8月の掛物、銘(3)
<本日の掛物> 山色清浄身 (さんしょく しょうじょうしん) from 東坡禅喜集(とうばぜんきしゅう) 情のあるもの(動物や人間など)だけが説法をするのではなく、情のないもの(木や石など)も説法を行っている。目の前を流れる谷川は朝から晩まで止むことなく説法を続け、雄大な山の姿は仏の姿、そのものである。渓声便是広長舌、山色荳非清浄身(渓声便ち是れ広長舌、山色荳に清浄身に非ざらんや)本来は蘇東坡の七言絶句の最初の2行であったが、長すぎるという理由で「渓声広長舌、山色清浄身」と縮められるようになった。さらには「渓声山色」の四字で書かれることもある。<本日の銘> 清滝 <花> 桔梗