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カテゴリ:2010年鑑賞映画
THE ROAD 父には息子が、息子には父が全てだった。 それぞれが、相手の全世界となって──。 上映時間 112分 製作国 アメリカ 公開情報 劇場公開(ブロードメディア・スタジオ) 初公開年月 2010/06/26 ジャンル SF/ドラマ/サスペンス 映倫 G 【解説】 アカデミー作品賞受賞作「ノーカントリー」の原作者でもあり 現代アメリカ文学を代表する巨匠の一人、コーマック・マッカーシーの ピュリッツァー賞受賞の同名ベストセラーを「イースタン・プロミス」の ヴィゴ・モーテンセン主演で映画化した衝撃の終末未来 ヒューマン・ロード・ムービー。 文明が崩壊し荒廃したアメリカ大陸をひたすら南を目指して 旅を続ける一組の父子を主人公に飢えや寒さ、さらには人肉さえ 口にする暴徒たちの襲撃から我が身を守る極限のサバイバルの行方と、 そんな過酷な状況でも最愛の息子の無垢な心を守り通し、 人間らしさを失うまいと振る舞い続ける父親の無限の愛を描き出す。 息子役にはハリウッド期待の新鋭コディ・スミット=マクフィー。 監督は「プロポジション -血の誓約-」のジョン・ヒルコート。 【感想】 <> 近未来の終末世界は、先日ザ・ウォーカーを 観てきたばかりですが、終末未来という括りでは同じでも内容はかなり違いました。 かたやロードショー公開、かたや単館上映と言うのも頷ける作品でした。 単館上映が頷けると言うのは、万人受けはしない、観る人を選ぶと 感じた作品だったからです。 かたや劇画的と言うかコミックを観ているような感じで、この作品は 小説を読んでいるような感じがしました。 <人喰い?集団の存在にはドキドキ・・・この映画にサスペンスを感じた 存在でした> ザ・ウォーカーは、イーライ一人でひたすら西を目指し、この作品では、 親子で南を目指して物語が進んで行くわけですが、なぜこのような 荒廃した世界になったのかは、ザ・ウォーカー同様一切の説明はありません。 そして、ザ・ウォーカーのように派手なアクションシーンはなく、 大きな盛り上がりもない分(^^;さらに地味な作品で、エンタメ作品が 大好きな私としたら、暗くて重くて、苦手な作品であるはずなのですが、 睡眠不足であったのに、不思議と最後まで飽きることなく観る事が できたのは、私が子を持つ親の立場であって、感情移入して観れたから? この親子の行く末(結末)が気になったから?ヴィゴの渾身の演技に 惹かれたから(ステキ?笑)?息子役のコディ君の天使のような表情が あったから(かわゆい・笑)?なのかもしれません。 このお話を終末世界をサバイバルして、人喰い?集団と戦って行くような 内容と思って観に行くと肩透かしになります(^^; 荒廃した世界で必死に生きて行く父子の物語で、子を守る父親の無償の愛 と親子の固い絆が描かれています。 そう言えば、この親子には名前がなかったような・・・・ それは、この2人が特別な親子なのではなく、この作品が普遍的な 親子のあり方を描きたかったからなのかもしれません。 <実際に息子もいて、よく2人で旅をしていたヴィゴ。コディ君を 見つめる眼差しに父親の温かさ、やさしさを感じました> 父親のそばを離れた息子に「心配をかけるな」と厳しく叱る父、 それがラストのほうでは、病に倒れた父に「心配なんだよ!」と 少年が声を荒げます。今まで心配されていた少年が今度は父を心配する ・・・このシーンの対比で、父親の思いが引き継がれ、 少年が成長していったと感じました。 ラストは、ちょっとでき過ぎ、上手く行き過ぎと言う感じがしない でもないのですが、それでも、恐怖と絶望が広がるストーリーに 希望を感じさせてくれるラスト、私は嫌いではなかったです。 不覚?(笑)にも涙してしまいましたし(^_^;) 音楽(楽曲)を使わないエンドクレジットは、作品の余韻が感じられ、 かすかに聞こえるざわめきに、未来への希望も感じさせてくれました 7割?くらいは、ヴィゴとコディの2人芝居ですが他の主なキャストは・・・・ <全てが灰となった明日なき地球を背景に、一筋の希望を抱き 息子をかかえながら生存の旅を続ける父親。ヴィゴのやさしさと 悲しさを秘めた瞳に繊細さを、その行動に力強さを感じました。 ヴィゴ渾身の演技でした。> <息子役のコディは、ヴィゴに「コディの演技は歴史残ると思う。」 と言わしめたほどの素晴らしい演技でした。 女の子?とも見える、かわいい無垢な笑顔は天使のよう・・・ 母親役のセロンにも似ていたのは偶然?あんなに美しい母親から 生まれたのだから、これだけかわいくてもと納得の容姿でもありました> <回想のみに出てくる母親のシャーリーズ・セロン、色彩豊かに 描かれる過去に美しいセロンが出てくるので、また現実の灰色の世界に 戻った時、その対比で目の前にある灰色の終末世界が余計に切なくなりました> <出て来るとは知らなかったデュバルとピアース。デュバルは登場して 来た時に気がつきましたが、ピアースはパンフ見るまで気がつきませんでした(^^; デュバルは、イーライと名乗る老人で(ザ・ウォーカーのデンゼルもイーライだった・・・スペル違うけど) 親子が旅の途中で出会う老人。さすがデュバル存在感が半端じゃなかったです ピアースも少ないシーンながら、重要な役どころで、2人ともこの作品の スパイスになっていたような気がします> *デュバルは、この日に観た2本目の映画クレイジー・ハートにも出ていました。 初めにも書きましたが万人にはお薦めできません 娯楽性を求める方には向かないと思います。(私は例外でしたが・笑) 何度もリピートできる楽しい作品とは言えませんが、 私は嫌いじゃない作品でした 6月26日(土)から公開 <パンフ¥600クリックで公式サイトへ> 闇が深いほど、希望と言う光は貴重なんだ。---ジョン・ヒルコート監督 <TOHOシネマズ日比谷シャンテにて鑑賞>クリックよろしくお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.07.04 23:37:15
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