ジョナサンズ・ウェイク

2014/08/01(金)10:17

6月の読書記録(2014)

今月読んだ本☆(102)

2014年6月の読書メーター 読んだ本の数:16冊 読んだページ数:4015ページ ナイス数:85ナイス http://book.akahoshitakuya.com/u/94088/matome?invite_id=94088 ■銀河鉄道の彼方に 宇宙飛行士だったジョバンニの父は「あまのがわのまっくろなあな」という謎の言葉を残して宇宙船から失踪する。ジョバンニは父を探すために銀河鉄道に乗り、時空を超えた旅に出た。 死とは何か、宇宙とは何か、いま見えている世界は誰かの夢なのではないのか。 さあ、みんな。銀河鉄道に乗って、「本当のこと」を探す旅へ行こう! 小説の全ての可能性、「世界」の秘密は、この中に。 読了日:6月6日 著者:高橋源一郎 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/38592141 ■GOTH 夜の章 (角川文庫) おそらくは三度目の再読だが、文庫では初めて。乙一の底知れない妖しい魅力が、絶対零度の文章に潜んでいると思う。ストーリーテリング、キャラ造形、文章、本当に巧い。 読了日:6月8日 著者:乙一 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/38658396 ■GOTH 僕の章 (角川文庫) そうか、これを最初に読んだのが10年ほど前か。文庫でも再読していたことを、あとがきで気付いた。てことは、乙一の叙述トリックには三度も騙された訳で。この自分の単純さが、本を読む上では助けになっているんだろうな。 読了日:6月9日 著者:乙一 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/38685428 ■旅だから出逢えた言葉 12,3歳の頃、少年は旅に憧れ、20代の頃、青年は若さに任せて世界を旅して周り、30代、40代にはいったん旅をやめた。すでに小説家になっていた著者は、また旅を続けた。旅は、思わぬ出逢いや、思わぬ言葉に出会い、考えさせられることが数々ある。 大学の頃、イギリスを旅した日々を思い出し、また旅に出たいと、今、想う。 読了日:6月11日 著者:伊集院静 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/38723424 ■間抜けの構造 (新潮新書) ビートたけし本人も含め、周りにいた間抜けな人たちの話から、「間」とは何かを、漫才、落語、テレビ、スポーツ、映画や芸術を例に論じ、日本人の間について考察し、自身の人生の間について回想する。間延びしない一冊。 読了日:6月13日 著者:ビートたけし http://book.akahoshitakuya.com/cmt/38766409 ■創作の極意と掟 じっくりと読んだ。何と贅沢な本。この本を読むと誰もが作家になれる!なんてことはない。読み手としては、小説がさらに楽しく、深く読めるだろう。現作家と未来の作家としては、必読の書。上質の文学エッセイとしても、味わい深い。 読了日:6月13日 著者:筒井康隆 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/38770587 ■詩文集 生首 詩文集を閉じたあとに、体内に淀んでいた息を長く吐いた。どうやらずっと息を止めたまま読んでいたらしい。発行年を確かめた私は、詩人の予言に慄然とした。 読了日:6月15日 著者:辺見庸 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/38813525 ■池澤夏樹の世界文学リミックス 池澤夏樹が個人編集をした新しい「世界文学全集」は、出発点を今に置き、第二次大戦後の時代を読み解くものが中心に選ばれた。この「世界文学リミックス」は、全三十巻の全集からエッセンシャルなものをコラム形式で解説、紹介したもの。読みたい本、読み直したい本が増えた。著者が主張するように、大事なのは、ネットやSNSの時代にあっても文学は機能しているということだ。 読了日:6月19日 著者:池澤夏樹 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/38912311 ■こらっ (集英社文庫) こらっ!と中島らもの叱った言葉が20年後にも生きている。 読了日:6月19日 著者:中島らも http://book.akahoshitakuya.com/cmt/38919156 ■熊になった少年 (SWITCH LIBRARY Rainy Day Books) 創作民話。声に出して読みたい絵本。耳と心に静かな余韻が残る。著者いわく、この物語は長編「静かな大地」の余韻のようにして出来上がったらしい。 読了日:6月20日 著者:池澤夏樹絵:坂川栄治 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/38938616 ■ジョーカー・ゲーム (角川文庫) 3〜4度目の再読。魔王にとらわれてはもう逃れることは出来ない。 読了日:6月22日 著者:柳広司 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/39012573 ■さよならクリストファー・ロビン フィクションの可能性、意味の回答。哀しくて、優しい。さよなら浦島太郎、さよならアトム、さよならクリストファー・ロビン。みんな銀河鉄道に乗っているんだ。ごとごとごとごとごと。あれっ、私たちは? 読了日:6月23日 著者:高橋源一郎 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/39031369 ■スター・ワーズ スターウォーズをもじってのタイトル。しかし、これは宇宙戦争の本ではない。今は、本当に空の上の星になってしまったSFの父・星新一。金言ならぬ「星の名言」が散りばめられていてキラッ、ピカッと輝いている。中学時代に読みあさったショートショートをまた読み返したくなった。 読了日:6月23日 著者:星新一/星マリナ http://book.akahoshitakuya.com/cmt/39040765 ■生きてるだけでいいんです。 精神科医のエッセイ。文章の感じからは、50を越えているとは思えない瑞々しさがあって、フッと笑いながら、ウンウンと頷きながら読めた。河合隼雄さんの「こころの処方箋」を思い出した。コーヒーブレイクに軽ーく読んだら、こころも軽ーくなりました。 読了日:6月25日 著者:香山リカ http://book.akahoshitakuya.com/cmt/39080829 ■ダブル・ジョーカー (角川文庫) 文庫用に収録された書き下ろしが嬉しかった。〈来年は「ジョーカー・ゲーム」の一大ブームが到来するだろう。そのために今、D機関のスパイたちが暗躍しているから。なおこの文章を読んだら、ただちに消去すること。S〉 読了日:6月28日 著者:柳広司 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/39145240 ■一私小説書きの日乗 憤怒の章 (単行本) ★☆☆☆☆ 読了日:6月28日 著者:西村賢太 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/39153520 ▼読書メーター http://book.akahoshitakuya.com/

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