カテゴリ:絵本
The Noisy Paint Box 文: Barb Rosenstock 絵: Mary GrandPre またまたいい本に出会いました! ロシアの画家、ワシリー・カンディンスキーのお話です 昔、共感覚についての番組を観ました その方は文字が味覚と結びついているのだとか とはいえ、"にんじんという文字"が"にんじん"の味をしている、というわけではなく、全く違う味、例えばチョコレートだったりするのだそうです それでもチョコレートなら美味しいからまだいいのですが、とんでもない味のものがあったり、私たちの世界は文字に溢れていますから、たとえ一つが美味しくてもいろんな味が混じり合って気持ちが悪くなることがあるのだそうです カンディンスキーは、それとは違いますが、共感覚の持ち主でした 彼にとって、絵を描くことは音楽を奏でることと同じでした カンディンスキーの絵は抽象画です 私は実は抽象画はニガテで… というか、よくわからないのです でも、この本を読んでなるほど!とちょっと絵の見方が変わりました 巻末にカンディンスキーの作品がいくつか紹介されていますが、なんだか少し理解できるようになった気がしますし、抽象画を観てきれいだと思いました カンディンスキーは「抽象画の父」と言われています 何でもそうですが、世の中で"当たり前"として認められるようになるには、多くの超えなければならないハードルがあります カンディンスキーもそうでした 理解のある今でさえ、私のように敬遠する人もいるのに、当時はそれこそ 「これは何?」 と捉えられ、"犬は犬らしく、猫は猫らしく、花は花らしく"描くことが求められたのでした なので、優秀で裕福な家庭に生まれたカンディンスキーは、子どもの頃からいい教育を受け、周りが望むように弁護士になりました でも、内にある熱い思いは封じ込めるなんてこと、できないんですね 30代でその地位を捨て、画家の道を目指したのです 元気ももらえましたし、抽象画の見方までもが変えられたお話です 邦訳版あります 「にぎやかなえのぐばこ」 です #絵本 #にぎやかなえのぐばこ #カンディンスキー #抽象画 #画家 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.02.26 23:53:10
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