2011/10/15(土)03:02
日記の隙間ができたのですこしつぶやいてみる
「アメリカのPhDに入りたい」という日本の人に手厳しいアドバイスをあげたらキレられた。
基本、(自分が日々、とても苦労していることもあり)
大学が定めTOEFL基準最低スコアもクリア出来ない程度に英語が不自由なら
どんな分野であれ、アメリカのPhDには来ないほうがいいと思っている。
さらにいえば、英語力なんてそんな急には伸びないんだから
条件付き入学なんてかたちで下手に押し込んでもらうよりも、
1,2年、日本で英語をきちんと勉強したほうがいいとも思う。
(正直、自分自身の英語についても
「もっと日本でじっくり勉強してから来ればよかったかなあ」
とか思うことがあるくらいだ。)
これらの点、自分のアドバイスに間違いはなかったと思う。
先生にコネがあるとか貯めたカネがあるとか関係ないから!
アシスタントシップいりません、とかも関係ないから!
絶対サバイブできないから!
まあ、留学って準備がいろいろ大変なせいもあって
どうしても「入学すること」がゴールとなってしまいがちではあるよね。
でも、本当に考えなきゃいけないことは入ってからのことなんだよなあ。
大学にとって「お客さん」である修士までなら
学位を取るだけが目的なら
他の大勢の生徒の陰に隠れて
どうにかやり過ごすことでごまかし切れるかもしれないけど
(ま、それに意味があるとは思えないけど)
4年も5年もいるかもしれない
(で、ふつうは教授の手足をなって働くことが期待されている)PhDじゃ、
絶対にごまかしきれないもんなあ。
プログラムのコースワークをやり過ごすだけでなく、
よそに行って発表したり、ジャーナルに投稿したりもしなきゃならないのに
不自由な英語でどうやって戦えるというのだ?!
・・・と、まあ、そんなかんじで、ちょっとあったわけです。これ以上の詳細は書きませんけど。
ま、この件について唯一反省点を述べるとすれば。
「あなたのためを思っているからこんなアドバイスをしている」とかカッコいい理由をつけて話したけど、
振り返って考えてみると、僕がこういう厳しいことを言った一番の理由は、
「PhD学生の生活をなめるんじゃねー!」
という憤りからだった気がしてならないことかな。
正直なところを言うと、その人のことを思って、というよりもさ、
単に「おいっ!」ってなところから来てたな、と。
ま、それはGREだってあんなに苦労したし、
入ってからもいろいろ大変な思いをしながらやってきているんだから、
(分野は違うとはいえ)PhDプログラムをそんなに軽く見られていることに
腹を立てても仕方ないよなあ、ぼく、という気もするので、深くは反省しないことにする(笑)。