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カテゴリ:2008年鑑賞映画
![]() 世の中は計算違いで回る 異様なまでに生真面目な殺し屋と、 時代に取り残された保安官 ーふたりの男に追われる男の可笑しいほど残酷な運命 上映時間 122分 製作国 アメリカ 公開情報 劇場公開(パラマウント=ショウゲート) 初公開年月 2008/03/15 ジャンル ドラマ/犯罪/サスペンス 映倫 R-15 【解説】 「すべての美しい馬」の原作者、コーマック・マッカーシーの戦慄の 犯罪小説『血と暴力の国』を「ファーゴ」のコーエン兄弟が映画化した 衝撃のバイオレンス・ドラマ。80年代、メキシコ国境沿いのテキサスを 舞台に、麻薬取引がらみの大金を持ち逃げしたばかりに、 理不尽なまでに容赦のない宿命を背負わされてしまう男の運命を、 原作の持つ神話的スケールそのままに描き出す。 主演にジョシュ・ブローリン、共演にトミー・リー・ジョーンズ とハビエル・バルデム。 <ここに主演はジョシュと書いてあるのですが・・・> 【ストーリー】 人里離れたテキサスの荒野でハンティング中に、銃撃戦が行われたと 思しき麻薬取引現場に出くわしたベトナム帰還兵モス。複数の死体が 横たわる現場の近くで、200万ドルの大金を発見した彼は、危険と 知りつつ持ち帰ってしまう。その後、魔が差したのか不用意な行動を 取ってしまったばかりに、冷血非情な殺人者シガーに追われる身と なってしまう。モスは、愛する若い妻カーラ・ジーンを守るため、 死力を尽くしてシガーの追跡を躱していく。一方、事件の捜査に 乗り出した老保安官エド・トム・ベルだったが、行く先々で新たな 死体を見るハメになり苦悩と悲嘆を深めていく…。 ![]() 【感想】 ( ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 邦題は「ノーカントリー」ですが、原題は 「NO COUNTRY FOR OLD MEN」で 『老人のための国はない』『老人の住める国はない』 と言うことでしょうか? 原作は未読ですが、この作品はかなり原作に 忠実に描かれているようです。 感想をなんて書いていいのやら(溜息) アカデミー賞の脚色、監督、作品の3賞を とっている映画なんですよね(^^ゞ (助演男優賞も取ってますが^^) コーエン兄弟の作品は初めて観たのですが (パリ・ジュテームの短編は観ましたが^^) 私の乏しい感性では、正直言ってよくわかりませんでした ![]() と言うことで、すご~く浅い感想(まあ、いつもそうなんですが・笑) になってます ![]() <以下ネタばれ感想になっています> 最初は、尋常ではない、不気味な殺し屋シガー(ハビエルバルデム)と その追っ手から、ひたすら逃げるモス(ジョシュブローリン)の 緊迫したシーンにドキドキハラハラして、面白く観ていたのですが、 途中から、あっけなくモスが死んでから、 私の中で緊張感、緊迫感が薄れてしまい、ラストも ボーッとしていたら(^^ゞいきなりエンドロールに なってしまいました ![]() ![]() この映画は偶然?手に入れたお金を持ち逃げする男モス、 それを追う非情な殺し屋シガー、さらに、モスとシガーを追う 良識者の保安官ベル(トミーリージョンズ)の 3人の追跡劇であり、サスペンスであると思って 観ていたら肩透かしされる映画ですね(笑) 前半は確かにそういう感じではあるのですが・・・ ![]() <この酸素ボンベのような武器が気味悪くて怖い ![]() この映画で印象深いのは 殺し屋のハビエルがキモくて不気味で怖かったこと ![]() (なんか振り返ったら、彼がいそうでこわい・・・って 私は何も悪いことしていませんよ・笑・悪いことしていなくても シガーは人を殺しますが) 保安官役のトミーのお顔が年取っちゃったなあと感じたこと ![]() 犬が可愛そうだったなあ ![]() ・・・と言うことでしょうか(^_^;) ↑くだらないことばかりですみません(^^ゞ ハビエルはアカデミー賞の授賞式で見た、優しそうで 陽気な彼とはまるで別人で、あの変なオカッパ頭(笑)に 表情(感情)がない顔、輝きのない目と言い 心底怖かったです ![]() 無理やりコインの裏表を相手に当てさせる時には まるで自分が相手のような感じがして 心臓バクバクでした ![]() の音『プッシュー』がまた怖い(T^T) あれを持ってドアの前に立っているだけで ぞ~としました ![]() ![]() 主演はトミーでもハビエルでもなくジョシュブローリン だったんですね(^_^;) <allcinemaの解説↑にそう書いてあったのですが 主演はトミーリージョーンズですよねσ(^◇^;)> ジョシュもアメリカンギャングスターの時は、ただただ 嫌な奴でしたが(笑)、今回はハビエルがあまりにも恐ろしいので モスが逃げ切ればいいなあとかちょっと肩入れしちゃいました。 彼の演技も良かったと思います ![]() いきなり観客を置いてけぼりにするラストですが ![]() (置いてけぼりにされない方もいると思いますが) 観終わった後に、 シガーはなぜエドを殺さなかったのか? シガーの交通事故は何を意味しているのか? ラストのエドの台詞はどういうことなのか?etc いろいろな疑問が浮かんできました ![]() ![]() と言うことで、余韻は残る作品なのかもしれません。。。 銃の音や発信音、靴音がやけに 印象に残ったと思ったら、音楽 ![]() 万人向きの映画ではないと思うので アカデミー賞作品賞だからと軽い気持ちで 劇場に足を運ぶと辛いかも ![]() これがアカデミー賞?と思わないことはないのですが (昨年のアカデミー賞よりは納得できるかな ![]() この映画は日本人の私たちではわかりにくいと 言うかわからない部分があるような気がしました。 アメリカ人ならでは、アメリカ人だからこそ 病んでいるアメリカを切実に感じるのではないかと それゆえのアカデミー賞なのかなとも思いました。 ![]() 最初に写った荒涼としたテキサスの風景は 今の病んだアメリカの象徴、そして 冒頭でベルが語る「この国の犯罪は理解できない」 その理解できない犯罪の範疇にいるのがシガーなんでしょうね。 最初によくわからないと書きましたが パンフレットを読んで、この映画が社会派ドラマであることや えっ?と思ってしまったエンドロールのわけが 何となくわかりました。 今回はパンフレットを購入して良かったとつくづく 思いました(笑) 観終わった後はどっと疲れて ![]() ![]() でもこういう映画嫌いじゃあないです ![]() もちろん好きとも言えませんが(^^ゞ 印象に残る映画、インパクトのある映画ではありました。 オマケ(どうでもいいことです(^_^;)) ジョシュブローリンはアメリカンギャングスターで悪徳刑事役 でした。今回は、なんかガレッジセールの川ちゃんに見えて しまってしょうがない私でした ![]() ![]() <パンフレット¥600 ![]() 原題‘No Country For Old Man'はアイルランドの詩人 W・B・イェイツ(1865~1939)の詩 『ビザンチウムへの船出』からの引用。 「あれは老いた者たちの国ではない」とは 永遠の生と芸術を謳歌できる理想の国 ビザンチウムを夢見る語り手が実際に 生きている、老いや死が避けられない現実を 意味している。 また、最後の保安官ベルの夢はアメリカの詩人 ロバート・フロスト(1847~1963) の詩『雪の夕べ、森のそばに佇みて』に インスパイアされたと思われる。 フロストは厳しい現実に耐える人生を、 馬に乗って進む雪の山道になぞらえた。 <↑パンフレットより> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.03.20 21:17:13
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