2016/01/17(日)00:25
第50話 ラーの鏡どこー? その1.
無事にサマンオサのお城から逃げ出せれたあたし達は王様から聞いたその者の真実の姿を映し出すラーの鏡ってアイテムがある洞窟の前までやってきた。
「よっし、それじゃ。ささっと夜までには見つけて帰ろう!」
「んだな、あんまり遅くなるとそれこそ偽物王の被害が更に増えちまうだろうからな」
「えぇ、お城の兵士さんや町の人たちの犠牲をこれ以上出さない為にも早くなんとかしてあげないといけませんからね」
早速、洞窟の中に入ってみたんだけどさ。
「どうやって進もう?」
「右手を壁についてそのままずっとまっすぐ行きゃ迷いはしねぇと思うが」
「そうですね、まずはそれで行ってみますか?」
「そうだね、闇雲に動き回って迷っても嫌だしね」
と、いうわけでカリストの提案である右手を壁についてずっと進む方法で洞窟を探索してみたんだけどさぁ・・・
「・・・・・・・下に降りる階段どこ?」
「てかよ、これ入口に戻ってきたんじゃね?」
「間違いないですね、これ私達が入ってきた場所に戻ってきてますよ」
おぉう・・・結構広い上にグルッと1週出来る作りなんだ・・・
「ま、だけどよ。1週するってことわかったし、後は1つずつ、曲がり角を調べてけばいいんじゃねぇか?」
「そうですね、時間はかかってしまいますがそれが安全でしょう」
1つの場所を拠点にしてそこを行ったり来たりしながら下への階段を探してたんだけどさ、これもう2度とやりたくない・・・
「やっと・・・やっと下への階段見つけたぁ・・・」
「まだまだこっからだと思うと気が滅入るな」
「とりあえず気持ちを切り替えて行きましょう。そうしないと疲れてしまいますよ」
「うん、そうだね‥‥」
と、いうわけで階段を降りて下の階に移動してみたら
「宝箱・・・」
「何かこれみよがしにめっちゃ並んでんな」
「どこかに誘導してるような配置ですよねこれ」
「これ絶対罠だよね」
「あぁ、十中八九間違いねぇだろ」
「これアルナだったら宝箱がいっぱいだよ!ここがユートピアだったんだよ!なんて言いながら猛ダッシュしてましたね、うん。間違いない」
「あははw確かにアルナだったら言いそうだねw」
「で、だ。とりあえずあの罠っぽいモノにのってみるか?」
「そうだねぇ、流石に全部人食い箱とかミミックってわけでもないだろうしね」
「まぁ、エリスとカリストがそういうなら別に私はいいですが、時間ないんですよね?」
「まぁまぁ、そんな時間かからないって」(多分
(エ エ)はぁ、まぁ・・・わかりました。
大量に並べられた宝箱を開けつつ移動してみたんだけどね。
「何か妙にしょっぱい中身ですね」
「まぁ、こんなに大量にあるんだ。その全て、1個1個に1000G以上だったり、種が入ってるわきゃねぇよ」
「でも、種は少しありがたかったね」
「そうですね」
「を?ここがラストか」
大量に並べられた宝箱を開けつつ移動した先にあったのは、宝箱が4つ並べられた小部屋だった。
「妙に怪しいですねw」
「これのうち1つがミミックかな?」
「かもな」
「まぁでも、ミミックなら別にそんな強くないし大丈夫でしょ」
「何で全部ミミックなのかなぁ・・・・」
「意外でしたね、まぁですがアレです。これでわかったでしょう。世の中そんなうまい話はない、と」
「さて、ちょっと無駄な時間くっちまったし、こっからは巻いていくか」
と、いうわけであたし達は来た道を戻りつつ、更に奥へと進んだ。
第50話 ラーの鏡どこー? その1.終わり
その2.へ続く