2023/03/12(日)14:59
映画 エンパイア オブ ライト
書こう書こうと思いながら、日にちが経ってしまいました。
先週見に行ってました。エンパイア オブ ライト
なぜか見てた時は、ここはアメリカのどこかだと思い込んでて、帰宅後調べて、イギリスの南部だったということが初めてわかりました。
舞台は海辺の鄙びた映画館。時代は80年代初頭でした。この時代は映画もまだデジタルでなかったんでしたね。忘れてました。フィルムを回映写技師のノーマンもとても、自分の仕事にプライドを持ってる。
主人公のヒラリーは、精機のない中年女性。
あろうことか、ここの支配人と出来てる。というか、これは、今だったら、絶対にセクハラのやり玉にあげられそうな彼女を単なる性欲のはけ口としか考えてない支配人に逆らえないだけなのだ。
そんな彼女だったけど、アルバイトとしてきた黒人の若者スティーブンのやさしさや、前向きさに惹かれていく。ある日、劇場の中の使われてない昔は、華やいでいただろうゴージャスだけど、もう汚くなってる部屋で足の折れた鳩を手当してるスティーブンと関係を持つ。ヒラリーは、すっかりと、明るくなり、恋をしてる。
その後、支配人にいつものように、仕事中に、暗黙の了解の関係を求められたが、NOと言えるようになった。
スティーブンは、トリニダードトバゴから職を求めてやってきた母親とともに暮らしていた。
私は、トリニダードトバコってオリンピックの入場行進の時にしか耳にしない国名だなと思いながら見てた。
あからさまに、人種差別にあって、苦しんでいる。大学進学を目指していたが、二度も受験に失敗したこと、金銭的な事で夢をあきらめかけていた。
ある日、ヒラリーとスティーブンは、バスに乗り、ビーチに行く。二人で砂の城を作ってる最中に、今までの恋愛についてスティーブンが問いかけた途端に、ヒラリーは、おかしくなる。
過去の辛かった思い出が出てきてしまったらしいが悪態をつきながら、城を破壊していくヒラリーに茫然とするスティーブン。どうしてよいのか?わからない様子。
その後、ヒラリーは仕事も休み家に籠る。スティーブンは心配して職場の仲間たちに、ヒラリーが心の病を抱えてる事を聞かされて、ますます、心配になり、家に向かうドアを開けてもらえない
家に入れてくれた後、ヒラリーの度重なる奇行に苦情を受けて警察官と、相談員?が、来る。ドアを開けないヒラリーに強制的に、ドアをあけて、更に入院措置が取られた。
職場にしばらくして戻ったヒラリーは、別人のようになってしまっていた。
ようやく落ち着いて来た頃、今度は劇場が暴徒らに、襲われて、スティーブンは、重症を負う。そして、入院。お見舞いに行くヒラリーにスティーブンの母に、気後れするヒラリー。
母親は、息子の相手が、自分といくらも変わらない中年女性というのに、戸惑いつつも、会ってやってという。
「炎のランナー」のプレミア上映の日のエピソード、ヒラリーが、支配人の奥さんに対して、支配人が、自分にしてきたことを大声で暴露した時は、すかっとしました。
今のME TOO運動を思い起こされました
ヒラリーは、再び、少しづつ自分を取り戻す。
そして、スティーブンに、夢をあきらめないように、励ます。
スティーブンは、大学に、受かって町を後にする日、ヒラリーと会う。ヒラリーは、自分の好きな詩集をプレゼント。
別れは辛そうだったけど、でも、彼が夢に向かって歩いていくことに、喜びを感じてるように見えて、これから、きっとヒラリーも前を向いて歩いていくんだろうなというような感じの終わり方は、私好みでした。