blancaの自由心~感じたままに~

2005/02/11(金)22:35

「バリでの出来事」の余韻の中で

バリでの出来事(12)

なんだか、自分の表情管理ができないんです。 いろんなシーン回想しちゃってて 涙ぐんだり、笑っちゃったり 街なか歩きながら、我ながら不気味。 「冬ソナ」はじわじわはまったけど、これは一気でしたからねえ。 そんでもって、見終わっても謎だらけ。 いろいろ検証したくなるじゃありませんか。 たとえば、スジョンがいつジェミンを好きになったか。 ジェミンはいつスジョンをあんなに好きになったのか。 どうしてスジョンはイヌクよりジェミンを選んだのか。 悲劇的な最期だったようだけど ぞれぞれにとって、あの終わり方はそんなに悪くなかったのかなあと思ったりもしています。 まず、イヌク。 かれは財産を手に入れました。 強く望んでいたものだったんだろうけど この後、彼は何を目的に生きて行くつもりだったんでしょう。 小さなホテルのオーナーとして悠々自適。 あれほど優秀な人なのに それで満足だったんでしょうか。 スジョンとは共感から芽生えた愛。 だから2人とも構えずに、自然体でいられたのよね。 同士愛といってもいいかもしれない。 だから所有するのではなく スジョンを鳥のように自由にしてやりたいと思ったのでしょう。 スジョンを胸に抱いた最期の表情、とても安らかできれいでしたよね。 ジェミンはスジョンに会わなかったら ヨンジュと政略結婚を予定通りして、 金のにおいによってくる友達と相変わらず騒いで 父、母、兄、ヨンジュ、部下の誰からも愛されることなく 鼻持ちならない財閥の道楽息子として 満たされない一生を過ごしたのではないでしょうか。 結局心から愛してくれたのは スジョン一人だったのですから。 最期にスジョンの愛を得られたことは幸いでした。 悲しいことではあったけど。 スジョンは? 難しいけれど、 貧しさに苦しめられた人生でした。 だから、ジェミンとの関係を 一人の男と一人の女として考えることが出来なかったのです。 貧しさを理解してもらえるイヌクには ありのままの自分を見せることができたけれど まっすぐに自分に向かってくるジェミンの愛情はとてもまぶしかった。 そのまぶしさを、財産のまぶしさのせいと感じていたのかもしれません。 だからジェミンを愛することは財産に目がくらんでしまうこと、 9歳のときから貧しさに負けず生きてきた自分を 全否定するようなこと、 と思えたのではないでしょうか。 心を許さないのが最期のプライドだと。 ジェミンに財産があったばかりに スジョンはありのままのジェミンを 見ることが出来なかったのです。 身分の違い。それがなにより大きかったのです。 ジェミンがすべてを捨てるといったけれど それがどれほど困難なことかスジョンには痛いほどわかっていました。 だからイヌクとバリにいったのです。 ジェミンのことはきっと忘れられると・・・。 けれどジェミンの存在は消えて行くどころか、どんどん大きくなってきます。 自分で考えていたよりも深くジェミンを愛していた自分に気づきスジョンは不安になります。 イヌクは隣で過ごしながらスジョンの気持ちを痛いほど感じていました。 やはりスジョンの一番の理解者はイヌクだったのです。 一番の理解者の胸の中で、最期に最愛の人に自分の気持ちを伝えることができ、 スジョンもやっぱり幸せだったと思いたいです。 ソウルに忘れてきた心を取り戻してパラダイスにいけたことでしょう。 ああ、また涙が・・・。

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