|
カテゴリ:読書日記
実在したモデルを基にした10作の短篇集。 それぞれの物語の最後に、モチーフとなった人物や事柄が短く解説されており、全体を通して感じるのは「密やかな出来事」といったところか。どれも、そこはかとなく不穏さが漂い、読後感が良くないものが多かった。 常人では気付かないような部分にも焦点を当てながら繊細な言葉で淡々と綴られ、著者の優しい眼差しを随所に感じることができる。 「臨時実験補助員」では米国の社会心理学者スタンレー・ミルグラム博士の考案した「放置手紙調査法」を題材にしており、とても興味深い。少し前に博士の実験を題材にした映画があったことを思い出す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.10.23 17:08:09
コメント(0) | コメントを書く
[読書日記] カテゴリの最新記事
|