2018/04/23(月)00:07
厄年のうちに
最近いろいろあって病院づいてるなってことで思い出したストックネタを一つ。
去年の健康診断で、便潜血の反応ありと結果がきて、会社から「精密検査してきなさい。」と指令を受けた。
何だか最近調子悪いなと思っていたところで、一度調べてもらわねばと思い立ち、この際だからと大腸内視鏡検査を受診。
初回は問診と説明。事前準備の薬をもらい。
二回目で検査となる。
大腸の内視鏡検査のため、当然中身を空っぽにしなくてはならないので下剤を飲む。
どんなものかといえば、マグコロールというマグネシウム製剤のようだ。
錠剤とか粉薬ではなく、液体である。
検査の日の朝から、水に溶かして1.8リットルの薬液を作り。ゆっくりコップ一杯ずつを10分ぐらいかけて飲み、便が透明になるまで腸内洗浄する。
味はそんなに悪く無い。ポカリスエットみたいな味。
でもそんなんで腸内が空になるもんだろうか。何しろ人間の腸の長さは身長の七倍半とも言われるのだし。
が、案外直ぐにきれいになっていく。
飲み始めて30分ぐらいで開通し始め、四、五回目ぐらいから固形物がなくなり、その後回数を追うごとに透明になっていく。
苦痛といえば繰り返しの排便で肛門が痛くなって悲鳴を上げそうになることぐらいだろうか。
あれだけどうにかなるならもう一度受けてもいいのだが、あれは本当に辛い。
ペーパーでの拭き取りを押さえるぐらいに優しくするといいらしいが。
さて、検査であるが、まず内臓の動きを止め、痛みを抑えるための薬を注射される。
びっくりするのだが、薬液入るとものの五秒ぐらいでほろ酔いのようなトロンとした感じになる。軽い麻酔のような感じなのだろうか。
そのおかげか検査中は終始苦痛なく済んだ。
さて腸内であるが、自分が思うより健康そうな見た目でまず安心した。万年お腹が緩く下痢気味なので、腸壁のあちこちにポリープや傷があるんではと考えていたが、基本的にピンク色のつやつやできれいなものであった。
が、やはりポリープはあったようで、S状結腸部に一つ。あとは盲腸部分までみたが他は無し。
その場で取れるサイズであったので、同じく内視鏡で処置してもらう。
ワイヤーの輪っかにポリープを入れ、電気を通しながらポリープ根っこから切断。ポリープは採取され生検へ。
切断跡はワイヤーで焼き切っているので出血は見られないが、金属製のクリップを噛ませてさらに止血が施される。このクリップは1ヶ月程で自然に脱落して体外に排出されるらしいが、助手さんの失敗で都合四本も腸内に嵌められることとなった。
先生が、「これ高くって一つで2食ぐらいご飯食べられるぐらいしますが、会計には一個分ぐらいしかつけませんから大丈夫ですよ~」なんて冗談を言ってたぐらいなので割とよくある失敗なのかもしれない。
後日、生検の結果を聞きに行くのであるが、細胞の変質は五段階中の3で変異中のもののようで、三年以内に癌化する可能性の高いものだったらしい。
来年も経過観察が必要であるが、ひとまず一安心。
一方で、会計が安心出来ないのだが、これが意外。生命保険の適用が利いた。
会計は生検含むので三万程かかったが、「検査」だけでなく「ポリープを切除」しているので、「検査」に加えて「処置」の扱いになるので「日帰り手術」と同じ扱いに出来るのだそうだ。
見つかったことはある意味有り難く、なおかつ費用も保険が出ると本当にありがたいもんです。
検査後しばらく、一旦体内が空になったおかげか腸の調子も良く、心配事も晴れてすっきりしました。
四十過ぎたら大腸内視鏡検査はしとくべきですかねぇ。