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合コンが今ほど盛んじゃなかったからほんと、良かった。
まずあっても行かなかっただろうし、行くことがあったとしてもそれは極めて稀だっ ただろうけれど。 おかしくもないのに笑えない時ほど疲れることは無い。勿論、バカじゃないから作り 笑顔くらいならできる。 “暑いですねぇ。” だの “おさむぅございます。” なんて時の通り過ぎざまの 一瞬しか必要の無い笑顔だ。相手がいなくなると、いつもの仏頂面になってたって、 何の問題もない。 でも、合コンとなると話は別だ。 当然、行ったからには良く思われたいってのが人情だ。一番人気がとれずとも、カヤ の外、欄外じゃ情けない。こんなもんで女がすたるわけじゃないにせよ、カッコがつ かない。いたたまれない。 で、取り敢えず、笑う。笑えるだけである程度の場がしのげるってもんだ。 先人の言葉って、ほんと納得できる。「女は愛嬌」 これで、どれほど損をしたこと か。どれほど安直に歩んでこれたか。多分、二派に分かれる事だろう。 不思議でならないほど、くそ面白くも無いのに本当に笑えるやつっているんだよね。 笑い上戸、とも別。壷にはまるってのとも、違う。作り笑顔が続く。声を出して(勿 論、ゲラゲラじゃない!)さも楽しそうに、ちょうどいい長さ、笑い続けられる。瞬 間笑顔じゃなく残存笑顔、とでもいうか。 カメラのファインダー越しに可愛い笑顔の子がしっくりとおさまる。 両手の人差し指と親指で作ったファインダーには、どうしていいか分からない、だら しない顔の私がいる。あの時の私。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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