海外コンサルタントから見た世界の中の日本!

2004/05/03(月)21:26

逆転思考

BE-DO-HAVE思考って、ご存知ですか? ある、世界的コンサルタント・フランチャイズ会社があって、そこで聴いて、「目からウロコ」を感じた考え方です。 例えば、資本がある程度あって、それなりの人脈を持っていて、商材になる商品知識やサービスに対する十分な経験があれば、自分でビジネスをスタートできる基本条件が整っている・・・と考えますよね。(HAVE) その基盤に立って、ビジネス・プランがはじめて見えてくる。 具体的なプロジェクト・プランが計画され、実行に移される。(DO) その結果、予想通りの結果が得られてはじめて、達成感や満足感を伴った自信が芽生える。(BE) ほとんどすべての法人が計画し実行する場合の手順ですね。個人でも、この考え方に疑問を持つ人は少ないのではないでしょうか。 しかし、ほとんどのこうした計画的なプロジェクトの成功率は、驚くほど低いのです。どうしてか、分かりますか? プロジェクトを立てる時、まず現状分析から入りますよね。資本金が少ない、人脈が足りない、経験も不足といったことはよくあります。 ほとんど揃っている方がまれです。 そして、その現状にあった計画を立てますよね。一つずつ実績を積み上げて、目標に近づくことが考えられる戦略になると思います。実はこの考え方に落とし穴があります。 ある、トップ・コンサルタントの方に聞いた話しがあります。 彼がクライエントと会って、最初に話しを聞く場合に注意していることがあります。 それは、現状分析的な話しはできるだけ少なくし、あるべき(目指すべき)目標を徹底的に聴くのです。  この段階で、クライエントがどこまで目標が明確で、真剣に求めているかどうかを確認するのです。 もし、現状不満ばかりで、あるべき将来の姿が明確に描けない人であれば、契約をしないというのが原則だそうです。 クライエントが目標を明確に描き、達成できる、あるいは達成するという強い意思があれば、戦略はほぼ無限に考えられるというのです。 つまり、最初の段階で、コンサルが成功するかどうかの80%以上が決まると述べています。 つまり、成功する計画の立て方は逆算思考なんです。 まず、あるべき自身の将来を明確にする。(BE) その将来の状態から逆算して、どういった計画が必要かを徹底的に考える、あるいは研究し、フレキシビリティーをもって着実に実行していく。(DO) その結果、目標を達成し、その果実を得る。(HAVE) ということになります。

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