☆じゃがべぇ~(^_-)-☆

2011/04/24(日)17:59

『私をスキーに連れてって』の事(その2・三つのコールサイン)

劇(177)

映画『私をスキーに連れてって』の登場人物のうちの5人がアマチュア無線(ハム)の免許を持っててコールサインを持ってる設定になってた。 その5人のコールサインのうちの男性3人が使用してるコールサインは映画の中で完全に聞きとる事が出来るんだ。 その「三つのコールサイン」には、ホイチョイの遊び感覚なんやろうけど面白いネタが仕込んであるんよぉ(^。^) ネットを検索しまくったんやけど、僕の知ってる事実の一部については、いろんな人がいろんな所に書いてはるけど、どこを探しても書いてない事もあるので、こりゃぁ早い者勝ちやし、書いておこうと思う。 早い者勝ちったって、24年も経ってるのに早い者勝ちもくそもないねんけどね(^^ゞ まずアマチュア無線のコールサインについての基本的な説明を少しする。 『私をスキーに連れてって』が撮影され公開された1987年当時、日本のアマチュア無線局のコールサインは「JA1BCD」みたいなアルファベットと数字六つの組み合わせになってた。 今例にあげた「JA1BCD」というコールサインで、その文字列の意味を簡単に説明するね。 「JA1」の3文字はプリフィックスと呼ばれるもので、その内の「JA」は国際的に割り当てられた日本の標なんだ。 この内の「A」は、ほかに「E~S」までも日本に割り当てられてる。 だから「JE1」とか「JS1」とかもあるわけだ。 で、この「1」というのは関東エリアを表す番号なんだ。 関東エリアは東京都、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、神奈川県、山梨県の1都7県を含む。 そんなだから、1(ワン)エリアはものすごい大量の人口を抱えててね、1エリアだけ、この映画の数年後にコールサインを使いきってしまい閉局したアマチュア無線局のコールサインが再割り当てされたり、「7」で始まる新規のプリフィックスを割り当てられるようになったりしたんだ。 一説によると、『私をスキーに連れてって』の映画の影響で爆発的にアマチュア無線局の数が増えたってんだけど、それはどうかと思うけどね…。 で、コールサインの後半の「BCD」の部分はサフィックスと呼ばれるもので「AAA」から「XZZ」まで、順番に個人に与えられる。 ちなみに「YAA」から「ZZZ」は個人ではない社団局に与えられる。 と、まぁ、1エリアのコールサインがそんな風になってる事を説明した上で『私をスキーに連れてって』の中に出てくるコールサインの事を語るね。 劇中に出て来た三つのコールサインと、そのコールサインを使用してた人物の役名と俳優さんの名前を一覧表にする。 コールサイン役名俳優名JM1OTQ矢野三上博史JH1DUR泉布施博JO1MHN小杉沖田浩之(表内の敬称略) 上の表が特定出来たのは次の二つのシーン。 ○一つ目⇒映画のオープニングに近い所で、矢野がロッジ手前に車を停めて小杉を呼ぶシーン。 矢野「JO1MHN、JM1OTQモービルから、メリットありますか?」小杉「JM1OTQモービル、メリット5、現在地をどうぞ」矢野「ただいま、そちらまで5キロの地点」 ○二つ目⇒矢野とゆうちゃんが志賀万座ルートで誤って月の南に出てしまいビバーグの準備中に泉に呼ばれるシーン。 泉「JM1OTQ、JH1DURから、メリットありますか?」矢野「泉だ!」「JM1OTQ、メリット5、現在地をどうぞ」泉「現在シュプールを追って南下中、明かりが見えないか?」矢野「見える、見える、300メートルぐらい、林の中だ!」 上の二つのシーンで3人のコールサインが分かるんだけど、このコールサインは東京に住んでると思われる矢野と小杉と泉のコールサインとして、不自然さのないちゃんとしたコールサインなんよね。 でね、この三つのコールサインは1985年の時点では実際に存在するコールサインである事が、1986年版アマチュア無線局名録(1985年12月発行)にコールサインの持ち主の名前などの個人情報が掲載されてるので確認できる。 そして、その局名録から知る事が出来たこの三つのコールサインを所持する3人の名前は、この映画のエンディングにクレジットされてる原作者(ホイチョイ・プロダクション)のメンバー名の列記の内の下から3人なんだ↓ だから、上の表に、映画公開当時のコールサインの本当の所持者の名前を追加するとこうなる↓ コールサイン役名俳優名本当の持ち主JM1OTQ矢野三上博史小杉正明JH1DUR泉布施博久保正文JO1MHN小杉沖田浩之吉田浩之(表内の敬称略) これ、ややこしい事に「JM1OTQ」のコールサインの現実での持ち主はホイチョイの小杉正明さんで、小杉は沖田浩之さんの劇中での役名でもある。 それなのに劇中では「JM1OTQ」は矢野(三上博史さん)のコールサインなんだから、何だか、こんがらがってしまう(^_^;) この【矢野(劇中)=JM1OTQ=小杉正明さん(ホイチョイ)】である事実はネット上で散見されるから割りあい有名みたいやな。 だけど、あとの二つ、泉と小杉のコールサイン「JH1DUR」と「JO1MHN」については、ネット上では誰も触れてられないみたいだ。 このうちの「JH1DUR」については、映画の公開直後ぐらいに久保さんが閉局しはったみたいで、1990年版アマチュア無線局名録(1989年12月発行)では別人に再割り当てされてしまってる。 「JM1OTQ」と「JO1MHN」については存続してたみたいで局名録に載ってはいたけど、それも1991年版の局名録までで、その後の局名録はJARL会員だけしか掲載されなくなってしまったので、コールサインから持ち主を調べるすべがなくなってしまった。 それと、表をつらつら眺めると今は亡き沖田浩之さんが使用したコールサインの持ち主が吉田浩之さんって事、名前の漢字4文字の内の3文字まで完全に一致するって、これもおかしな偶然やなぁ…。 ホイチョイさんは、今にいたるまで、ずーっと名前遊びが好きやったりするから、何か裏があるんやないかと考えてまうわ(^^ゞ

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