ジョンリーフッカー

2016/08/30(火)18:14

神通川一日目の鮎 8/10

釣り(356)

  鮎は水深が2メートル以上あってこの瀬を渡れば絶対流される。そんな場所で釣りたい。そして石を見れば踏みつけるくらい鮎がうじゃうじゃいる。食べても舌に一生残るような、素晴らしい味のする鮎が釣れる。そんな天国のような川がある。仲間に言い続けて2年。ついに富山の神通川に再び足を踏み入れることとなった。 吉井釣り具で年券とオトリ3匹1.000円を購入して、どこに入るかを決める。テントが設営出来る場所も決めなければいけない。悩んでいたらどんどん時間ばかりがかかってしまう。迷うことなく、今釣れているという下流域、有沢橋にテントを設営して更に下ったポイントで今年初の神通川の鮎と遊ぶことにした。ん・・川を見る。思ったより鮎が見えない。鮎がいない。「ありゃりゃ」噂は本当だったのか。 鮎はまずポイントだ。ポイントさえ外さなければそこそこ釣れるのだが、肝心の鮎が見えなければ、石の色で判断するしかない。ま、そんなこんなで、Tさん、Hさん思い思いのポイントに入る。ジョンリーは流れが速く圧しの強い深瀬に陣取りずオトリを泳がせてみた。ところがあれ、流れが強くて鮎が沈まない。「えーい、錘だ」慣れない錘を付けて泳がしたら、あれ鮎が動かない。竿を煽る。びくともしない。案の定根掛かりだ。仕方なく泣いて馬謖を切る。水中糸を「ぶっちーん」「やれやれ」最悪のスタートだ。 再び気を取り直し、背針に変えオトリ鮎を泳がす。すると5秒で「ゴキューン、ギュルギュルギユーン」「おーーお、わおーーひょえーー」サンテックNB1、8.5メートルの竿が一気に持ってかれた。「やばい」「快感」「ばらすのはかんべん」一瞬にして色々な思いが駆け巡る。「でもこのまま抜いたら身切れしてしまう、竿だって折れてしまう」鬼の形相で下る。下る。30メートル程下る。何とか抜けそうなトロ場まで掛鮎を誘導する。オトリ鮎が水面に見えた時、慎重に抜く。「どっかーん」39センチの玉網に2匹の鮎が吸い込まれた。「24センチの鮎。おー、まっきーきー」秋川で育った穏やかな顔の鮎とは明らかに違う。「なめんなよ」と言わんばかりの精悍な顔つき。「これだ、これが釣りたかったんだ」 やっぱ友釣りの醍醐味は掛かった瞬間に竿が折れじゃなかろうかと思うほどの引きとの勝負。真夏の太陽の光に身体中が火照り「ドバー」と汗が吹き出る。野鮎を仕留めれば「さあこっちのもんだ」ここから5連発。何せ、ここぞと思うポイントでオトリを泳がせればすぐに「ゴッキューン」そこからは最初に掛けて取り込むまでのやり取りとほぼ同じ。でもさすがに毎回動き回ると疲れて来る。足も攣ってきた。このままじゃ身体がばててしまう。 で、ほんのちょっと瀬の緩やかな場所に移動した。掛かればトロ場に野鮎を誘導すれば取り込める。掛かれば通常は竿を立てるのだがジョンリーは寝かせてトロ場まで鮎を持っていきそこからゆっくりと抜くか引き寄せる。時間はかかるが結構取り込めるかどうかハラハラして面白い。灼熱の太陽が照り付ける中、鮎との対話は至極のひと時だ。 15:00頃、水がぬるんでくると、突然入れ掛かりとなった。追い気満々のまっ黄色の野鮎がギュルギュルと追ってくる。「ゴキューン」「ギューンギューン」の繰り返し。 1日目はばらしも3回程あったが午後からの釣りで20匹程。満足の行く結果となった。やっぱ友釣りは最高だぜ。

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