2006/11/10(金)04:11
「父親たちの星条旗」(Flags of Our Fathers)はぜひとも観るべし!
ちかくのワーナーマイカルシネマズのレイトショーでようやく観てきた。
「父親たちの星条旗」(Flags of Our Fathers)
-http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/
Yahoo!映画 父親たちの星条旗レビュー
-http://moviessearch.yahoo.co.jp/userreview/tymv/id324328/
しおぴーさん(from ニュージーランド)がblog書かれていた通り、
原題のほうで「flags」と複数形になっているのには大きな意味があり。なるほど。
物語はぐっと抑えられたトーンで、淡々と展開されていきます。
硫黄島での凄惨な戦闘のシーン、
そして偶然に「戦争の英雄」としてWar Bondの宣伝塔に祭り上げられ、
その後、忘れられていく3人の若者たち。
そんな彼らや周囲の人間の姿を通し、
「正義とは何か」「悪とは何か」「英雄とは誰か」「悪人とは誰か」
そういったものが、戦争の中では実にあいまいなものであり、
周囲によって意図的に「作り上げられていった」ものだということが
訥々と語られていきます。
そして「戦争」によって語られる
「英雄」や、「正義」のむなしさ、おろかさについて、観るものに語りかけます。
(という意味では、かなりの反戦映画だな。)
うーむ(余韻にひたってる)。
僕が感動したのはやはり、この映画最後のシーン。
(あ、ここから微妙にネタバレになるよ!)。
つかの間の自由の時間に、
軍服を脱ぎ捨てて一目散に硫黄島の浜辺に走り出し、
無邪気に泳ぐ若い兵隊たちの姿。
そこには軍服に象徴される戦争という場からの解放、
つくられた「英雄」や「正義」からの脱却が示されれているように感じ、泣いた。
深読みしすぎかもしれないけど、僕がそう思ったんだから、それでいいのだ。
しかしさ、
西部劇のイメージの強い(最近はそんなこともないけど)クリント・イーストウッドが
ヒーロー大好き!ハリウッド映画でこういう作品を作るのって
なんか意外な気がする・・・っていうのは偏見にあふれすぎ(笑)?
こりゃ、まちがいなく見るべし!な映画ですよ。ぜひに。
---
余談1)
硫黄島に向かう船のシーンで東京ローズの放送が流れていた。
意味もなく、おぉ、とか思ってしまった。
---
当ブログでの記述:
2005.11.06 東京ローズの物語
-http://plaza.rakuten.co.jp/johndoe/diary/200511060000/
---
そういえば東京ローズ、こと、戸栗郁子さんは今年亡くなられたみたいですね。
余談2)
クレジット見てたら、
硫黄島のシーンはアイスランドで撮影されていたらしいよ。
地球のほとんど反対側で硫黄島を再現したのかー!