Kバレエカンパニー 「カルミナ・ブラーナ劇場版」鑑賞記
月曜日に、モダンバレエの帰り道、ちょこっとだけ先生と一緒に歩いてるとき、私が国際バレエフェスのチケットを買おうと思ったらS席28000円なのに、一番後ろの席しか残ってなくて諦めたという話をした。すると、先生が、「では、Kバレエのカルミナ・ブラーナの劇場版、是非ご覧になっていただきたいわ~。主役の子が、私、子供の頃から知ってる子で、凄く良いのよ。」と、先生からは、以前からKバレエは勧められていたのが、私は熊川哲也にはトラウマがあるのだ。、苦笑彼がまだKバレエを立ち上げてすぐ、まだ、バンバンジャンプも飛んでた頃に、オーチャードホールで、それこそ、S席18000円を思い切って夫と二人分を買ったのだが、それが、なんと3階席。かなり、彼も、まだまだ強気だったな~。彼は確かにジャンプの切れも良かったのだが、3階から見ると、元々、それほど、プロポーション的には恵まれてないので、手足がとっても短く見えてしまって、あ~あ、と思ったのだ。それ以来、私はKバレエには足を運んだことない。夫は、結構何度も見に行ってるが。秋のチケットも既に夫は買ってる。で、その劇場版の事を夫に伝えたら、昨日見に行くと出かけた。しかし、すぐそばの劇場ではやってなくて、電車に乗り継いでいかなくてはいけないし、何よりもその上映時間が8時半から。 その一回だけ。帰宅前に、上映後に、夫から、来たLINE「すごく良かったよ。クマテツもチョロっと出演して美味しいところを持って行くという、いかにも彼らしい」ってありました。そして、帰宅後、「知ってる?この映画は、明日までだよ。絶対に見に行ったほうが良いよ」と先生と同じ事を言うのでした。 朝最近弱くて・・・でも、起きようと思って寝たからか?逆に4時半に目が覚めてしまい、その後うつらうつら。 外干ししてた洗濯ものを家の中にいれ(只今大規模修繕中で、外干しはいけないのです)朝ご飯食べて、久々、通勤時間帯の電車に乗りました。 下り方向なので、さほど混んでは、なかったけど、窓が開いてない。換気どうなの?と思いましたが。そして、開店前のショッピングモールへ。映画館へつながるエレベーターもまだ稼働してなくて、稼働まで待っていざ、映画館へ。シネコンなので、いくつものスクリーンあるうちの大きなスクリーンでの上映というのに、なんと、観客は、たった一人。私だけでした。 昨日の夫も一人で独占状態だったとか。笑夫は、「宣伝してないからだよ。せっかくあんなに良いのに、もっと沢山の人に見て欲しいよ」と言ってたけど、同感です。 カルミナ・ブラーナは、よくフィギュアスケートで、アイスダンスとで使われてたので、曲だけは知ってました。こちらはプルシェンコの 内容は知らなかったのですが、本来は、舞台形式のカンタータなのだそうです。で、こちら、ハイライトの映像です☆完全に熊川哲也のオリジナルの振り付けです。H.Pから “フォルトゥーナの子は、悪魔であった”という衝撃的な展開からはじまる。アドルフという名を与えられ、人間の世にでた少年は、人間に闇を与え、悪行を操る。そして、その運命に立ち向かうものたち…。世間を突如襲う厄難をテーマにした本作は、まるでその後世界を襲った未曽有の事態を予想していたかのようである。パンデミックを生きる我々が、いまこの作品を見るとき、アドルフの姿は、時代ごとに姿を変えて出現する禍を想起せずにはいられないだろう。アドルフは、ヒットラーを暗示してるらしく、だから、あの敬礼のようなポーズと地味な衣装なんですね。そして、舞台も地味なんだけど、衣装も地味ながら、でも、豪華というか・・・それだけでも見ていて、良いです。でも、内容的には重いですね。でも、最後には、コロナ禍に打ち勝つというような解釈にしてるみたいです。 ちょっとだけネタバレというか・・・途中、とってもエロティックな振り付けがあって、そこはドキっとしました。春の祭典を初めてニジンスキーが踊った時、観客が驚いたような結構、かなり具体的な動きが入ってると思いました。 でも、美しいヴィーナス役の人が本当に、美しいから許せるか。笑そして、夫の言葉そのままに、先生一押しのイケメンでかつ、技術も確かな主役も食ってしまう熊哲のオーラ。存在感。 凄かったです