「ノーウェイ・アップ」(2005 米)
う~ん、2周年記念企画が思いつかないよ。(-。-;) まだ2歳だもの無理ないか、ばぶ~。(>ε<) さて、全く期待せずについでか何かで借りた作品がまあまあだったりすると、得した気分になるのは皆さんも経験があると思う。で、人にすすめるんだけど「それほどでもなかったじゃん」って後で文句を言われたりしたりもする。(^_^;) 出発点の違いだけで評価が分かれるのは、やっぱりたいした映画じゃないんだろう。でも、ただのダメ映画じゃなくてどこか面白い、何かを持ってる映画なんだと思いたい。 しかも制作会社、配給会社がC~Z級専門なら嬉しさ倍増だと私は思うけど、違うかな。 それはこの映画(^-^)b 「ノーウェイ・アップ No Way Up」(2005 米) 劇場未公開 監督・制作:ジェームズ・シール出演:グレイソン・マッコーチ エイドリアン・ポール エイミー・ロケイン 「どんな話?」 主人公の証券マンは、上司と共に1,000万ドルを横領するプログラムを仕掛けるため就業後の会社にやってくる。しかし、作業終了後の深夜の地下駐車場で、思い直した主人公が手を引くことを宣言したために上司と仲違いしてしまう。一人残された彼は、自分の車に戻り出発しようとするがエンジンがかからない。調べてみると、配線やパイプ類がズタズタにされていた。呆然とする彼に、突如黒い4WD車が襲い掛かった。 アクション(?)スリラー、かなぁ。 深夜、地下駐車場に閉じ込められた男が、デカい4WDに襲われて逃げ回るお話だ。 なぜ?誰が?逃げるのか?対決するのか?その方法は?よくあるネタだけど、正体不明の車に襲われるのは結構ハラハラするし、所々面白い部分があるので全体的にはなんとか最後まで観られるよ。(´▽`)b 普通は「激突」のように走って走って走ることになるんだけど、これは駐車場内限定。いくら大きな駐車場でも屋内限定だ。しかも主人公は徒歩。でもスケールが小さい分こじんまりとまとまってて、そこそこ楽しめた。 但し、駐車場内の景色に変化がないのがつまらないのと、謎解き部分がヘタながもったいない。 それに主人公がバカなのか利口なのか慎重派なのか行動派なのかが良く分からないので、感情移入はできないよ。 ま、レンタル屋さんに行ったらお目当てもその次も全部貸し出し中、でもせっかく来たんだし帰ってもヒマだからどうしても何か借りたい、って時に借りても損はないと思う。(`▽´) 「地下駐車場」「閉じ込められる」で思い出すのはやっぱり「P2」。巨乳ホラーの「P2」とほとんど同じシチュエーションなんだけど、警備員じゃなくて車に追いかけられるし、被害者は巨乳さんじゃなくて若手の証券マン。 あ、こんなこと書いたら興味を失くす人が多いのかな?(`▽´)にょほほ 上司や主人公の妻、同僚の女性が出てきてややこしい男女関係を匂わせてくれるし、謎解きの伏線らしきものをあれこれ見せてくれるんだけど、そんなものなくても犯人は想像がつくし、ミスリードのための回想シーンが、タイミングが悪い上に長いので主人公の妄想じゃないかと思ってしまうくらい。 ラストで犯人も動機も一応種明かしされるけど、説明不足だし回収されない伏線もあるので、ちょっとイライラしてしまう。 なので、それは置いといて追いかけっこを楽しもう。(^o^)/ 上にも下にもやたらたくさんのライトを付けて、いかついバンパーのデカい4WD。フォード・ブロンコ(2ドア)かな? そいつが時には猛スピード、時にはじわじわと主人公に迫ってくるのは結構ドキドキ。柱の陰から危うく、なんてシーンもあるよ。近くでは大音量のクラクション、遠くなったらどこかで聞こえるタイヤのきしむ音。効果的で面白い。 対する主人公の武器はタイヤレンチだ。落としても拾うし、何か意味があるのかと思ってたら特になかった。それに、持ってるだけで使わないので笑ってしまう。 走る主人公を追う4WD。パッケージにもなってる絵面はイイ。。 地下、しかも深夜の駐車場は、それがどんなに明るく照明されてても不気味。観ているほうはそれを知っているから、その経験を重ね合わせることで、より怖がれる。 そんな有利なアイデアなんだから、もう少し工夫すればもっともっと良くなったハズなので少々残念だ。(´ε`) それと、主人公に問題あり。開始早々は頭がキレるやり手だと人物紹介があるのに、追いかけっこが始まったらやることなすことバカばかり。 走ったりしがみついたりのアクションまで披露してくれるけど、もうちょっと頭を使おうよ。(*`З´*)そんなことじゃぁ、1,000万ドルの横領なんて無理無理。 とにかく観て損はない、かも知れないので興味があればどうぞ。 オススメできる○:時間があるのに観たいものがない人オススメしない×:時間がない人ノーウェイ・アップ