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ジョナサンズ・ウェイク

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腹立ち半分日記(筒井康隆)

筒井康隆の面白さは作品のみならず私生活にもある。それを知るには、日記が一番。ってことで、今日は筒井日記本を紹介する。

筒井氏に送られてきた書簡などを実名付無断公開している「日々不穏」はなかなかの迫力で、「幾たびもDIARY」も然り、その迫力は凄絶といっても過言ではない。

「腹立ち半分日記」は4つの時期に分かれている。他の2作の日記に比べると迫力はやや劣るが、彼の「サラリーマン時代(1958年)」や「SF幼年期の中ごろ(1965年頃)」の日記は、売れる前の彼の苦心が書かれていて興味深い。友人だった小松左京、星新一、タモリとの交友ぶりも楽しく、ほとんどが飲むか麻雀に徹するかで、彼の言葉を借りれば「よく飽きないものである」。
また「ウサギと銀座とイヌ(1976.4月)」「腹立ち半分日記(1976~1978)」での、息子と愛犬への溺愛ぶりも微笑ましい。
微笑ましいといえば、彼のさりげないギャグもそうだ。
「某月某日、冷蔵庫の中でゴキブリがゴキブっているのを発見。何ちゅう奴だ。それでも昆虫か。」など。

他にどんな例があったか調べようと思い、本書を探したが、どうしても出てこない。「何てことだ。CIAの陰謀に違いない。」


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