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☆じゃがべぇ~(^_-)-☆

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《番外2》光葉の陰に榎田あり。

《番外その2》さらに光葉の発言の陰に榎田あり。

 113ページで光葉は「伊野部さんも~仲間」発言をして、盗掘現場にいた伊野部の事を警察へ知らせることに反対しました。

 このことは「光葉犯人説」側からするとジャバルティの言ったように”伊野部を逮捕させずに殺害する目的”という事になると思うのですが、私はもっとアホみたいな理由だと思います。

 《番外》に光葉のナイルクルーズ参加表明は「伊野部がガイドにつかない」事を知ったタイミングであると書きました。

 「伊野部がガイドにつかない」と聞いた途端に参加表明をしたのであるから”光葉は伊野部をキライだ”という事は私が思ったぐらいだから、その場にいた他の7人も思ったかもしれません。

 ”光葉は伊野部がキライなんだ”という思いはみんなの中にはびこってたかもしれません。

 みんなはそれほどまでには思ってなかったとしても、光葉の中ではえらいタイミングで参加表明をしたものだととっても後悔してたと思うのです。

 ”最初から参加表明をしておけば良かった。みんなは伊野部の事を頼りにしてるのに、私が伊野部の事を嫌ってるなんて思われたら、こりゃぁ感じ悪いなぁ”って大失敗をしたという思いを持ち続けてたと思います。

 そんな時に起きた盗掘事件での伊野部疑惑だったのです。

 「伊野部さんも~仲間」発言はそんな光葉にとっては汚名返上の起死回生の一言だったのじゃないでしょうか。

 さぞかし光葉はほっとした事でしょう。

 で、この光葉のちょっと見にはある意味違和感のある目立つ発言のあとにさらっと言ってる榎田の発言にこそ実は重要な意味があると思うのです。

 113ページ
 ”「ちょっと誰か、この場で伊野部さんに電話で聞いてみたら?」榎田が提案した。”

 光葉発言の陰に隠れて聞き逃しそうになるけど、この榎田の発言は不自然だと思います。

 そんなもの電話を掛けても犯人が「私が犯人です」なんて言うわけないですもん。

 この提案によって園咲が伊野部に電話をすることになるわけなんですが、その電話中に、伊野部が「そうだ」と言って、今思いついたテイで「ベリーダンスショーへの招待」のことを持ちかけるのです。

 このことの意味は、伊野部は「自身の殺害偽装計画」があるため、自分から積極的に「ベリーダンスショーへの招待」を言い出したくなかったのです。

 「セント・ジョセフ号」を使った「殺害偽装計画」を立ててるものだから、「セント・ジョセフ号」の客を「ベリーダンスショーへの招待」するのは、掛かって来た電話の相手を思いつきで招待したかのようにみせたかったのでしょう。

 そこで、すでに「殺害偽装計画」の協力者になっていた榎田の”電話を掛ける提案”が出てくるわけです。


 そんなわけで光葉の意味ありげな言動の影にはいつも榎田の真に意味のある言動が隠されていたように思います。

(2009年3月9日更新)


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