2016/01/30(土)08:21
第8話 あれ・・・俺のけもの? その1.
スちぃ部を立ち上げて最初の土曜日の昼前・・・
今日は確か瑠璃と琥珀先輩がうちに遊びにくるんだっけか(正確にはジェードとコーラルの2人に会いにだが
てか、2人は何時頃来るんだろうか。うちで過ごすだけならまぁ、昼食ってからか?
「あの、蛍さん」
「ん、どうしたんだい?ジェードちゃん」
「実は今日学校の友達が昼頃から遊びに来るのですが、大丈夫ですか?」
「を?そうなの?ジェードちゃんの友達!?そんな別に改まって言わなくても今はここがジェードちゃんの家なんだし、気にせず呼んでくれていいさ」
「はい、ありがとうございます」
「ま、その今日来るジェードの友達ってのは瑠璃なんだがな」
「へぇ、瑠璃ちゃんが来るのね。そういえば最近うちに来てなかったから久しぶりだね」
「俺としてはあいつにはあんま来て欲しくねぇけどなw」
「あんた何言ってんの。別に今日は龍也が目的じゃないんだろ?だったらそんな言わない。てか、あんた瑠璃ちゃんとはどうなったのよ」
「え?やっぱり龍也と瑠璃ってそういう?」
「なるほど、龍也と瑠璃は親公認、と」φ(`д´)メモメモ...
「ちょwお袋そういう意味深な発言はやめてくれ。コーラルとジェードがめっちゃ勘違いしてるじゃねぇかよ」
「勘違いなもんか。母さんは2人のことを応援してたんだよ?」
「そんな応援いらねぇw」
「だって、龍也ってこんなんだけど。それをわかった上で付き合ってくれてる子なんだからさ、そんな脈がないわけないじゃないか」
「いや、ただ単にあいつは面白がって俺をイジってるだけだ」
「はいはい、照れ隠し照れ隠し」
このババアw何が照れ隠しだよw全然ちげぇっての。
てか、この話の流れはマズイな。瑠璃と琥珀先輩が来る前に俺が完全に疲弊しきっちまう。
「んで、今日は瑠璃だけじゃなくてだな、同じ部活の先輩も来るんだわ」
「部活の先輩???龍也、あんた部活なんて入ってたっけ?」
「いや、こないだ言ったろうよ。ちょっとアレな先輩に誘われてジェードとコーラルと瑠璃と一緒にその先輩と部活立ち上げたって」
「あ、あ~・・・そういえばそんなこと言ってたね」
「そういうわけで、少し騒がしくなると思いますが、宜しくお願いします蛍さん」
「あたい、友達を家に呼ぶのって初めてだからドキドキするよ」
「あぁ、そうでしたね。コーラルは向こうでは私以外に友達いませんでしたからね・・・って、ちょっと待ってください。私はちょこちょこコーラルの家に行ってるんですが、友達としてカウントされてなかったんですか?ちょっと・・・いえ、かなりショックなんですが」
「あ、いや。違うよ!ジェードはほら、小さい時からの付き合いだし家族みたいなモノだから」
「はいはい、そういうことにしておいてあげますよ」
「さって、それじゃ瑠璃ちゃんとその先輩が来る前にささっとご飯食べちゃいましょ」
んで、昼飯も食い終わって一息ついた午後1時すぎ頃。
ピンポーン♪
「ん、琥珀たちですかね」
「あたいも行く」
ジェードとコーラルが玄関に行ったがどうする、俺も一応出迎えるか。
「やっほー♪ジェード・コーラル遊びにきたわよ~♪」
「やぁ、こんにちは」
「どうも、こんにちは琥珀・瑠璃」
「いらっしゃい、いらっしゃい」
「おっすおっす」
「げ・・・何で龍也がいんのよ・・」
「なんでって、そりゃお前。ここは俺んちだからな」
「休みの日に用事もないとか寂しい人生送ってるわねぇ」
「オメェにだけは言われたくねぇよw」
「瑠璃ちゃん、いらっしゃい。久しぶりね」
「あ、おばさま。お久しぶりです」
「最近遊びに来てくれなかったからおばさん寂しかったわ」
「高校入ってからあたしもちょっと忙しくなっちゃって。中々こちらに来る機会がなかったので」
「ふふ、でも。相変わらず元気そうでよかったわ」
「どうも初めましてお義母様。私は野々山琥珀といいます」
深々とお辞儀をする琥珀先輩をみるとお袋は大きく溜息をついた。
「はぁ・・・凄い美人さんね。どうも初めまして、龍也とコーラルちゃんとジェードちゃんがいつもお世話になっております」
お袋から見てもやっぱり美人なのか。まぁ、そりゃ見た目だけは確かにすげぇ良いからな(自分のことを棚にあげながら
てか待てよw今琥珀先輩、お袋のことお義母様って呼ばなかったか???w
そこはあんんま深く突っ込むのはアレか。
「ずっとここで立たせるのもあれだし、あたい達の部屋行こうか」
「そうですね、それでは行きましょう」
「おっじゃましま~す♪」
「失礼します」
琥珀先輩と瑠璃を連れて俺たちは2階へとあがっていったのだった。
第8話 あれ・・・俺のけもの? その1.終わり
その2.へ続く