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カテゴリ:2010年鑑賞映画
EL SECRETO DE SUS OJOS THE SECRET IN THEIR EYES ブエノスアイレスを震撼させた殺人事件から25年── 未解決の謎を小説にする男に、封印された愛が甦る。 上映時間 129分 製作国 スペイン/アルゼンチン 公開情報 劇場公開(ロングライド) 初公開年月 2010/08/14 ジャンル ドラマ/犯罪/サスペンス 映倫 PG12 【解説】 2009年に本国アルゼンチンで公開されるや歴史的な大ヒットとなり、 みごとアカデミー外国語映画賞にも輝いたサスペンス・ドラマ。 25年前の未解決殺人事件を題材に小説を書き始めた孤独な主人公が、 葬られた事件の真相と改めて対峙していくなかで、次第に封印していた はずの愛も甦らせていくさまを巧みな脚本と演出で描き出していく。 主演はリカルド・ダリン、共演にソレダ・ビジャミル。 監督は人気TVシリーズの演出などでハリウッドでも活躍するアルゼンチンの 俊英フアン・ホセ・カンパネラ。 【ストーリー】 刑事裁判所を定年退職したベンハミンは、有り余る時間を使って、彼の人生で 未だ忘れることの出来ないある殺人事件を小説にしようと決意する。 そしてかつての職場を訪ね、当時の彼の上司で、今では検事に昇格している 女性イレーネと再会を果たす。2人が関わった事件が起きたのは、 25年も前の1974年。銀行員の夫リカルドの最愛の妻が自宅で暴行殺害された事件。 やがて捜査は暗礁に乗り上げ、そのまま1年が経った頃、ベンハミンは駅で 容疑者発見に執念を燃やすリカルドを偶然目にする。その姿に触発され、 イレーネとともに捜査を再開したベンハミンは、ついに事件の核心へと迫るのだったが…。 【感想】 <>この作品あまりにもいいと聞いて、期待度MAXでした。もし何気なく観たら 4.5は行った作品だと思います 今年のアカデミー外国語映画賞に輝いた本作、受賞したと言うことも鑑賞理由ですが それよりも予告編から感じたミステリー、サスペンスの香りがとても自分好みでしたので 観に行ってきました。 レディスデーと言う事もあって、私が観た3時過ぎの上映もその前後も完売でした。 ちなみに私はvitで購入で~す (シャンテは混みますから、vit購入をお薦めいたします) そして、多分、アルゼンチンの映画は(スペインと合作になってますが)初めての 鑑賞になると思います。 オープニング、駅での(列車での)男女の別れのシーンから始まり、 それがとても思わせぶりで(笑)また、そのシーンは普通ですと、ラストに 来るようにも思われるシーンで、そこから、いったい何があったのか、 何が始まるのかと惹きつけられてしまいます。 そして、そのシーンが何を意味するかわからないうちに、刑事裁判所を 定年退職したベンハミンが、いまだ忘れる事のできない25年前の殺人事件を 小説にしようと、文章を書いては消し、消しては書くと言う、現在のシーンに 移ります。 それからは、現在の様子を織り交ぜながら、回想(小説のストーリー)で お話は進んで行くのですが、次々と新しい事実があらわれて、映画は予想もつかない (私にとっては(^^;)方向に進んで行きます と、かなり私の好みではあったのですが、この時代(1970年代)の アルゼンチンの時代背景に疎いので<この時代と言うより、今でもアルゼンチン=サッカー、 マラドーナくらいのイメージしかない私なのですが(^^;>あまりにも理不尽な展開に、 殺人犯がなぜあんなことになるのか?とか、男女の恋愛にそれほどまで身分や学歴の差が 影響するものだろうか?とか思ってしまって、ちょっと感情移入しにくい部分もありました。 その辺は、もし私がアルゼンチン人だったら、素直に入り込めるのかもしれません。 ただ、そういう部分を差し引いても、質の高い作品で、観て良かったと思う作品では ありました。25年前の暴行殺人事件と25年に渡る男女の愛が絡みあった、 ミステリーとロマンスが上手く絡み合った上質なサスペンスであり、 壮大なラブストーリーになっていたと思います <ベンハミン=リカルド・ダリン イレーネ=ソレダ・ビジャミル> 主演のお二人がすっごくいいですね 25年前と現在の役を演じていますが、年のとりかたが自然で、メイクなどが不自然な 感じがしませんでした。 しかもタイトルに「瞳」がつきますが、このお二人の瞳、目力も凄いです(笑) 勿論、この二人だけでなく、タイトルにつく「瞳の奥の秘密」は、誰にでもあるわけで、 いろいろな人たちの瞳の奥の秘密も描かれていました。 <2人の25年にも渡る純愛には感動する一方で、イレーネには25年連れ添った 旦那様がいて、子どもも2人いるわけですから、それを考えると、結婚している私には、 旦那様や子どもたちがかわいそうな気がしてきてしまいました・・・なんてこと言うと 映画の純愛が台無しですがσ(^◇^;)> 壊れたAが使えないタイプライターが、最後の告白の伏線になっていて、 「怖い」が「愛」に変わるラスト<これは、スペイン語ですと「timo」に aが入ると「tiamo」>が心憎く、そして、イレーネの「簡単じゃないわよ」の 一言の後に閉まる扉に「瞳の奥の秘密」と出るタイトルが粋に感じられました。 <は反転してね> 事件が事件ですので、内容としては重いのですが、それでもユーモラスな会話もあり 劇場では、ちょこちょこ小さな笑い声が起こっていました。ですので、重いと言っても 打ちのめされて、足取り重く映画館から出て行くということにはなりませんので ご安心を(笑) そうそう、音楽も好みで、じわ~っと感動させられました 8月14日(土)から公開 <パンフレット¥600クリックで公式サイトへ> 『瞳の奥の秘密』の背景を知るためのアルゼンチンの豆知識というページがあり、 ベンハミンの職場<裁判所>について、1970年代のアルゼンチンの政治状況等々が 書かれています。 本日のオマケ・・・しかし、シャンテの椅子はお尻が痛くなります。背もたれも低いから 頭もつけられないし・・・ シネコンではないから仕方がないですかねσ(^◇^;) <TOHOシネマズ・日比谷シャンテにて鑑賞> 『たまや~~!』と思ったアナタ!クリックよろしくお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.08.20 22:36:01
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