2009/04/25(土)01:50
★ミルク(2008)★
MILK
「ミルク」は、
希望のはじまりだった。
1970年代のアメリカ。マイノリティのために戦った政治家
ハーヴィー・ミルク…人生最後の8年間
映時間 128分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ピックス)
初公開年月 2009/04/18
ジャンル ドラマ/伝記
映倫 PG-12
【解説】
自らゲイであることを公表し、ゲイをはじめあらゆるマイノリティの
社会的地位向上のために立ち上がった伝説の活動家ハーヴィー・ミルクの
波乱に富んだ後半生を、名優ショーン・ペンの熱演で描く感動の伝記ドラマ。
共演に「イントゥ・ザ・ワイルド」のエミール・ハーシュ、「ノーカントリー」の
ジョシュ・ブローリン、「スパイダーマン」シリーズのジェームズ・フランコ。
監督は「マイ・プライベート・アイダホ」「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」
のガス・ヴァン・サント。
【ストーリー】
1972年、ニューヨーク。金融業界で働いていたハーヴィー・ミルクは、
20歳も年下の青年スコット・スミスと出会い、恋に落ちる。
2人は変化を求めてサンフランシスコに移住し、同性愛者も多く住む
“カストロ地区”でカメラ店を開き、新生活をスタートさせる。陽気なミルク
の人柄が多くの人を引き寄せ、いつしか店は同性愛者たちの
社交場となっていく。それにつれてミルクは、同性愛者をはじめとした
社会的弱者が抱える問題を改善するために積極的に活動するようになり、
次第に政治に目覚めていく。そして、市の行政に直接関わるべく、
ついには市政執行委員選挙にも立候補する。自由な空気漂う
サンフランシスコとはいえ、同性愛者であるミルクの決断は周囲
に大きな波紋を広げていく。
ミルクの声が変えたこと
ミルクの心が残したこと
【感想】
<>
最初に「ミルク」と聞いたら、やはり牛乳が浮かびました
と言うことで、ハーヴィー・ミルクの名前も聞いたことがなければ、
もちろん彼の人となりや功績なども知りませんでした
『タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄のひとり』に選ばれるほど
有名で人々の記憶に残る彼の後半の人生、40歳から凶弾に倒れる
48歳の8年間を観てきました。
以下ネタバレです
映画は、ショーン演じるハーヴィ・ミルクが「自分が暗殺されたら、
このテープを聞いてください」(だったかな?)と部屋で
録音しているシーンから始ります。
そこから、彼がどのように暗殺されてしまったのかと気になって
観て行くのですが、場面が変わって、イケメンの若いジェームズフランコ
とおっさん(笑)のショーンペンとのいきなりキスにビックリ(笑)しました
映画は、ドキュメンタリーを観ているような感じで、割と淡々と進みます。
なので、仕事帰りの私は、またしても睡魔が~(T^T)
<いつもいつも睡魔で夜の試写会には向かない体質なのかもしれません>
私がそんなだった時、始って30分くらい経ったのでしょうか、
若い女性二人が席を立って、会場から出て行ってしまいました。
「えっ?なんで?」と気になって、それから目が覚めた私でした(笑)
たった30年くらい前のことなのに、アメリカのゲイに対する差別酷さに
まず驚かされました。
最初は、同性愛者のために立ち上がったはーヴィ(だと思うの)ですが、
その闘いの場は有色人種、身障者、女性、老人など社会の弱者の声を
伝えるために政治の世界へ。
3度の落選を経験したものの、徐々に支援者を増やし、4度目にして
サンフランシスコの市政執行委員選に念願の当選
マイノリティを支援する条例を実現するために行動を起こして
行くわけですが、これからと言う時に、当選1年足らずで凶弾に倒れます
ミルクに関する本も1984年にアカデミー賞・最優秀長編記録映画賞を受賞した
彼のドキュメンタリー映画「ハーヴェイ・ミルク」も観ていなかったので、
亡くなることはわかっていましたが、ハーヴィの反対勢力の輩に殺された
と思っていたので、同じ市政委員,
ダン・ホワイトの逆恨み?みたいなことで、
凶弾に倒れたことに驚きました
淡々としながらもやさしい映画とも思うのですが、ハーヴィーの
カミングアウトした勇気やマイノリティのために闘う志などにも
感じるところはありましたし、とてもチャーミングで魅力的な人物
だったんだろうなあとも感じたのですが、映画自体には思ったほど感動は
しませんでした(^_^;)
とは言え、自殺してしまったと思った車イスの青年が生きていて、
ハーヴィーに電話かけてきたシーン、ハーヴィーが凶弾に倒れた後の
45000人?もの人々がカストロから市庁舎まで、静かにキャンドルを
掲げ行進したシーンにウルウル
エンドロールに出ていたハーヴィ本人の人懐こい笑顔に涙して
しまった私でした
キャストはいいですね~~
どちらかと言うと神経質で男っぽいようなショーンなのに、
映画を観ていたら、本当はゲイかも?と思わせたような演技に
驚きまました。アカデミー主演男優賞はフランクランジェラに
あげたかったなあと思った私ですが(笑)、やはり、ショーンペンは
上手いし、すごいです
ハーヴィー・ミルクwikipedia
<ジェームズ・フランコ・・・ハーヴィーが恋に落ちた20歳年下の
ミルクに忠実な恋人、スコット・スミス役。
ジェームズの時にはやさしく時には寂しげな瞳がたまらなかった
・・・本当にステキでした金髪も珍しいような・・・>
<ジョシュ・ブローリン・・・ミルクと同時期に市政執行委員当選に当選、
元消防士のダン・ホワイト役。
エンドロールに出てきた本物のダン・ホワイトの映像とあまりにも
ソックリなジョシュの役作りにビックリ、ノーカントリーの追われる男と
同じ人物には思えない>
<エミール・ハ-シュ・・・ミルクの周りにいた活動家のひとりで
現在も政治活動を続けているクーリヴ・ジョーンズ役。
スピード・レーサーよりもイントゥ・ザ・ワイルドよりもこのエミールが1番
かわいかったかな^^>
<ルーカス・グラビール・・・ミルクの総選挙活動をサポート。
30年以上ゲイ、レズビアン、バイセクシャルなどを
記録し続けているダニー・コレッタ役>
どこかで観たんだけど~とわからなかったのですが、パンフ見て、
ハイスクールザムービーのシャーペイの弟だ~~ってわかりました。
全然感じが違うのでわからなかった(^_^;)>
<ディエゴ・ルナ・・・ミルクがスコットと別れた後の恋人役。
このかたも中々のイケメンでした>
<アリソン・ピル・・・ミルクの総選挙マネージャー役で、現在サンフランシスコ市の公衆衛生局次長であるアン・クローネンバーグ役>
私が思っていたほど感動できなかったのは、仕事疲れからなのか、はたまた
日本に住んでいるので、そう言う環境が身近に感じられなかったからか
わかりませんが(^_^;)、素晴らしい作品であるのは間違いないんでしょうね・・・
4月18日(土)から公開中
<パンフレット¥700クリックで公式サイトへ>
ミルクのマニフェスト
ミルクは、みんなのために約束します!
市政執行委員候補 ハーヴィー・ミルク
1 図書館の充実
2 公共の交通運賃を値下げ
3 若者のリクリエーション拡大
4 警察予算の見直し
5 税金のムダ使いを阻止
6 高齢者に安い住宅を提供
7 マイノリティ支援