人間を測る習慣です。ー」36〜「戦争の言葉は三つ あります。戦争前と、戦争の間と、戦争後の言葉です。ー しかし戦争になるや、言葉は意味を失います。いったん戦争が始まれば、そこにはもう、倒すべき【敵】しか存在しません。攻撃は今は、コンピューター の中の【敵】という目標を攻撃することです。ー 戦争に破れた側は、戦争の理念を失います。ー 【戦争は解決ではない】と思い知ることです。ー」巻末、谷川俊太郎が「魂への入り口」で「長田さん、ご無沙汰でした ー 『すべてきみに・・』という題名 を見て思ったのは、この【きみ】という言葉で長田さんは、誰を思い浮かべていたのだろうという誰もが思いつきそうなことでした。ー ふと不安と寂しさを缶じてしまうのはなぜだろうと思いました。」 「自分の肉体が自分にとっての自然の始まりだとはっきりき気かせてくれたのはしかし 若さではなく老いでした。ー」 長田弘ー 2015逝去。 『今夜、笑いの数を 数えましょう』・いとうせいこう ・講談社〜2019/2発行、対談集343ページ! 〜・倉本美津留・サンドロヴィッチ・バカリズム・枡野浩一・宮沢章夫 ・きたろう氏ら 6人との対談集。〜倉本「ごまかそうとしている人間がごまかしきれない。」KERAサンド ラ「人間、リセットするのが一番むずかしい。」 枡野「神経の昂奮の行き先を混乱させるんだよ!」枡野(バカリズム)「なんか納得できる、っていうのが一番気持ちいい笑いかなる」宮沢「演劇の笑いを知ら ない人は笑いをかたるべきしゃない」いとう「本気で『あれ?』って顔ができるかどうかってことですよね」きたろう「笑いをずーっと押し殺すパワーがないとダメなんだよ。」・・・などと。宮沢「関西弁っていう のはいつまでも続くものでもない。」に同感!! ・・「たけし」評も 出てこない!『ミシンと金魚』・永井みみ ・集英社〜22/2発行、138ページの小説。著者1965,年生「ケアマネージャーとして働きながら執筆した本書で第45 回すばる文学賞を受賞」その ケアマネの実態からありのままの筆致で描く「家族」。認知症・継母・犬の 乳が「かあしやん」・ミシンを踏むしか、、、「まあ、いいや。なんだって。」