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カテゴリ:2009年鑑賞映画
![]() 扉を閉ざしたニューヨーク── 移民の青年との出会いと“ジャンベ”の響きが 孤独な大学教授の心の扉を開く。 上映時間 104分 製作国 アメリカ 公開情報 劇場公開(ロングライド) 初公開年月 2009/06/27 ジャンル ドラマ 【解説】 初老の大学教授と移民青年との心の交流を描いた感動ヒューマン・ドラマ。 妻を亡くして以来、心を閉ざす孤独な男が、ひょんなことから出会った ジャンベ(アフリンカン・ドラム)奏者との友情を通じて次第に本来の 自分らしさを取り戻していく姿を、9.11以降非常に厳格な措置を講ずるように なったアメリカの移民政策を背景に綴る。監督は俳優としても活躍し、 これが監督2作目となるトム・マッカーシー。 主人公を演じたベテラン俳優リチャード・ジェンキンスは、 本作でアカデミー賞主演男優賞ノミネートをはじめ各方面で賞賛された。 【ストーリー】 コネティカット州の大学で教鞭を執る62歳の経済学教授ウォルター。 愛する妻がこの世を去ってから心を閉ざしたまま孤独に生きてきた 彼はある日、学会出席のためニューヨークへ赴く。 そして別宅のアパートを訪れると、そこには見ず知らずの若いカップル、 シリア出身の移民青年タレクとセネガル出身の恋人ゼイナブが滞在していた。 しかし、彼らはこの時はじめて詐欺に遭っていたと知り、グリーンカード (永住許可証)を持たないために警察沙汰などで国外追放になるのを恐れ、 素直に去っていく。 だが、あてのない2人を見過ごせなかったウォルターは、しばらくの間 この部屋に泊めることに。そのやさしさに感激したジャンベ奏者の タレクからジャンベを教えられ、友情を育んでいくウォルター。 ジャンベをたたく楽しさを知った彼は再び生きる喜びを見出し、 閉じていた心の扉を開いていくのだが…。 ![]() 【感想】 < この作品を観て、アカデミーの主演男優賞にノミネートされている俳優さんの 5作品全部観ました。 ブラピのノミネートは嬉しかったのですが、ノミネート5人の中では 受賞には弱いと感じました。ショーン・ペンはそりゃあ上手いけれど、 1度もらっているんだからもういいじゃん(笑)って思いました(笑) フロストニクソンを観た時は、オスカーは、ニクソン役の フランク・ランジェラだ!と思い、レスラーを観た時は、ミッキーの熱い演技を観て、 なぜミッキー・ロークがオスカーじゃないの?と思った私ですが、本作を観て、 私の中でのオスカーはリチャード・ジェンキンスに決定いたしました(笑) それほどジェンキンスの演技は良かったです。 また、作品としても素晴らしかったです! 実は公開したばかりのムウとこちらとどちらを観ようか迷いましたが、 観に行ったかいがありました!公開第2週目なのに満席なのもうなづけました 妻を亡くして以来、日常の生活をただやりすごしているように 見える大学教授ウォルター。ピアノの教師を何人も替えたり (音楽は好きなのでしょうが素質はないみたいで・笑・先生の教え方が 悪いと思っているのか)、遅刻してきた生徒の言い訳を問答無用で 聞く耳を持たなかったり、人との関わりを持ちたくない 偏屈なじいさん(グラントリノのイーストウッドと似てる・笑)です。 ![]() そんな彼が、ひょんなことから、ジャンベを打つ移民の青年と 知り合い、ジャンベ(のリズム)とその青年の優しさ(ひとなつっこさ) でどんどん心を開いていく。。。。 最初に出てきた時は、あまり表情がなかったようなウォルターが、 ジャンベを習うことによって、その表情がきらきらと ジャンベに夢中になり、四六時中、指でリズムをとったり、 ジャンベを叩いている姿が、無邪気な子供のようで微笑ましい(笑) ![]() 妻に先立たれ、1人息子はロンドンに住み、余生を孤独に過ごしていた 大学教授ウォルターとジャンベを教えたシリア生まれの青年タレクとの 交流で、どんどん心を開いていくウォルターと言った前半は、 思わず笑っちゃうコミカルなシーンも含めて、あたたかい物語で、 「扉をたたく人」のタイトル通り、予想できる内容で心地良かったです ところが、後半は、そんな楽しくてあたたかいお話が、ガラリと変わり・・・ 地下鉄でのタレクの突然の逮捕。。。それは、誤解によるものだったのですが ウォルターの眼前で起こりました。。。 そこから、9・11事件以降、移民に厳しくなったアメリカの現実を 突きつけられます・・・ 現在のアメリカの移民政策が、これほど事務的で、融通が利かなくて、 厳しいものだと知って驚きました ![]() タレクがとても好青年なので、不法滞在者側に感情移入してしまい 入管管理局の措置はヒドイ!と思った私ですが、9・11以降の アメリカの心情を考えたら、そして部外者(詳しい実態も知らないですし) である私が、その政策についての善悪は問えません(^^; またこの映画自体も、その問題点をあげて、批判している作品では ないと思います。 この作品は、全てにおいて無気力で、働くふり、忙しいふりをしていた ウォルターが、タレクやモーナ(タレクの母親)に出会い、 人種や年齢を超えた友情や淡い恋愛によって、そして またジャンベの 行くことに重点が置かれているように思いました。 人はいくつになっても生きなおすことができると言う力強いメッセージを 感じました。 ![]() また、自分の心の扉を少し開いて、他者を思いやること (例えば、タレクをアパートから追いださなかったことや タレクの母親の力になってあげたことなど)が、 人と人をつなぐんだということも教えてもらったような気がします。 派手なことなど何もない地味な映画でしたが、いろいろなことを 考えさせられた、味わい深い作品でした。 また、ジャンベの独特のリズムも響きも心地良かったです ![]() ラストシーン、ウォルターが駅の構内で、一心不乱に夢中でジャンベを 打つ姿に、涙があふれてしまいました 最後に、キャストがほんと素晴らしかったあ\(^O^)/ ![]() <40年のキャリアの中で、60歳にして初の主役。ジェンキンスを 念頭に置いて書いた脚本と言う監督の期待に応えての演技で アカデミーシ賞の主演男優賞にノミネート! ウォルターはもう、ジェンキンス意外には考えられないくらいに良かったです。 次回作には、ジョニーとの共演の「The Rum Diary」があって今から楽しみです> ![]() <タレクの母親役のモーナ・・・子供が拘置所にいるのに、 ウォルターと舞台鑑賞はどうかと思いましたが・笑・ それを描くことによって、淡い恋心を抱くウォルター見せることによって、 無気力だったウォルターの情熱が感じられて、それはそれで良かったのかもと 思いました。 この女優さん、私は初めて見ましたが、国際的な女優さん なんですよね。この役も彼女を念頭に置いて脚本が書かれたようです。 凛とした美しさがあって、知的で素敵な女優さんだなあと思いました> ![]() <この物語で重要な存在のタレク・・・本当に、見るからに好青年って 言う感じでした。誠実さがにじみ出ていますし、この人の笑顔は本当に ステキでした。 ハースはレバノン出身ですが、偶然にもタレクと同じような経験があったようです。 また、この役のために、ジャンベのレッスンに8週間通ったそうです。> ![]() <監督・本作が長編監督作2本目。俳優として「父親たちの星条旗」 「グッドナイト&グッドラック」「シリアナ」など多数出演。 公開待機中作品は、「2012」> 有名な俳優や私のご贔屓の俳優が出ているわけではないのに もう1度映画館に行ってこようかなあと思わせてくれた 素敵な作品でした ![]() <パンフレット¥700 友情、‘ジャンベ’<アフリカン・ドラム>が、 孤独な心の扉を開かせる。 喜びや癒し、そして哀しみを抱くジャンベの響きのように、 いつまでも胸を打つ、忘れ得ぬ一編の物語。 <恵比寿ガーデンシネマで鑑賞> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.07.14 02:23:51
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