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2013/10/11(金)08:08

経験曲線と学習曲線

経験曲線効果とは 経験と効率との間の関係を示す経験則。単に経験効果とも呼ばれますね。これは一般に個人や組織が特定の課題について 経験を蓄積するにつれ より効率的に その課題を こなせるようになることを指すのです。また 累積生産量の増加に伴って 製品数量ごとの間接費を含めた総コストが予測可能な一定の割合で低下していくことを指します。経験曲線の前身となった概念として学習曲線があるのです。これは課題を反復して こなした回数が増えるほど 一回ごとに要する労働時間は減少することを表します。この概念は1936年 航空機の生産機数が倍になると 機数あたりの作業時間は10-15%減少するという経験則として発見されたのです。この経験則は 即ち 生産された品物の数の増加に伴い 生産コストが予測可能なペースで減少することを意味した訳です。経験曲線は学習曲線より広い概念で その対象は 単に労働時間に留まらないのです。経験曲線効果は ある業務がより頻繁に実行されるようになると そのコストが減少することを表すのです。これは どのような商品やサービスにも適用できます。累計での生産回数が倍になるごとに 生産回数あたりの総費用(生産、管理、マーケティング、販売を含む)は一定かつ予測可能な速度で減少するのす。こうした効果は1960年代の後半 Boston Consulting Group (BCG)社のB.Hendersonによって提唱されたのですが 1970年代 BCG社によって行われた調査により この効果は 様々な産業で確認されたのです。この効果は 数学的には 下記の式で表されるのです。ここで 皆さん。●コストの初期値●Cnn番目の商品の生産コスト●n累計の生産回数●a累積生産量の変化に対するコスト弾力性であると認識してください。また 累積生産量が2倍になるごとに減少するコストの割合を習熟率と呼び  一般的には習熟率は20-30%程度とされるのですが 業種などによっても異なります。学習曲線とは練習量と反応時間の関係を表す曲線なのです。RTを反応時間、Nを練習量、a、bを課題によって変わる変数とするとき 次の式が成り立ちます。ピロリとアンダーソンは a、bの実測値をそれぞれ1.40、0.24と求めたのです。 この式は かなり普遍的に成り立ちます。多分 皆さんは 私が知ったかぶりして 「鬼面人を驚かす」 と思うでしょうが そうでは無いのです。経験曲線効果は企業の常識なのです。私が確認したかったのは 学習曲線の方で 事の順序として経験曲線効果が出てきただけ。しからば何故 学習曲線なのか。恥ずかしながら私 最近 とみに段差への反応時間が低下しているので (要するに階段で つまずくって事) 練習量を どの程度増やすべきかをチェックしたかったのです。この計算は簡単。Nを放り込むだけ。例えば お子さんの勉強時間でもOKです。      

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