この国を出よ/大前研一 柳井正
この国を出よ2010年10月に発売された本ですが、現在進行形の政治の話も入っているので時間が経ってから読むと風化しているかも。早めに読むことをお勧めします。 この本に書かれているのは現在の日本に対する危機感・危機感・危機感!日本の経済、日本人のリーダーシップ、英語の社内公用語化、税金の使い方、政治家の無能さなど日本が抱える問題と、これからの課題について、著者の大前研一と柳井正が交互に持論を展開します。世界に置いてけぼりを食らっている日本の政治・教育・ビジネス・人材・税金に警鐘を鳴らしています。 ユニクロを展開するファーストリテーリングスは、バングラデシュで事業展開を目論んでいるとありましたが、さすが先見の明があると思います。バングラデシュは貧困国の一つらしいですが、人口は世界7番目だそうで、日本よりも多い。それだけ今後のマーケットが広がる可能性があるということを気付いているのでしょうね。 本書を読む利点は、グローバル化に猶予が無いことを肌で感じさせてくれる点。日本国内だけでぬるま湯に浸かるビジネススタイルでは、やっていけないことを気付かせてくれます。楽天とファーストリテーリングが「社内公用語を英語にする」という話題がメディアで取り沙汰され、賛否両論を呼びました。今後、日本を経済成長させるためには海外に出ることは必須だと思います。 本書はそのような仕事と生活に危機感を抱かせてくれます。日本という国がどれだけマズい状態なのか気付かされる一冊。にほんブログ村