絵本ノート － 1日1冊お気に入りの絵本

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  WOLVES

  Wolves（原書）作: Emily Gravett図書館で1冊の本を借りて読んでいるうさぎ何を読んでいるのかと思えばオオカミについての本歩きながら夢中になって読んでいると、いつの間にやら、うさぎは大きなオオカミの背中に乗り、顔の前へ…ちょうどその時、読んでいたページに書いてあったのは、オオカミの好物のことオオカミは大型動物のほかにも、ビーバーやネズミ、ウサギを食べるんだって…え？というところで、一面真っ赤という思わせぶりな最後終わり、と思われましたが、まだまだお話は続きますこの結果がお気に召さない読者のために、別の展開が次のページに用意されています実はオオカミはベジタリアンで、２匹で仲良くジャムサンドイッチを食べ、ずっとずっと仲良く、幸せに暮らしましたとさとねどちらのくだりがお好きですか？作者のエミリー・グラヴェットさんはとても遊び心がある方のようですまず、表紙を開くと図書館から借りた仕様になっていて、返却期限のスタンプが押されていたり、図書カードを入れておくのでしょうか、差込みポケットが付いていますお話は、"この結末に納得のいかない方には、こちらの結末はどうですか"として、"うさぎとオオカミはずっと仲良く暮らしました"としていますが、さらにページは続きますページをめくるとうさぎ宛ての手紙がたくさん届いているのですそれらは開けられた形跡がありませんただ、そのうちの一通は読者が開けることができるようになっています開けて読んでみると図書館の館長さんからそこには「返却期限が過ぎています。延滞料金は◯◯になります。"Wolves"は人気のある本なので、待っているうさぎがたくさんいます。お早くお返しください」と書いてあるのですこの意味するところは…更に、遊び心は続きます本を借りたうさぎの名前はG Rabbit 日本語にするとグ・ラビットと言ったところでしょうか本の中でうさぎが読んでいる''Wolves"を書いた作者の名前（うさぎが持っている本の背表紙に注目です）はEmily Grrabitt日本語にするとエミリー・グラビットここで振り返りますこの本（今、私が読んでいる本）の作者は誰だったでしょう作者はEmily Gravett日本語でエミリー・グラヴェッド（昔ならグラベッドと書いていたでしょう）さらに言うならうさぎに返却の催促の手紙を出した館長（head librarian）さんの名前はL.Brerianどうぞ声に出して発音してみてくださいlibrarianL.Brerianどうですか😊まだまだうさぎが持っている本の色に注目です赤🟥一色ですこの絵本に使われている基本的な色の数は少ないです（ただし、同じ白や黒でも微妙に違う色味をしています）そのため、赤はとても印象的で思わせぶりです気付かないうちに、読者を不安にさせますここで一面、赤のページに戻ってみますこれは本ですしかもボロボロになったオオカミの鋭い爪で引っかかれたり、食いちぎられたのかもしれませんページも引きちぎられていますうまいことに、一言rabbit と先ほど、この本は基本的には使っている色は少ない、けれども白なら白、黒なら黒で色味を微妙に変えていると書きました赤もそうですうさぎが持っている本を見てくださいシミがあります塗りムラではありませんどのページの本にもシミがあります意図的に描いているのがわかりますこちらの本は、ケイト•グリーナウェイ賞を受賞しています#絵本　#wolves #ケイトグリーナウェイ賞　#絵本ノート　#絵本くらぶ　

  2024.02.23

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  ファーディのはる

  ファーディのはる作: ジュリア・ローリンソン絵: ティファニー•ビーク訳: 木坂涼理論社きつねの子、ファーディは春を楽しんでいましたところが空からふわふわ、ひらひら、白いものが落ちてきました"雪だ"これから寒くなると思ったファーディは森の動物たちに冬が来ることを知らせますそれを聞いた動物たちも、それなら冬の準備にとりかからないと、と慌てますが、うさぎだけはこう言ったのです"そのまえに ゆきであそぼうよ"雪で遊んでみると、雪だと思ったそれは…色が春らしく、やわらかいタッチで、動物たちもかわいらしく、癒されます#絵本 #ファーディのはる　#絵本ノート　#絵本くらぶファーディのクリスマス / ジュリア ローリンソン 【絵本】価格：1,760円（税込、送料別) (2024/2/18時点)楽天で購入

  2024.02.18

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  あなのなかには・・・

  あなのなかには・・・作・絵: レベッカ・コッブ訳: 長友恵子フレーベル館庭の桜の木のそばに小さな穴を見つけたボールで遊んでいると、ボールが穴に…ぼくの手も、ママの手も届かないママは、穴はねずみの家に繋がっているかもってパパはカエルがいっぱいいるかもって友だちは、リスとか、ヘビとか言うし、親友はドラゴン、おじいちゃんはアナグマ、おばあちゃんはモグラ、と、みんなちがうことを言うぼくは思う誰であっても、うちの庭を選んでくれてありがとうって#絵本 #あなのなかには #絵本ノート　#絵本くらぶ【中古】あなのなかには… /フレ-ベル館/レベッカ・コッブ（大型本）価格：1,963円（税込、送料無料) (2024/2/15時点)楽天で購入

  2024.02.15

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  けしつぶクッキーとアンドルーシク

  けしつぶクッキーとアンドルーシク作: マージェリー・クラーク絵: モードとミスカ・ピーターシャム訳: 渡辺 しげおペンギン社アンドルーシクは、赤ちゃんのとき、古い国から新しい国へやってきましたその後、カチューシカおばさんもやってきましたおばさんは、その時にがちょうの羽で作った羽根布団と、ショール、けしつぶ５ポンドを持ってきました羽根布団はアンドルーシクが昼寝をするため、けしつぶはアンドルーシクにクッキーを焼いた時にふりかけるために持ってきたのでしたある土曜の朝、おばさんはクッキーを焼いて、テーブルの上で冷まし、その間に市場にいこうと思いましたそこで、アンドルーシクに、クッキーの見張りを頼みます返事だけはよいものの、見張りをしないアンドルーシクそれどころか、羽根布団の上で跳んだり跳ねたりそこへ大きながちょうがやってきて、布団の羽を返せと暴れます困ったアンドルーシクは、けしつぶクッキーを1つあげるからやめてほしいと言いますところが、1つだけのはずが、がちょうはクッキーを全部食べてしまいました最後の1枚を食べ終わった時、カチューシカおばさんが、市場から帰ってきましたおばさんが、がちょうを捕まえようとすると、クッキーをお腹いっぱい食べたがちょうのお腹が破裂してしまったということですこわっ！さらに最後がシュールです部屋中に羽が飛び散ったから、もう１枚、羽根布団ができますよ、というんですそんなぁ、がちょうが爆発したというのにこの本の作者は、マージェリー・クラーク1人の人と思うでしょうでも、違うんですメアリー.E.クラークとマージェリー.C.クィグリーの２人で作ったおはなしなのです知ってしまえば、2人の名前を合体させた、わかりやすいペンネームですね2人は、かつて図書館員として子どもたちにストーリテリングをしていましたその時の経験がこの本の創作に生かされたようですピーターシャム夫妻の絵がとてもかわいらしいです版画のように見えます#絵本　#けしつぶクッキーとアンドルーシク　#ピーターシャム　#絵本ノート　#絵本くらぶ

  2024.02.13

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  ゆきがやんだら

  ゆきがやんだら作: 酒井駒子学研教育出版朝おきたら､ママが言ったの｢まだ寝てていいよ｣って夕べ、雪が降って園がお休みになったから"やったぁ、雪だ！"と思って外に出ようとしたら、風邪ひいちゃうから雪が止むまでダメだって雪でママは買い物に行くのをやめたパパは雪がやまないと帰ってこられないベランダから外を見ると、車も人も通らず、とても静か雪の音が聞こえるほどに夜、雪が止んで外に出るママと2人で遊ぶまだまだ遊びたいけど、手が冷たくなってママが家に帰ろうねって明日の約束をしてパパももうじき帰ってくる雪が止んだからね私の出身は静岡温暖な気候で知られる静岡は、雪が降ることが滅多にありませんこどもの頃、ちらちらと雪が舞うとウキウキして、"休み時間になったら雪を触りに行く"と思って、授業に身が入らなくなるほどでしたでも、降っている時間は短く、休み時間には止んでガッカリした、ということが何度もありますだから、雪でワクワクする子どもの気持ちがよくわかります大きなことが起こるわけではありませんが、何気ない日常を描く中に家族への愛情が感じられて、ほっこりと温かい気持ちになります酒井駒子さんの絵がとてもかわいいです表紙の絵で思わず手に取りました大きな窓の前に、椅子をどこからか持ってきて、家の中から外をじーっと見つめている"ぼく"の姿が描かれていますその背中が"雪、早くやまないかなぁ。止んだら外に遊びに出られるのになぁ"と言っています絵だけで、ぼくの感情とそこに至るまでのストーリーが見えてくるのがさすがです#絵本　#絵本ノート　#ゆきがやんだら　#酒井駒子　#絵本くらぶゆきがやんだら （学研おはなし絵本） [ 酒井駒子 ]価格：1,320円（税込、送料無料) (2024/2/12時点)楽天で購入

  2024.02.12

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  リスとはじめての雪

  リスとはじめての雪作: ゼバスチャン・メッシェンモーザー訳: 松永美穂コンセル冬はきれい雪が降って真っ白になるからとヤギから聞いたリスいつもなら冬眠するリスですが、雪を見たくてたまりませんでも、雪が降るのはもっと先ただじっと待っていると眠たくなってしまうリスは眠らないように動き回ることにしましたが、ずっとというわけにもいきません雪を見たいのは、リスだけではありませんでしたハリネズミも、です2人は思いました一緒なら起きていられる！2人は眠らないように歌を歌うことにしましたそこにクマが現れて、3人で雪ってどんなものなのか、を考えますヤギが言うには、雪は"白くて、しめっぽくて、冷たくて、やわらかい""…どうしよう、ぼくたちが気付かないだけで雪は既に降ってしまっていたら…"3人はそれぞれに雪を探し始めますリスが持ってきたものは…ハリネズミが持ってきたものは…クマが持ってきたものは…それぞれに見当ちがいなものを持ってきますするとそこに本物の雪が降ってきたのでした初めて雪を見た3人、一体何をしたでしょうかリスもクマもハリネズミもすっとぼけててかわいいです天然ってヤツですね狙い澄ましたあざとさのない、こどもの持つかわいらしさです文章はありますが、文字なく絵だけで語っているページも多く、絵を読み解く力も必要になります絵本好きにはたまらない一冊なのではないでしょうか#絵本　#リスとはじめての雪　#絵本ノート　#絵本くらぶ

  2024.02.08

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  ライオンのしごと

  ライオンのしごと作: 竹田津 実絵: あべ弘士偕成社タンザニアの草原で裁判がはじまります被告はライオンのお母さん原告はヌーの子被告の弁護士はオオミミギツネ原告の弁護士はゾウ裁判長はハイラックス証人には、バッファロー、ハゲワシ、ヌーの友人、マサイの牛、インパラ、バブーン、年取ったヌー、モンゴル人の羊飼いの老人原告のヌーは、目にいっぱい涙を浮かべてライオンを指さし、お母さんが殺され、食べられたと訴えます果たして、ライオンは有罪なのでしょうか?モンゴル人の羊飼いの老人の言葉に、皆がハッとさせられますこの本の作者の竹田津実さんは、獣医師でした。退職後も野生動物の保護や治療に取り組み、『キタキツネ物語』の企画・動物監督をされました絵を描いたあべ弘士さんは、旭山動物園で25年もの間、飼育員として働いていた方で、その後の絵本作家としてのご活躍は誰もが知るものですお二方とも、動物を最も身近に見ていた方々です偶然ですが、最近出会った別の本で、自然の生態系の大切さ、自然の中でバランスを保つために弱肉強食が必要だということ、人間の過度の介入がそのバランスを崩すこと、を考えさせられることがありましたこの本で、竹田津さんが人間の老人に最後に言わせた言葉こそが、私たちにわかりやすくそれを伝えているか、と必要以上の狩りはしない肉食動物は病気の個体を見つけて食べてくれるそうすることでバランスを保っているこの自然の摂理と、食べられるものへの憐憫は別物最後、裁判長は「親をなくしたヌーの気持ちはわかってあげましょう」と言います気持ちを理解し、周りの者は残された者のために具体的に何ができるかを考えることが必要だと考えますライオンはライオンのやり方で、やはりサバンナの秩序を守っているのですそれが、ライオンの仕事なのです#絵本　#ライオンのしごと　#竹田津実　#あべ弘士　#絵本ノート　#絵本くらぶライオンのしごと どうぶつさいばん [ 竹田津実 ]価格：1,540円（税込、送料無料) (2024/2/1時点)楽天で購入

  2024.02.01

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  おいしいぼうし

  おいしいぼうし作・絵: シゲタサヤカ教育画劇ここは、おじいさんとおばあさんの家表の木にミョーなものが引っかかっていたツヤツヤしてて、ベトベトしてて、まるくて、平べったくて、こげちゃ色で、うっすら透けていてしかもあまそうな匂いがしておそるおそる食べてみたら…お〜いし〜一体なんなのか気になるでしょう？😏でも、それには持ち主がいたんですその持ち主が、夜になってふたりの元を訪れましたあっ、大変！食べちゃった…大事なものをなくしたと泣く持ち主に、おじいさんとおばあさんは…どうしたでしょう？フフフ#絵本　#おいしいぼうし　#シゲタサヤカ　#絵本ノート　#絵本くらぶおいしいぼうし [ シゲタサヤカ ]価格：1,210円（税込、送料無料) (2024/1/31時点)楽天で購入

  2024.01.31

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  エゾオオカミ物語

  エゾオオカミ物語作: あべ弘士講談社寒い冬の夜、月明かりの下で、フクロウがモモンガたちに語りますなぜ、エゾオオカミがいなくなってしまったのかをそして、その後に何が起こったか、をオオカミがシカを食べるのは当たり前それはシカも承知の上オオカミも、シカも、人間（アイヌの人たち）も、かつては互いに恐れ、尊敬し合いながら共に生きてきたなのに、ある時、大雪で食べるものがなくなり、シカが大勢命を落とし、バランスが崩れた。困ったオオカミは、開拓で北海道にきた内地の人たちの馬を襲った人間はオオカミを害獣とみなして、一頭残らず殺してしまったその後、シカが数を増やし、森や畑を食い荒らし、今度、人間はシカを害獣と考え始めているフクロウは答えを言わない誰が悪かったのかどうすればよかったのか私たちに考えさせる人間には知恵があるバランスが崩れたらどうなるか、この話を教訓として知るべきだと思う当時は、人間も自分の生活を守ることでいっぱいだったのかもしれない今の私たちは、自分たちの手で一つの種を絶滅させたことで、その後に何が起きたのかを学ばないといけない、そして、それを今後に活かさなければいけないと、私は思うこのお話は、問題提起をしていますが、子どもに配慮して書かれていると思います大人の方のために少し補足をするとエゾオオカミが絶滅したのは、今から100年以上前の明治時代しかも、1896年から1903年までのたった7年間で絶滅したようですこれは明らかに自然の力ではありませんよね絶滅に至る1つめの大きな理由は北海道の開拓です開拓によって、森がなくなり、エゾシカが減少。オオカミたちは食べる物を失い、家畜に手を出すようになりました結果、エゾオオカミは「害獣」と呼ばれ、駆除の対象となりました2つめの理由は"開拓使"と呼ばれる国の行政機関が、エゾオオカミの駆除に奨励金をかけたからです3つめの理由は大雪ですこうして、オオカミが絶滅したことで、天敵のいなくなったエゾシカは増え、農業や森林に被害を及ぼしていきますこうなった今、人は次にエゾシカを絶滅させるのでしょうかエゾシカを退治したとしても、また別の種が台頭するだけこのループはずっとずっと続くことになるのではないでしょうか#絵本　#エゾオオカミ物語　#エゾオオカミ　#エゾシカ　#北海道　#開拓　#絶滅　#絵本ノート　#絵本くらぶエゾオオカミ物語 （講談社の創作絵本） [ あべ 弘士 ]価格：1,650円（税込、送料無料) (2024/1/27時点)楽天で購入

  2024.01.27

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  しゃっくりがいこつ

  しゃっくりがいこつ作: マーシェリー・カイラー絵: S.D. シンドラー訳: 黒宮純子セーラー出版（らんか社）朝起きたらしゃっくりが止まらないガイコツくん息を止めても砂糖を食べても目玉を押しても水を飲んでも鼻をつまんで水を飲んでも友だちのおばけが驚かしてもしゃっくりは止まりませんでも、あったんです！方法が！思いついたおばけくんに感謝しないと、ですね😊この本を読んで、"ん？"と思ったことがありますしゃっくりが出たら水を飲む、驚かす、はやりますが、砂糖を食べる？目玉を押す？は聞いたことがありませんそこで、これは海外の習慣なのかなと思い、調べてみることにしました"砂糖を食べる"は日本でもあるようですね目玉を押すはありませんでしたガイコツなので、"こんなことをしてみたら止まるんじゃないかな、試してみたいな"と作者が考えたことではないでしょうかそれでも、外国でのしゃっくりの止め方アメリカでは・レモンの切れ端を食べるロシアではしゃっくりが出ているのは、誰かが私のことを考えてくれているからしゃっくりが出たら、友だちや家族など、自分のことを考えてくれそうな人の名前を次々に声に出しますそして、しゃっくりが止まった時に挙げた名前の人が私のことを思ってくれていると考えるのだそうですロマンティックですねほかにもハチミツとか、ピーナッツバターを食べるとか、水を飲むにも飲み方を変えるなど、色々とあるようです#絵本　#しゃっくりがいこつ　#しゃっくり　#絵本ノート　#絵本くらぶ【中古】 すごいね！みんなの通学路 世界に生きる子どもたち / ローズマリー マカーニー, Rosemary McCarney, 西田 佳子 / 西村書店 [大型本]【メール便送料無料】【あす楽対応】価格：562円（税込、送料別) (2024/1/26時点)楽天で購入

  2024.01.26

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  おにの神さん

  おにの神さん文: 岩城範枝絵: 三瀬夏之介福音館書店北野天満宮で、2002年に本殿の内陣の奥にあった唐櫃から13体の鬼神像が発見されましたこれらの像は、都に入る邪気を祓うために平安京の大路小路に配置されていたといいますえっ、平安京？平安京に遷都したのって、794年じゃなかった？😳実際にこれらの像が置かれていたのは、938年以降ということなので、200年ほど時代は降りますが、それでも千年以上、誰にも見つからずに残っていたというのは、すごくないですか？それだけでもう感動ものです！これらの像は、あまり大きくなく、30センチほどで、怒った顔をしていて、無骨な感じがしますこの鬼神像群は特別に公開された時にしか観ることはできませんしかし、文を書いた岩城範枝さんは、鬼神像が見つかった話を聞いて、手紙を書いたり、直談判して特別に観せて頂いたのだそうですそして、その出会いから7年経って、この本が生まれたということです浪漫がありますね😊あらすじはこうですサブは、ばあちゃんと妹とみやこの外れの小さな村に住んでいましたサブたちの畑は、村で一番小さな畑今年は、野菜の育ちがよくありませんでしたある日、サブと妹は道で泥だらけの丸太を見つけますサブがそれを家に持ち帰って丸太を洗うと、それは粗末な鬼の像だったのですばあちゃんは、それは「鬼の神さん」なのだと教えてくれましたサブは、像を丁寧に祀って、野菜ができるように畑を守ってくださいと毎日願いましたすると、鬼の像は、願い事を叶えたいのなら、水を供えるように、供物を捧げるように、杖を作るように、とサブに言ったのでしたある晩、寝付けずに家を抜け出したサブは、家の畑を襲う得体の知れない化け物と戦う鬼の姿を見たのでした翌朝、畑には艶やかな野菜が育ち、鬼の像が凛と立って見守っていたのでした小さな子には絵が怖く感じられるかもしれませんそのくらい力強く、荒々しく、鬼神が描かれています#絵本　#おにの神さん　#北野天満宮　#鬼神像　#平安京　#すみ鬼逃げた　#絵本ノート　#絵本くらぶ【中古】 こどものとも(11　2019) おにの神さん 月刊誌／福音館書店価格：110円（税込、送料別) (2024/1/15時点)楽天で購入

  2024.01.15

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  ゼラルダと人喰い鬼

  ゼラルダと人喰い鬼作: トミー・ウンゲラー訳: たむら りゅういち/あそう くみ評論社読み直しした作品です以前読んだ時は、ストーリーが奇想天外でおもしろいと思って読みました今回は、絵をじっくりと見てみたくて、読み直しを決めましたやはり、ありました文字にはしてないけれど、作者の遊びたい心が伺える部分がだから絵本はおもしろい昔、あるところに、人喰い鬼がいました毎日、町に子どもをさらいにやって来て、朝ご飯に子どもを食べるので、子どもたちは地下などに隠れ、町から姿を消してしまいましたそのため、人喰い鬼はお腹を空かせていました一方、ゼラルダは町から離れたところに住んでいました町から離れていましたから、ゼラルダは人喰い鬼を知りませんでしたゼラルダは小さな頃から料理がとても得意でしたある日、ゼラルダは、具合の悪いお父さんに代わり、市場に行くことになりますそんなゼラルダの匂いを嗅ぎつけ、岩で待ち伏せをする人喰い鬼でしたが、誤って岩から転落し、ケガをしてしまいますゼラルダは、ケガをした人喰い鬼に、ご馳走を作り、看病をしましたゼラルダの料理を食べた人喰い鬼は、あまりに美味しくて、子どもを食べる気はうせ、ゼラルダを料理人として城に雇ったのでしたゼラルダの作る料理は、どれも絶品宴会を開いて、近所の人喰い鬼たちを招いてご馳走したところ、全員がその虜にそして、それ以来、人喰い鬼たちは子どもを食べることをきれいさっぱりやめたのですさて、こうして町に住む人たちは、大きな問題を解決したわけですが、お話はこれで終わりではないのですなんと、ゼラルダは人喰い鬼と結婚して子どもももうけていましたえーっ！😱ですよねー最後のページ、幸せそうな家族が描かれているのですが、子どものうちの1人が、後ろ手にナイフとフォークを持っているのが、不気味です#絵本　#ゼラルダと人喰い鬼　#トミーウンゲラー　#絵本ノート　#絵本くらぶ【中古】 ゼラルダと人喰い鬼 / トミー ウンゲラー, たむら りゅういち, あそう くみ / 評論社 [大型本]【メール便送料無料】【あす楽対応】価格：460円（税込、送料別) (2024/1/12時点)楽天で購入

  2024.01.12

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  十二支のはじまり

  あけましておめでとうございますこのブログに来てくださってありがとうございます去年より多く投稿できるよう、がんばります！いつでも遊びにいらしてくださいお待ちしていますねさて、新年一発めは、お正月にぴったりのこちらの本十二支のはじまり文: 岩崎京子画: 二俣英五郎教育画劇昔、ある暮れに神さまは動物たちに、正月の朝に御殿にくるようにお触れを出しましたさらにお触れには、来た者から順に12番まで、一年ずつその年の大将にするとありましたそこで動物達たちは、みんな一番乗りを目指して騒ぎ始めますそんな中、猫は、その日がはいつだったのかを忘れてしまい、ねずみに尋ねると、ねずみは"正月の2日だとウソを教えます一方、牛は自分がのろいことを知っているので、誰よりも早く、大晦日の夜から御殿へ向けて出発したのでしたそこで、ちゃっかりと牛の背に乗るねずみ御殿まで歩くことなくのんびりおねむり朝になって御殿の門が開くと、あろうことか、ねずみは門の前で待っていた牛の背中から飛び降り、自分が一番乗りだと主張しましたこれはひどいよ！ねずみさんその後は、いろんな動物たちが競い合ってやってきますはい、順番は皆さんの知る通り本気を出せば勝てた動物たちもいると思うのですがねこのお話、昔からだーいすき！ねずみさん、ずるい！とは思うのですが、頭はいいな、と感心してしまいますなんだか憎めないんですうしさんは、気の毒に、と思いますが、いいように利用されてしまう、そのおっとりとした人の良さが魅力的で、かわいいなって思っちゃいますそして、最初にまんまとだまされちゃうねこさんもお気の毒ですねこれはねずみさん、追いかけられても仕方ないですね#絵本　#十二支のはじまり　#お正月#絵本ノート　#絵本くらぶ十二支のはじまり （日本の民話えほん　第2集） [ 岩崎　京子 ]価格：1,430円（税込、送料無料) (2024/1/7時点)楽天で購入

  2024.01.07

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  Merry Christmas!🎄

  私のつたないブログをご覧頂き、ありがとうございます！今日はクリスマス🎄ですねーどうか、皆さまがそれぞれのお時間を楽しく、幸せに過ごされますように！今年も1年、お世話になりました🙇🏼‍♀️来年はもう少し頻度を上げて投稿したいなまた、ぜひ、こちらのブログに遊びに来てくださいそして、よろしかったら、コメントなども気軽に残してくださいね！たくさんの人となかよくなりたいです！

  2023.12.25

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  ほうちょうさん ききいっぱつ

  ほうちょうさん ききいっぱつ作・絵: 宮西達也教育画劇台所の戸棚の中で、お鍋やしゃもじ、菜箸さんらが悲しがっています一体どうしたの？なんでも、カップ麺やレトルトカレーに仕事を奪われ、出番がないことを憂いている様子そこへ飛び出してきたのは、包丁さん「あいつら、みんな成敗してやるー」とすごい意気込みさらにカップ麺たちにバカにされ、飛びかかっていきます「そ、そこまでじゃー」と言って間に入ったのはまな板の親分親分は、包丁に"今は我慢してくれ"と言います言われた通りに辛抱していると、ついにその時がやって来ます！絵本作家さんというのは、日常生活の中で物の声が聞こえるものなのでしょうか？こんな話をしている、と想像するとおもしろいですよねうちのキッチングッズたちは、仲間内で何を話しているのでしょうか気になります#絵本　#ほうちょうききいっぱつ　#絵本ノート　#絵本くらぶほうちょうさんききいっぱつ [ 宮西達也 ]価格：1,210円（税込、送料無料) (2023/12/19時点)楽天で購入

  2023.12.19

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  おさらのこども

  おさらのこども作: 西平あかね福音館書店ザ・絵本として楽しむ本唐子柄の染付のお皿なんだか昔、家にあったような主人公は、そんなお皿に描かれた中国風の衣装を身に纏った3人の子どもたちキッチン盥に浸されたお皿から、子どもたちが抜け出しますペットボトルに乗ったり、スプーンやスポンジや蛇口で遊んでみたり、よそのコップに隠れてみたり、計りで跳ねたりして、自由にキッチンを飛び回ります最後は元気に"ただいまー"と言って、お皿に戻ってきます読み終わったら、表紙、最後のページ、裏表紙を見比べて見てください子どもたちのポーズや表情が違いますあれ、それに女の子はどうやらキッチンに忘れものをしてきたようですよどこに忘れてきたんだろうそう思って、もう一度最初から見直してみると…あった、あったこんなところに…ぜひ、見つけてみてね#絵本　#おさらのこども　#絵本ノート　#絵本くらぶ

  2023.12.19

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  わにわにのおふろ

  わにわにのおふろ作: 小風さち絵: 山口マオ福音館書店わにわにはワニ🐊ですコワイ顔をしていますでも、やることがなんともかわいいですわにわには、おふろが大好きおふろ場で蛇口をひねってお湯を入れ、おもちゃを浮かべますあぶくを飛ばし、歌を歌い、お風呂にもぐりますお風呂から出たら、きちんとタオルで体を拭いて出ますこの時の音が好き😊❤️ぐにっぐにっぐなっぐなっヘンだけど、そう、そんな感じ、そんな感じ！#絵本　#わにわにのおふろ　#絵本ノート　#絵本くらぶわにわにのおふろ （福音館の幼児絵本＊幼児絵本シリーズ） [ 小風さち ]価格：990円（税込、送料無料) (2023/12/18時点)楽天で購入

  2023.12.18

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  どうぶつえんのピクニック

  どうぶつえんのピクニック文・絵: アーノルド・ロベル訳: 舟崎克彦岩波書店どうぶつえんのどうぶつたちが、わるいかぜにかかりましたおいしゃさんがいうには、運動が足りないから、うみにでも連れていってしおのにおいでもかがせてあげるとよいのだそうそこで、飼育係のマスターさんはおべんとうをこしらえて、貸切りバスでピクニックに出かけることにしましたどうぶつたちはみんな、おおよろこび！海を満喫し、あっという間に帰る時間にすると、近くのゆうえんちから音楽が聞こえてきて、まだまだ遊び足りないどうぶつたちは、ゆうえんちにかけだしましたあまりにゆうえんちが楽しくて、マスターさんが声をかけても、誰も帰ろうとしません困り果てたマスターさんでしたが、ある名案を思いつきましたさて、マスターさん、楽しく遊んでいるどうぶつたちをどうぶつえんに無事に帰すことができるかなマスターさんの名案、👍です".馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない"という諺がありますね楽しくて動かない動物たちを無理強いすることなく、どうやって連れ帰るのかマスターさんの名案にハッとさせられましたそして、このお話"動物たちは無事に動物園に帰りましたとさ"で終わらないんです本当の最後は、動物たちがまた病気になることがないよう、恒久的にみんなが幸せになる解決策を提示しています#絵本　#どうぶつえんのピクニック　#アーノルドローベル　#絵本ノート　#絵本くらぶどうぶつえんのピクニック （岩波の子どもの本） [ アーノルド・ロベル ]価格：924円（税込、送料無料) (2023/12/13時点)楽天で購入

  2023.12.13

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  このゆきだるま　だーれ？

  このゆきだるま だーれ？作: 岸田衿子絵: 山脇百合子福音館書店そりが大好きなもみちゃん"のりたいな"といってやってきた、りすさん、ぶたさん、くまさん、いぬさん、うさぎさんと一緒にそりを楽しむことになりましたでも、あれれ？次々におっこちて、ころがってしまいましたもみちゃんのそりが止まると、そこにはいくつもの雪だるまが…そりからの落ち方が豪快でおもしろいですそれに添えられた擬音がリズミカルでおもしろいです#絵本　#このゆきだるまだーれ　#岸田衿子　#山脇百合子　#絵本ノート　#絵本くらぶこのゆきだるま だーれ？ （日本傑作絵本シリーズ） [ 岸田衿子 ]価格：1,100円（税込、送料無料) (2023/12/7時点)楽天で購入

  2023.12.07

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  しあわせなモミの木

  しあわせなモミの木文: シャーロット・ゾロトウ絵: ルース・ロビンス訳: みらい なな童話屋舞台となる通りは、ある時からお金持ちが住む通りになっていきました住む人たちは、自分たちとは違う価値観を持つ人を認められない人たちで、そういう人とは関わりを持たないようにしていましたそんな通りにたった一つ長く放置されて汚れた空き家がありましたそして、そこにクロケットさんというおじいさんが引っ越してきました粗末な身なりで家の掃除を一生懸命にするクロケットさんを、周囲の人たちは"ひとりぐらしの変わりもの"と考えて、関わり合いを持たないようにしていましたあるクリスマス・イブの夕方クロケットさんは花屋で、クリスマスの花たちがきれいに店先を飾る中、奥の暗がりで静かに立っている、しおれたハダカ同然のもみの木に心惹かれますクロケットさんは、このもみの木を買って帰りましたそれからクロケットさんはこのもみの木に声をかけ、手間を惜しまず世話をしました枯れた木を世話するクロケットさんを見る世間の目は冷たいものでしたただ1人、デビッドという男の子だけはクロケットさんがやっていることはとてもいいことだと思っていましたもみの木はゆっくり、ゆっくり成長していきます気がつけば、小鳥が集まるようになっていました少しずつ、人々の気持ちにも変化が起き始めましたもみの木はさらに年月を重ね、ずいぶんと大きくなりました集まってきたたくさんの鳥たちが枝に留まり、まるでクリスマスツリーの飾りのようですすっかり大人になったデビッドは言います「さぁ、ここでうたおう」とやっとクロケットさんに本当のクリスマスが訪れた瞬間でしたこの本、手元に置きたいです好きな場面があります花屋さんでのシーンですクロケットさんが、枯れたモミの木を買おうとすると、花屋さんは"枯れているのでお代はいらない"と言いますでも、クロケットさんは「…枯れてるように見えるが、この木は立派に生きている。わたしは、この木にふさわしいお代をはらいたいのです」と言い切るのですさらに"今話していることは、ぜんぶモミの木につたわっていることが、クロケットさんにはわかっていました。このモミの木にかぎらず、生きているものたちは、みんなおたがいに気持ちがつたわることを、クロケットさんは知っていたのです"と続きます"自分なんて…"と肩を落として、丸まって歩いている誰かがいたら、声をかけてあげたい"あなたは原石ですよ。時間はかかるかもしれないけど、磨けば必ず光ります！"って原石は1人では輝きません磨いてくれる人がいなければ…応援してくれる人にはこう伝えたい心を込めて根気よく接すれば、きっとその思いは届きますよってそう、これは私への応援の言葉#絵本　#しあわせなモミの木　#シャーロットゾロトウ　#クリスマス　#絵本ノート　#絵本くらぶ

  2023.12.06

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  ちいさなねずみのクリスマス

  ちいさなねずみのクリスマス作・絵: アン・モーティマー訳: 木坂涼徳間書店クリスマスを楽しむ、小さなねずみのおはなしですクリスマスイブ小さなねずみが住みついているおうちでは、クリスマスの飾り、プレゼント、美味しそうなごちそうがクリスマスを彩ります 小さなねずみは、クリスマスツリーを登ったり、下りたりすっかり気に入った様子 それから、ことりさんにクッキーをあげて、クリスマスの歌を歌います小さなねずみが楽しむ様子を通じて、ヨーロッパの国々ではこんな風に子どもたちがクリスマス楽しむんだろうなぁと想像できます 最後、クリスマス最大の楽しみが！サンタさんがねずみさんにステキなプレゼント🎁を届けてくれましたさて、それは何でしょうこのブログにも何回も登場頂いているアン・モーティマーアン・モーティマーは王立細密画家協会の会員です生物や花の絵を専門とし、猫を描く画家の中で最も優れた人の一人と評されていますそう、アン・モーティマーと言えば、"猫"微に入り細に入り描かれた猫は、毛の一本一本に至るまで、本物そのものです今回の主人公は猫ではなく、ねずみねずみさんも、かわいい🥰ことりさんも🥰ねずみのモフモフ感と、ことりのふっくら、そして羽のトゥルン感、伝わってきますこの子たちをみていると、この子たちの体温まで感じられる気がしますそうした本物そっくりの動物の絵と、クリスマスの特別感を伝える小物や食べ物を描いた絵を観ているだけで、とてもワクワクし、幸せな気分になります#絵本　#ちいさなねずみのクリスマス　#アンモーティマー　#クリスマス　#猫#絵本ノート　#絵本くらぶちいさなねずみのクリスマス [ アン・モーティマー ]価格：1,320円（税込、送料無料) (2023/12/6時点)楽天で購入

  2023.12.05

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  こねこのさがしもの

  こねこのさがしもの作: マーガレット・ワイズ・ブラウン絵: レナード・ワイスガード訳: 安藤紀子ロクリン社ねこやなぎ（プシーウィロー）の花に似ているからと、自分で自分に"ウィロー"と名付けた小さなこねこ草花が生い茂る春を楽しんでいると、気付けば"ぼくの花がない！"ウィローは"ぼくの花"を探しに出かけますでも、どこにも、誰に聞いても"ぼくの花"はありませんあの季節が戻ってくるまではでも、1年を通じて、"ぼくの花"を探すたびに出て、ウィローはたくさんの動物たちに出会い、たくさんのことを知りました最後にウィローがたどり着いた答えは「さがしものはね、それがあったところでみつかかるんだよ」そう1年経つとねまた、そこできれいに咲くんだよそれが自然のことわり私たち、人間はそのことわりを壊すことのないよう、見守ってあげないといけないねとても美しい絵本です特に虫や魚は羽や鱗が細部にまでこだわって描かれていて、驚きですウィローの表情や目線からは、ウィローが何にそんなに夢中になっているのか、よくわかります"夜が空からおりてきて"なんてステキな表現なんでしょうそれから、動物たちの心の声もなるほど、です動物の動きを観察している時にいつも思うのです"この子たちは何を話しているんだろう、何を思っているんだろう"って例えば、食べるでもなく、虫をいじっている時とか、手を出さないけど、カエルをじーっと見つめている時とか答えは無数にあるでしょうが（人間の目には）、その1つの答えをもらった気がします"あぁ、ウィローがちょうちょと戯れていた時はこんな話をしていたんだね"というように#絵本　#こねこのさがしもの　#マーガレットワイズブラウン　#レナードワイスガード　#ねこ#絵本ノート　#絵本くらぶこねこのさがしもの [ マーガレット・ワイズ・ブラウン ]価格：1,870円（税込、送料無料) (2023/11/30時点)楽天で購入

  2023.12.01

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  ゆきのひのおくりもの

  ゆきのひのおくりもの文: ポール・フランソワ絵: ゲルダ・ミューラー訳: ふしみみさおすずき出版雪の降る寒い冬の日、こうさぎはおなかが空いて、外に食べ物を探しに出ましたすると、雪の中でにんじんを2本見つけました1本食べたら、お腹いっぱいになったので、もう1本をこうまさんに届けることにしましただって、こんな雪の中、食べ物がなくて困っているだろうから残念ながら、こうまくんのおうちはお留守にんじんをおいて帰ります実はこうまくんは食べ物を探して外に出ていましたそこでカブを見つけて食べ、家に戻るとにんじんがあったのですおなかがいっぱいだったこうまくんは、食べ物がなくて困っているだろうと、そのにんじんをひつじさんに持っていきましたところがひつじさんはお留守そこで、にんじんをテーブルの上に置いて帰りましたそして、ひつじさんは…善意の輪です善意の輪はここからどう繋がっていくでしょうかみんなの友だちを思う気持ちが心に沁みます😊文章の繰り返しと、カリッカリッ、さくっさくっ、コリッコリッと言ったオノマトペがおはなしをリズミカルにイキイキとさせていますゲルダ・ミューラーの描く動物たちがかわいらしく、"ああ、このうさぎさん（こうまさん、ひつじさん…）なら、こんなふうに行動するかもしれないな、と思わせてくれます さて、このおはなしは「ペール・カストール」シリーズの代表作ですん？ペール・カストール？ってと思って読んで頂けたら幸いですペール・カストール・シリーズとは、この本の作者、ポール・フランソワ（本名: ポール・フォシェ）が、質の良い文章と絵を安価で子どもたちに届けたいと思い、創刊されたものですシリーズと言っても1人の作者が1つのキャラクターを主人公に物語を紡いだものではなく、色々な作者や画家が、それぞれに描いた物語たちですたとえば『のうさぎのフルー』『かものプルッフ』『くまのブウル』などがありますこのシリーズが、福音館書店の「こどものとも」のモデルになりました#絵本　#ゆきのひのおくりもの　#ペールカストール　#ゲルダミューラー#絵本ノート　#絵本くらぶゆきのひのおくりもの （翻訳絵本シリース） [ ポール・フランソワ ]価格：1,210円（税込、送料無料) (2023/11/30時点)楽天で購入

  2023.11.30

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  びんにいれたおほしさま

  びんにいれたおほしさま文:サム・ヘイ絵:サラ・マッシーニ訳:福本友美子主婦の友社私の弟は、ステキな落としものを見つけるのが上手ある日、星の形をしたなにかを見つけてきました誰に聞いても、"自分のものではない"といいますそこで、自分のたからものとして大事にしていましたでも、夜になると、その''星のようなおとしもの”は悲しそうにぼうっと光るのでしたそんな時、ふと空を見上げると、なんと空に星たちからのメッセージがそのメッセージを読んで、弟くんは思います"なんとしても、この子を返してあげなくちゃ"それから、星を空に帰すために、お姉ちゃんと一緒に色々と試行錯誤しますが、失敗ばかりさて、弟くんたちはどうやって、星の子を空に返してあげるのかな#絵本　#びんにいれたおほしさま　#絵本ノート　#絵本くらぶ

  2023.11.29

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  まよなかのゆきだるま

  まよなかの　ゆきだるま作: 森洋子福音館書店絵に惹かれて手に取りました鉛筆で描かれた濃淡で日中や夜、月明かりの強弱、質感などを表現しています鉛筆1本ですごい…そのモノトーンの世界の中で目を引く赤🟥ほかに色はありません森洋子さんの作品の特徴なのかなすべてを見たわけではないけれど、知る限りでは他の作品もみんな鉛筆描きのモノトーンに差し色の赤のようです大人向けの絵本に「のぞき月」という作品を見つけました短冊を蛇腹にしたおもしろい本で、お値段が👀ですが、絵がやはり魅力的でのぞいてみたい1冊です話がズレましたね🙇🏼‍♀️さて、このおはなしは、クリスマスイブに、あっちゃんに起こったおはなしですその日、あっちゃんはゆきだる⛄️を作りました夜、寝ていると、声をかけるものがありますゆきだるまさんですゆきだるまさんによると、サンタさんのそりが木に引っかかってしまったというのですこれは大変！あっちゃんはよそのゆきだるまさんたちにも声をかけながら、丘に向かいますすると、サンタさんのソリ🛷が枝に引っかかって動くことができないのでしたそこでみんなで力を合わせて（どうやってはずしたかは絵本を読んでくださいね😊）助けますみんなはサンタさん🎅からステキなプレゼントをもらったようですよそして、朝あっちゃんにはさらにいいことが…ほっこりするおはなしですでも、ひとつだけ…あっちゃん、顔、ちょっとコワイ…かも#絵本　#クリスマス #まよなかのゆきだるま　#森洋子　#のぞき月　#絵本ノート　#絵本くらぶまよなかのゆきだるま／森洋子／子供／絵本【3000円以上送料無料】価格：990円（税込、送料別) (2023/11/21時点)楽天で購入

  2023.11.22

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  わたしのすてきなクリスマスツリー

  わたしのすてきなクリスマスツリー作: ダーロフ・イプカー訳: やましたはるおBL出版The Twelve Days of Christmas を思い出しました12になるまで数が1つずつ増えていく歌です増えていくのは動物たち（人間も含めてね）この本も同じようにページをめくるごとに動物が変わり、数が増えていきますほしが1つくろくまが2匹ボブキャットが3匹やまあらし…あらいぐま…しろふくろう…えりまきらいちょう…はいいろりす…あおかけす…きびたいしめ…しまりす…あめりかこがらが12匹ページをめくるたび、動物たちが増えていくのがワクワクで、最後、動物たちが居並ぶツリー🎄は圧巻です絵を楽しむ本、ザ・絵本（音の響きもいいですよ）です参考までにThe Twelve Days of Christmas の歌詞を紹介しますね歌遊びとして全部書くのは大変なので、最後、全員勢揃いしたところで書きますOn the 12th day of Christmas my true love gave to me12 drummers drumming11 pipers piping10 lords a-leapingNine ladies dancingEight maids a-milkingSeven swans a-swimmingSix geese a-layingFive golden ringsFour calling birdsThree french hensTwo turtle doves, andA partridge in a pear tree#絵本　#クリスマス #わたしのすてきなクリスマスツリー　#thetwelvedaysofChristmas #絵本ノート　#絵本くらぶわたしのすてきなクリスマスツリー [ ダーロフ・イプカー ]価格：1,650円（税込、送料無料) (2023/11/21時点)楽天で購入

  2023.11.21

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  メリークリスマス　-世界の子どものクリスマス-

  メリークリスマス　-世界の子どものクリスマス-画: 市川里美文: R.B.ウィルソン訳: さくまゆみこBL出版世界18か国（アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、オランダ、ポーランド、チェコ、スロバキア、ギリシャ、メキシコ、オーストラリア、インド、ロシア、日本）で、クリスマスがどのように過ごされているのか、紹介されています初めて知ることが多く、"へぇ〜"が詰まった一冊です例えば、クリスマス・ツリーの飾り付けはお母さんが担当し、子どもたちがツリーを目にするのはイブの夜であるとか欲しいプレゼントを書いた手紙がクリストキントの目に留まるように、封筒に糊を付けて砂糖をふりかけ、キラキラ光らせるとか家畜を守ってくれるニッセという小さな小人のために、おかゆを外に出しておくとかそうした習慣以外にも、クリスマスの始まりの物語讃美歌伝統のスイーツのレシピオーナメントの作り方が紹介されていますそれぞれの国で、独自の習慣・伝統が長きに渡って信じ、守られてきたことに感動です時代が進み、どんどん便利な世の中になっても、この習慣が変わらず続いていくことを願ってやみません#絵本 #メリークリスマス　#クリスマス　#イギリス　#アメリカ　#ドイツ　#フランス　#イタリア　#スウェーデン　#ノルウェー　#フィンランド　#チェコ　#スロバキア　#オランダ　#ポーランド　#ギリシャ　#メキシコ　#オーストラリア　#インド　#ロシア　#絵本ノート　#絵本くらぶメリークリスマス 世界の子どものクリスマス / 市川里美 【絵本】価格：1,980円（税込、送料別) (2023/11/18時点)楽天で購入

  2023.11.18

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  三びきのコブタのほんとうの話

  三びきのコブタのほんとうの話文：ジョン・シェスカ絵：レイン・スミス訳：いくしまさちこ岩波書店ウィットに富んだ作品です『さんびきのこぶた』をオオカミ目線で語りますふむ、語るというよりは"言い訳をさせてくれ！"って感じですね読者に訴えかけてきます「いったい　どうして　おれが　わるものに　なっちまったのか　わからない」 "オオカミというものは、生きるために小動物を食べるのが当たり前"…なるほどオオカミの言い分に思わず納得その後もアル（このオオカミの名前です）の説明に丸め込まれそうになるのですが、だんだん"…あれ？"と思い始めますアルの主張はこうです大好きなおばあちゃんのバースデーケーキを作るため、コブタの家へ砂糖を借りに行った まずは、わらの家に住むコブタのところちょうど風邪をひいていて、くしゃみをしたら、家は吹き飛んでコブタは死んでしまったもったいないから食べた 次に行ったのは、小枝で作った家に住むコブタのところまたくしゃみが出て、家が壊れ、コブタは死んでしまったやっぱり、もったいないから食べた「めのまえに　でっかい　チーズバーガーが　あったら、誰だって食べるだろう」それがアルの言い分最後に行ったのはレンガの家に住むコブタのところまた、くしゃみが出たけど、レンガの家はびくともしないこの家のコブタは口が悪くて、おばあちゃんのことを言われて、カッとなって暴れてしまったそしたら警察やマスコミがやって来て、捕まっちまうし、好き勝手に書かれちまうし…どうです？アルの主張最初、一理あるかと思いましたが、どんどん怪しくなっていきますよね もう一度振り返って絵を観てみると、有罪を裏付けるような場面がたくさんあるんですよ例えば、チーズバーガーおいしそう😍と思って見てみれば、バンズの間に挟まっているのは…😨それから壁にかかっているおばあちゃんが描かれた絵画…赤ずきんちゃんを食べようとおばあちゃんを食べておばあちゃんのフリをしてベッドに寝ていたオオカミですよね#絵本　#三びきのコブタのほんとうの話　#さんびきのこぶた　#絵本ノート　#絵本くらぶ三びきのコブタのほんとうの話　ジョン・シェスカ/文　レイン・スミス/絵　いくしまさちこ/訳価格：1,980円（税込、送料別) (2023/11/16時点)楽天で購入

  2023.11.16

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  ヤングさんのオーケストラ

  ヤングさんのオーケストラ作: なかえよしを絵: 小池敏彦ポプラ社ヤングさんは世界的に有名なオーケストラの指揮者です今日のコンサートも大成功！ヤングさんは得意になっていましたコンサートの後、ヤングさんはひとりの記者からインタビューを受けますそこで「指揮者を めざした きっかけは?」 と聞かれ、ヤングさんはひとつずつ思い出していきますコンクールで優勝したからいや、音楽学校へいっていたからいや、ほしかった楽器を買ってもらったからいや、…突き詰めていくと、子供の頃に公園で出会った1人のおばあさんが、"音楽がどんなにステキなものか"を教えてくれたからでしたヤングさんはおばあさんを探し始めます　巻末のなかえよしをさんの言葉が心を揺さぶります#絵本 #ヤングさんのオーケストラ #なかえよしを　#絵本ノート　#絵本くらぶヤングさんのオーケストラ （ポプラ社の絵本　83） [ なかえ　よしを ]価格：1,650円（税込、送料無料) (2023/11/1時点)楽天で購入

  2023.11.01

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  ひみつのさくせん

  ひみつのさくせん作: ニコロ・カロッツィ訳: 橋本あゆみ化学同人登場人物は、ねずみにきんぎょにねこちいさな世界ですでも、とてもスケールが大きく感じられますおはなしはこうですなかよしのねずみときんぎょ毎日なかよく遊びます今日も、いつものようにねずみがきんぎょの元を訪れますそこへ忍び寄る3つの影影はねこたちでしたどつやら狙っているのはきんぎょのようねずみはいいことを思いつきました勇気を出して囮になります貯蔵庫に逃げ込んだけど、後がないどうしよう…でも、よかった！そこには、ねこのエサがありましたねこはエサに夢中お腹がいっぱいになったねこたちは眠ってしまいます…いいこと、考えた🤭ねずみはなにやら思い付いたようですうふふ、なかなか大胆な作戦ですよがんばれ！小さななかまたち思わず応援している自分がいますよ😊絵が精密で、美しく、キャラクターたちはかわいらしく、魅力的構成や、作者の目線にもご注目ください具体的には忍び寄る怖さを光を利用して、伸ばした影で表現したり、金魚鉢の向こう側から覗き込むことで、ガラスの屈折率を利用して猫の顔を拡大させて恐怖感を煽ったり、猫が追いかける様子を3匹で順に一連の流れのように表現したり、その一方で襲いかかったり、飛び込む時には3匹同時にしてみたり、読者がドキドキワクワクする工夫がいっぱいです冒頭で、"小さい世界なのに大きなスケール感"と書きましたそれは多分、金魚鉢のような小さなものに寄った画があるかと思えば、湖水地方の絵画を観ているような俯瞰で見たヒキの画が挟まっているからなのだと思います手元に置きたい一冊です#絵本　#ひみつのさくせん　#ねずみ　#ねこ #絵本ノート　#絵本くらぶひみつのさくせん [ ニコロ・カロッツィ ]価格：2,090円（税込、送料無料) (2023/10/29時点)楽天で購入

  2023.10.29

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  空の絵本

  空の絵本作: 長田 弘絵: 荒井 良二講談社"私には描けない絵"そんなの当たり前でしょうどういう意味で言ってるの、ですか？皆さんは"空を描け"と言われたら、どう描きますか？私はまったく絵心がなく、"空を描け"と言われたら、水色で塗りたくり、雲を適当に散らばせると思うのですそれしか浮かびません手に取った"空の絵本"表紙は、私が思う"空"そのものでしたところが、表紙をめくると、飛び込んできたのは、"これが…空？"と思うような色槌で頭を叩かれたような衝撃ページをめくってもめくっても、最後まで"澄んだ青い空"は出てきませんでした確かに今にも雨が降りそうな空じゃんじゃん降りの空雨が降ったけど急速に止んで、陽がうっすらと差している空空にはいろんな顔があるんです答えはひとつじゃない当たり前なのでしょうが、この本で改めて思い知らされたのでしただんだんだんだんだんだだだ　だーん書いていて気持ちがいい口に出したら、もっと気持ちがいい#絵本　#空の絵本　#荒井良二　#長田弘　#絵本ノート　#絵本くらぶ空の絵本 （講談社の創作絵本） [ 長田 弘 ]価格：1,540円（税込、送料無料) (2023/10/19時点)楽天で購入

  2023.10.19

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  テレビがなかったころ

  テレビがなかったころ文・絵: イワン・ポモー訳: ときありえ西村書店…想像していたのとは、まったく違う内容！😳というのが、私の初感想冒頭「1939年9月から1945年5月8日まで戦争がありました」と始まります第二次世界大戦は1939年に始まり、1945年に終わったとわかっているのに、"戦争は点ではなく、その間ずっと続いていた線・面なんだ"と改めて気付かされた気がしました表紙を開けて直ぐに、頭をハンマーで殴られたようでした"テレビがなかったころ"よく考えれば、テレビのない時代の方が長いのですよね日本の例えで悪いけれど、平安時代だって、お江戸の時代だって、言ってみればテレビのない時代ここで取り上げるのは、テレビというものが存在することを知っていて、それがまだ存在していなかった頃を知っている人が生きた時代それが第二次世界大戦後のフランステレビだけじゃない冷蔵庫も、暖房器具も、ミシンも何もかもが形も使い方も違っていた時代そうした"物"だけでなく、トイレにはトイレットペーパーはなく、新聞紙を切って使っていたとか、ブリキの缶を片手に牛乳を買いに行っていたとか、すべてが不便な時代でしたこの本は30代以下の若い方たちと、40代後半以上の方たちとでは、ずいぶんと感じ方が違うのではないでしょうか私は"懐かしい"と感じました子どもの頃、テレビはありましたが、カバーをかけていましたし、買い物も籐の重い買い物かごを持って、肉屋や豆腐屋に行ったものでしたからほかにもうなづいてしまう場面がいくつも子どもたちの遊びも似ていて、洋の東西を問わず、おもしろいことだと思いましたただ、お風呂だけは"日本に生まれてよかったー"と思いましたけれど今、昭和の時代は“エモい"と言われていますねちょうどその頃に似ているのではないでしょうか"ノスタルジック"という言葉がぴったりの1冊ですそれにしても、作者の記憶力には驚かされます子どもの頃の記憶を言葉のみならず、絵でこんなに細かく描いてしまったのですから感服致しますこちらの絵本、ボローニャ国際児童図書賞ノンフィクションの部 優秀賞を受賞している作品でしたやはり、みんなの心をグッと掴む1冊なのですねぜひ、読んでみてください#絵本　#テレビがなかったころ　#ボローニャ国際児童図書　#昭和30年代　#絵本ノート　#絵本くらぶテレビがなかったころ [ イヴァン・ポモー ]価格：2,090円（税込、送料無料) (2023/10/5時点)楽天で購入

  2023.10.05

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  くまの子ウーフのたからもの

  くまの子ウーフのたからもの作: 神沢利子絵: 広瀬 弦ポプラ社言わずと知れたロングセラーシリーズ「くまの子ウーフ」ウーフのおはなしが最初に刊行されたのは今から50年以上前の1969年のことだそうなあら、ウーフ、かわいいのに年齢いってるのねそれはさておきこの本が目に留まったのは、絵が他のシリーズと違っていたからこれまでウーフの絵は井上洋介さんが担当していましたでも今回は広瀬弦さんが担当されましたこれまではおとぼけ感がなんとも愛おしい感じでしたが、広瀬さんの絵はかわいらしさ全開です後ろ姿や振り返っだ時の表情やフォルムがたまりません因みにですが、広瀬弦は、『100万回生きたねこ』の作者、佐野洋子さんの息子さんです特別感があるのは、イラストレーターが変わったからだけではありません実はこの作品、『くまの子ウーフ』が刊行される以前の1968年に雑誌で発表されたものの、刊行されなかった、作者自身も忘れてしまっていたという未刊行作品だったんです当時は"ウーフ"ではなく、"ウー"で書かれていました奇しくも神沢利子さん、98歳の2022年10月（秋のお話で季節までぴったり）に、"ウー"は"ウーフ"として、若干の加筆修正をされて、新たに『くまの子ウーフのたからもの』として刊行されましたさて、気になる内容は…ウーフは山でどんぐりを拾い、ズボンのポケットに入れていたのですが、なんとポケットには穴が開いていて全部落ちてしまったのですそれを後ろにくっついて拾っていたのはねずみのお父さん全部、持っていかれてしまいましたウーフはガッカリでも、この時期の山にはステキなものがたくさんさっそく、なにか見つけたようですそしてそのたからものを木のうろに隠したのですが…#絵本　#くまの子ウーフのたからもの　#くまの子ウーフ　#神沢利子　#未刊行作品　　#絵本ノート　#絵本くらぶくまの子ウーフのたからもの （ポプラ社の絵本　90） [ 神沢　利子 ]価格：1,540円（税込、送料無料) (2023/9/28時点)楽天で購入

  2023.09.28

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  ハロウィーンってなぁに？

  ハロウィーンってなぁに？作: クリステル・デモワノー訳：中島さおり主婦の友社さて、昨今はハロウィンを祝う人が増え、絵本も増えてきましたなそんな中、こちらの絵本は2006年に刊行された日本で初めてのハロウィン絵本なのです主人公は、小さな魔女の女の子、ビビお散歩の途中で魔女のドーラに会いますが、忙しいのか、返事もしません後をつけると、なぜかかぼちゃ畑に魔女たちがみんな集まっていましたみんな、とっても忙しそう…かまってもらえなくて悲しくなって、ビビはおばあちゃんのところへ行きますなのに、おばあちゃんまで…でも、おばあちゃんはビビを抱き上げて、ハロウィンの話をしてくれたのでしたおばあちゃんが話してくれたのは・ハロウィンとは何なのか・ジャック・オー・ランタンのはじまりのおはなし・ハロウィンの夜、子どもたちはどう過ごすの？さらに・ジャック・オー・ランタンの作り方・かぼちゃのタルトの作り方・工作・仮装の仕方ということは、これを読めば、ハロウィンのおおまかなところはほぼ理解できちゃうってことなのですまだ、日本でハロウィンがこれほどに市民権を得ていない頃、とてもわかりやすい一冊だったでしょうね#絵本　#halloween #ハロウィーンってなぁに　#かぼちゃ　#ジャックオーランタン#絵本ノート　#絵本くらぶハロウィーンってなぁに？ （主婦の友はじめてブック） [ クリステル・デムワノー ]価格：1,430円（税込、送料無料) (2023/9/28時点)楽天で購入

  2023.09.28

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  おばけの地下室たんけん

  おばけの地下室たんけん作: ジャック・デュケノワ訳: おおさわ　あきらほるぷ出版ハロウィン🎃に向けての絵本、第2弾なかよしおばけ、アンリ、リュシー、ジョルジュにエドワールは、トランプをして遊んでいました夜中の12時になると、どこからかどすんどすん、という大きな音がどうやら、音のする方向は地下室から怖いけれど、探検に出かけてみると…暗くて何にも見えない…わぁっと思ったら…ネズミだったクモだったコウモリだったやっとのことで音のする箱を見つけ、勇気を出して開けてみると…さて、この本の中で謎がひとつエドワールが途中でいなくなり、騒ぎになります「ここ　なんだけど…」とおそるおそる出てくると…なんと体がチーズ🧀になっていましたそして、みんなから早くミルクを飲むように言われます初めてこの本を読んだ人にとっては「？」かもしれませんが、『おばけパーティ』を知っている人には納得です実はおばけたちは、食べたり、飲んだりしたものの色になったり、形を変えたりします元に戻るにはミルクを飲みます小さな子どもたちには、箱の中身がわかるまで、"ドキドキ"かもしれませんね#絵本　#おばけの地下室たんけん　#おばけシリーズ　#デュケノワ #halloween #絵本ノート　#絵本くらぶ【中古】 おばけの地下室たんけん／ジャック・デュケノワ(著者),大沢晶(訳者) 【中古】afb価格：1,430円（税込、送料別) (2023/9/17時点)楽天で購入

  2023.09.17

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  おばけ まほうにかかる

  おばけ まほうにかかる作: ジャック・デュケノワ訳: おおさわ　あきらほるぷ出版そろそろハロウィン🎃に向けて絵本をご用意おばけちゃんたちがかわいいので、"かわいい💕"と思って読んでいたけど、考えるとコワ〜いおはなし今回のおはなしの主役はリュシー他のおばけたちとなかよく寝ていたのに、急に無意識に動き出します一体、どうしたの？と思ったら、離れたところにいる魔女が、リュシーの人形を作り、そのおしりに針を刺して、自分の意のままに動かし始めたのです魔女の思うがままに靴を履き、窓から抜け出し、壁を歩き、かぼちゃ畑を通り…どこに向かうのかと思ったら、魔女のお城城では魔女は、特製スープを作っていましたなんと、リュシーをそのスープに入れるつもりなのです大ピンチ！そんなピンチを救ったのは、ヒキガエルくんでしたえっ？なんで、そんな急に？絵本では、絵の中に大切なことが描かれているんです！しかも、そのヒキガエルくん、魔女の大好物を知っていましたヒキガエルくんの大活躍で、一件落着！一件落着したからいいようなものの、考えてみたら、どこぞの呪いの人形みたいなものを作られていたわけですからねコワーいおはなしです#絵本　#halloween #絵本ノート　#絵本くらぶおばけまほうにかかる [ ジャック・デュケノワ ]価格：1,540円（税込、送料無料) (2023/9/16時点)楽天で購入

  2023.09.16

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  パイがふたつあったおはなし

  パイがふたつあったおはなし作・絵:  ビアトリクス・ポター訳: いしいももこ福音館書店なんか急に読み直したくなりましたねこのリビーが犬のダッチェスをお茶会に招待しましたダッチェスは、リビーはきっとねずみのパイを用意するに違いないと思っていますねずみのパイなどごめんだと考えたダッチェスは、仔牛のパイとすり替えようと企みますリビーの留守を見計らって家に忍び込み、ねずみのパイを探すダッチェスでしたが、見つけられず、仕方なくオーブン上段に仔牛のパイを入れて戻ります実はねずみのパイはオーブンの下段に入っていたのです果たして、ダッチェスはねずみのパイを食べずに済むのでしょうか？私のツボはここお茶会の時間の前に町ですれ違うリビーとダッチェス後で会うのにすました顔で会釈しあいます私にはなんだかその様子がおかしくてたまらないのですさて、ターシャのお話もそうですが、ポターのお話の中の村もとても具体的で、右に行くと誰の家に続くのか、左に進めばどこに通ずるのかが、手に取るようにわかりますポターが住んでいたソーリー村に実在する家や庭、小道を参考に描いていることが現実味を帯びて感じさせるのかもしれません#絵本　#1日1冊お気に入りの絵本 #パイか2つあったおはなし　【中古】 パイがふたつあったおはなし　新装版 ピーターラビットの絵本19／ビアトリクス・ポター(著者),いしいももこ(訳者) 【中古】afb価格：220円（税込、送料別) (2023/9/16時点)楽天で購入

  2023.09.15

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  オオイシさん

  オオイシさん作: 北村直子偕成社オオイシさんに飛び込んでくる仕事の依頼まずは道路工事…なるほど漬け物屋…なるほど粉屋…なるほど相撲部屋…なるほど　まだまだ　たくさん　あるんです…が役者…なんで⁈と思ったら、役者としてひっぱりだこなのです注目は映画のタイトルなんか笑っちゃいますところがある日、大事件が…！オオイシさんの生死を問うほどの大事件です！果たしてオオイシさんは？個人的には、撮影所のスタッフさんの対応には😳‼️ちょっとヒドくないですか？思わず笑っちゃうお話です#絵本　#オオイシさん　#絵本ノート　#絵本くらぶオオイシさん [ 北村直子 ]価格：1,320円（税込、送料無料) (2023/9/2時点)楽天で購入

  2023.09.02

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  おひさまとおつきさまのしたで

  おひさまとおつきさまのしたで作: マーガレット・ワイズ・ブラウン絵：黒井健教育画劇おやすみ　◯◯また　あしたおひさまのしたで　いっぱい　あそびおつきさまのしたで　ぐっすり　ねむれおやすみ◯◯もう　ねむいあしたは　きょうより　おおきくなるわこのフレーズが繰り返されますなんて耳心地の良い音でしょうお母さんの優しいお声で、読んであげたらこどもはきっと安心して、ぐっすり眠ることができるのでしょうね出典は MOUSE OF MY HEART ですか#絵本 #おひさまとおつきさまのしたで　#絵本ノート　#絵本くらぶ

  2023.08.25

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  トゥーレのたねまき

  トゥーレのたねまき文: トーマス・ティードホルム絵：アンナ・クララ・ティードホルム訳: ひしきあきらこほるぷ出版たねをまいたら、目の前で見る見る大きくなるなんてなんてうらやましいしかも、その木がマンゴー🥭の木だなんてただ、マンゴースープってどうかなおいしいのかなおいしくなさそうだな熟したマンゴーは半分に切って、賽の目状にしてばくっとむさぼりつくがサイコー‼️よねどう思います？#絵本　#トゥーレのたねまき #絵本ノート　#絵本くらぶ【中古】トゥ-レのたねまき /ほるぷ出版/トゥ-マス・ティ-ドホルム（単行本）価格：2,130円（税込、送料無料) (2023/8/25時点)楽天で購入

  2023.08.24

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  パンやのくまさん

  パンやのくまさん作・絵：フィービ・ウォージントン、セルビ・ウォージントン訳：まさき るりこ福音館書店平穏な毎日って大切、って、この歳になると思いますパン屋のくまさんは、毎日早起きして、パンやケーキを焼き、半分を店に並べ、半分を車に積み、売りに出かけますパンが売れたら、今度は戻ってお店番仕事が終わると、家に帰って夕飯を食べ、お金を数えて貯金箱にしまいますそして目覚まし時計をセットしてから眠りにつきますなんの事件も起こりません昨日と変わらないくまさんの日常でも、それがくまさんの幸せなのだと感じるのです理屈抜きに、肩肘張らずに読めます物語を書こうと勢い込むと、何かおもしろそうな事件を考えなくちゃ、なんて思ってしまうけれど、私たちが平穏に生きた証を文字に残しておくこともステキなことだと思ったのでした#絵本 #パンやのくまさん #絵本ノート #絵本くらぶ　パンやの くまさん （世界傑作絵本シリーズ） [ フィービ・ウォージントン ]価格：1,100円（税込、送料無料) (2023/8/25時点)楽天で購入

  2023.08.23

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  きつねのかみさま

  きつねのかみさま作: あまんきみこ絵: 酒井駒子福音館書店このお2人は決して期待を裏切らない文章の絵、とても好き❤️好きな本のベスト3に入るかな😊タイトルがまずよかったの読んでいくと、最後、納得なわとびを公園に忘れてしまったりえちゃん弟のけんちゃんと一緒に急いで取りに戻りますけれども、公園には紐がありませんでしたその時、楽しそうな笑い声や歌声が聞こえてきてきました見ると、なんと子ぎつねたちが縄跳びをしていたのですきつねたちに誘われて、りえちゃんたちもなわとびに参加その時りえちゃんは、なわとびの取っ手に自分の名前が書いてあるのを見つけます遊び終わって、お別れの時りえちゃんはなわとびは自分のものだと言おうとしますけれど、その時、1匹のこぎつねが"あたしのなわとびなのよ"と言い、さらに"なわとびがしたいときつねのかみさまにお祈りしたら、その紐が木の枝にかけてあったの"と言ったのですそしてその証拠として、自分の名前が書いてあるのだと、紐を見せてくれたのですなんと、このこぎつねの名前も「りえちゃん」だったのですなんという偶然！（人間の）りえちゃんは、何か言おうとする弟を止め、きつねたちと別れます 帰り道でけんちゃんの吐いたひとことが、このお話のタイトルに繋がりますただの忘れものを、"きつねのかみさまからのプレゼント"と思い込んでいる小さなこぎつねの夢を壊さないように振る舞う姉弟の優しさが愛おしく、読んでいる私も温かい気持ちになります本来なら、りえちゃんの証拠となるはずだった取っ手の名前きつねの登場からずっと"きつね"と呼んできたのに、きつねに名前があって、それも人間の名前と同じという展開に"してやられた"と思いました（笑）#絵本 #きつねのかみさま　#あまんきみこ　#酒井駒子　#絵本ノート #絵本くらぶ　きつねのかみさま （絵本・いつでもいっしょ） [ あまんきみこ ]価格：1,210円（税込、送料無料) (2023/8/15時点)楽天で購入

  2023.08.15

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  だじゃれしょくぶつえん

  だじゃれしょくぶつえん文: 中川ひろたか絵：高畠純絵本館おもしろい🤣けど、どうしよう…ダジャレはバラすわけにいかないよねうーん🧐と悩んでいたら、この本の紹介で、「しごとサボっテン」「あんたダリア」が取り上げられていたじゃ、それだけはいいよねま、こんな感じですさらにそれにピッタリの絵が添えられています「しごとサボっテン」「あんたダリア」はそれぞれ別のページに紹介されているけれど、見開きで左→右で一続きのようにうまく落ちると、さすがだなと思わず拍手👏したくなってしまいます"ふふふっ"という笑いがほしい方、ぜひ、読んでみてください#絵本　#だじゃれしょくぶつえん　#中川ひろたか　#絵本ノート　#絵本くらぶ【中古】だじゃれしょくぶつえん /絵本館/中川ひろたか（単行本）価格：420円（税込、送料無料) (2023/8/15時点)楽天で購入

  2023.08.13

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  マドレーヌのメルシーブック

  マドレーヌのメルシーブック作・絵：ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ訳：江國香織BL出版マドレーヌがマナーについて学ぶ本そう聞くと、説教くさい、押し付けがましい、つまらない、"そんなこと、言われなくとも知っとるわい"と思うかもしれませんが、いえいえそんなことはありませんそれは多分、納得できる理由があるから「このほんには、どうすればおぎょうぎよく、いいこでいられるかがかいてあります。おぼえてほしいのは、それらはぜんぶやさしいこころがもたらしてくれるということ。」この本にはお行儀よくいるための言葉がありますこんにちはありがとうおねがいしますごめんなさいという言葉でも、そこに心がなければ意味がないんです確かにムスッとした顔で"ありがとう"と言われてもうれしくないし、ヘラヘラしながら"ごめんなさいねー"なんて言われても許す気にはまったくなりませんよねなるほど納得ですさて、マドレーヌちゃんはシリーズ本こちらの本、なんか少し絵が違う？と思ったら、作者が違いましたマドレーヌシリーズの作者は、ルドウィッヒ・ベーメルマンス一方、こちらを描いたのはジョン・ベーメルマンス・マルシアーノルドウィッヒの孫になります#絵本　#マドレーヌ　#ベーメルマンス　#絵本ノート　#絵本くらぶマドレーヌのメルシーブック [ ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ ]価格：1,430円（税込、送料無料) (2023/8/12時点)楽天で購入

  2023.08.12

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  おうさまのおひっこし

  おうさまのおひっこし作: 牡丹靖佳福音館書店 優しくてはずかしがりやで口ベタなおうさまと、気のいいけれど勘違いばかりするあわてんぼうな6人のおともたちのおはなしおうさま、ある時、1つのベッドで寝ている6人のはおともたちの姿を見て、もっと大きなベッドでゆったりと寝かせてあげたいと思い、大きなベッドを作るように命じますでも、おうさまが口ベタなのと、おともたちがあわてんぼうなのがあって、おともたちは"おうさまはもっと大きなベッドがほしいんだ"と勘違いしますそして、お城にも入らないような巨大なベッドを作ってしまいます"それなら"とおうさまは、そのベッドが入るお城に引っ越すことにしましたさあ、お城のすべてのものを積んで、大移動が始まります その道中、痩せたヤギや、雨漏りのする家、服が濡れた少年、離れ離れの母子のシカに出会いますが、どれも想像を超えた方法で解決していきますようやくたどり着いた新しい大きなお城最初にしたことは…ステキなポイントがたくさんある本私はいつも絵本のことを"持ち歩ける美術館"と呼んでいますが、まさに。絵や色使いがとてもオシャレで、スカーフにしたら映えそうと思いましたら、作者の牡丹さんはアーティストさんでした後ほど紹介をお付けしますね遊び心があるんですその1『おともたち』という呼び方最初、"ん？あれ、おともたち？あ、おともだち？"ってなりました私の紹介文を読んだ時、入力ミスだと思いませんでしたか？これ、わざとじゃないかと従者とか家来じゃないんですねおともですけど、お友だちくらい、心が近いことを表してるんじゃないかって思うんですその2挿絵はとても細い線で描かれていますそれに合わせるかのように、字体がとても華奢で不安定なような、不安にさせられるような不思議な感覚を覚えますおはなしはとても温かいものですけどねその3おうさまが引っ越す時、荷車の連結部分に小さなネズミがいますそのネズミがなんと、新しい王宮にもしかも、すでにちゃっかり巣くってしまったようでネズミさんもついて行きたくなるくらい、魅力的なおうさまなんですね何度か読み返すと、自分しか見つけられない作者の遊びが見つけられるかもしれませんいろんな意味で楽しみです牡丹靖佳1971年大阪府生まれ。現代美術家。第4回セゾンアートプログラム 美術家助成受賞。財団法人野村国際文化財団 芸術文化助成受賞。ポロック・クラズナー財団 助成受賞。作品に、『おうさまのおひっこし』『ルソンバンの大奇術』（福音館書店）、『どろぼうのどろぼん』（作：斉藤 倫／福音館書店）、『めいわくなボール』（偕成社）、『ようこそロイドホテルへ』（作野坂 悦子／玉川大学出版部）などがある。おともだちが『どろぼうのどろぼん』がおもしろいと言って、本を貸してくれました本当に面白くて、一気に読んでしまいましたその本の挿絵は牡丹さんだったのですね❤️#絵本 #おうさまのひっこし　#牡丹靖佳　#絵本ノート #絵本くらぶ　おうさまのおひっこし （日本傑作絵本シリーズ） [ 牡丹靖佳 ]価格：1,540円（税込、送料無料) (2023/8/10時点)楽天で購入

  2023.08.11

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  ダッシュだ、フラッシュ！

  ダッシュだ、フラッシュ！作: ドン・フリーマン訳: なかがわちひろBL出版 ダックスフントの夫婦、フラッシュとシャッセ働き者のシャッセに対し、フラッシュは毎日昼寝ばかり「きょうは　あなたが　しごとに　いって　たべものを　さがしてきてちょうだい」 あーあ、フラッシュはとうとうシャッセにそう言われてしまいますそりゃそうですよねそこで、フラッシュは、しぶしぶお仕事探しに出かけます見つけたのは、電報を届ける仕事意外や意外、あんなに怠け者だったフラッシュは天職を見つけて大活躍すっかり働き者に変わった、と思われたフラッシュでしたが、そうは問屋が卸しませんある日突然、働くのが嫌になってしまいますこれは…大ピンチ！フラッシュはまた怠け者に逆戻りしてしまうの？#絵本 #ダッシュだフラッシュ　#絵本ノート #絵本くらぶ　【中古】 ダッシュだ、フラッシュ！ ／ドン・フリーマン(著者),中川千尋(訳者) 【中古】afb価格：880円（税込、送料別) (2023/8/9時点)楽天で購入

  2023.08.09

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  ドアがあいて…

  ドアがあいて…作: エルンスト・ヤンドゥル絵: ノルマン・ユンゲ訳: 斉藤洋ほるぷ出版誰もが共感できる一冊だと思います病院に行った時、診察室の前で待っている時の気分と言ったら"痛くされないかな""注射されないかな""治らないって言われたらどうしよう"と様々な思いにかられます違いますかそして、1人また1人と呼ばれ、自分の順番が近づいてくる時の恐怖🥶そんな共感が詰まっています舞台は、待合室そこで待っているのは、ケガをしたおもちゃたち並んでいるのは5人しーんとしていて、みんなが不安を感じ、緊張しているのがわかります診察室のドアが開いて、1人が出てきますその時のみんなの顔そして、次の人が入っていきます次のページには"よにんに　なった"の文字なんだか恐怖を煽りますこの展開がしばし繰り返されますセリフはありませんが、入って行く時と出て行く時に擬態語が使われています入る時は不安の音、出る時には喜びの音その音の表現がおもしろいですそして、出てくる患者の変化を目の当たりにした時のおもちゃたちの表情も絵で、音で、話の展開で楽しめる作品ですお気に入りの一冊になりました#絵本 #ドアがあいて #絵本ノート #絵本くらぶ　ドアがあいて… [ エルンスト・ヤンドゥル ]価格：1,540円（税込、送料無料) (2023/8/9時点)楽天で購入

  2023.08.08

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  がいこつさん

  がいこつさん作: 五味太郎文化出版局昔から大好きな絵本😊がいこつさんがねていますねているかというと、それはちがいますあれは穴です。目ではありませんと始まりますこんな風に最初から最後までとぼけた表現で、ツッコミをいれたくなるところを作者自身がうまくツッコンでくれるそんな感じですがいこつさんが眠れないのは、何か忘れている気がするから何を忘れてるんだろう色々考えますが、思い出せません散歩に出て、洗濯をしてる人、電話をかける人、病院や床屋、レストランやデパートにいる人たちを見て思い出そうとするのですが…なかなか…ですがついにその時がやってきますあー、なるほど、それだったのですね！これでようやく、がいこつさんゆーっくりと眠れそうです#絵本 #がいこつさん　#五味太郎　#絵本ノート #絵本くらぶ　がいこつさん [ 五味　太郎 ]価格：1,430円（税込、送料無料) (2023/8/7時点)楽天で購入

  2023.08.07

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  ゆっくりハリー

  ゆっくりハリー作: マーティン・ワッデル絵: バーバラ・ファース訳: 山口文生評論社かめのハリーは、いっしょにあそぼうと思って、ともだちがくると声をかけますでも、うさぎも、あなぐまも、ねずみも、みーんな、いそがしそうで、答えを言う間もなく、どこかへ行っちゃう…だれか、いないかなーハリーは、遊んでくれる友だちを探しますそして、最後に見つけたのは…ほんわかするお話ですネタバレしちゃいますとね最後はカタツムリ🐌くんに会うんです2匹はとっても似てるんですゆっくりなところだけじゃなくて、カメなら首を引っ込めるところカタツムリならツノを引っ込めるところも似ていますここを読んだ時、"あ、ホントだ！"ってうれしくなっちゃいました自分に当てはめてみて、合わない人と無理に合わせる必要はないかなぁって思いました無視するとか、付き合わないということではありませんよ自分が自然体でいられて、相手も自然体でいられて、心地よいそんな関係の人と長く過ごしたいななんてことを考えましたよ😊#絵本 #ゆっくりハリー　#絵本ノート #絵本くらぶ　【中古】 ゆっくりハリー / マーティン ワッデル, バーバラ ファース, Martin Waddell, Barbara Firth, 山口 文生 / 評論社 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】価格：1,189円（税込、送料別) (2023/8/4時点)楽天で購入

  2023.08.04

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  Mou

  Mou作・絵: NaffyGakkenトットはおじいさんと住んでいましたある時、おじいさんは病気になり、トットは治してあげたいと願っていましたそんなある冬の夜、一匹の不思議な生きものがトットの家をたずねてきます名前はムートットとムーは、少しずつ距離を縮めていきます翌朝、家を出るムーを追って、トットは森の中へ向かいますそして、森の奥で不思議な生き物たちに出会うのでしたここからは感想ムー、かわいいですなんの生き物かわからないのですけれどムーは声を発しませんでも、絵をよく観ると、トットにそっと添えた手などから、愛らしさ、優しさ、トットを気に入ったことなどが伝わってきますムーが話さないせいでしょうか物語は静かに進んでいきます言葉が少なかったり、言葉で伝えずに絵の中に描き込んである作品が好きですスープ🍲はキーワードスープを持って立つムーにキュンとなります大人の人に読んで頂きたい作品です実は、この作品、イラストレーターのNaffyさんが個展「Mou」で初の長編絵本を制作、販売したところ、完売するほどの人気が出て、話題になったのですそして、この個展を訪れた編集者の目にとまり、1年かけて全て描き直して、めでたく出版の運びとなったそうです#絵本 #Mou #絵本ノート #絵本くらぶ　Mou [ Naffy ]価格：2,200円（税込、送料無料) (2023/8/3時点)楽天で購入

  2023.08.03

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