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2009/05/23(土)18:02

「ねむりねずみ」近藤史恵/著

読書(817)

ねむりねずみ近藤史恵/著 【内容情報】(「BOOK」データベースより) しがない中二階なれど魅入られた世界から足は洗えず、 今日も腰元役を務める瀬川小菊は、 成行きで劇場の怪事件を調べ始める。 二か月前、上演中に花形役者の婚約者が謎の死を遂げた。 人目を避けることは至難であったにも拘らず、 目撃証言すら満足に得られない。 事件の焦点が梨園の住人に絞られるにつれ、 歌舞伎界の光と闇を知りながら、 客観視できない小菊は激情に身を焼かれる。 名探偵今泉文吾が導く真相は? 梨園を舞台に展開する三幕の悲劇。歌舞伎ミステリ。 今泉文吾シリーズ第一作です。 梨園の雰囲気を味わえて、とても好きな作品です。 どうしても、女形の小菊と今泉文吾のやり取りを 重い描いては、笑ってしまうんですけど そればかりではない、悲しい そして、そこまで魅入られてしまう世界に 憧れを抱きながら本を閉じました。 私は「桜姫」も近藤さんの作品で好きなんです。 だからどうしても、こういう作品には点が甘くなってしまう。 ミステリーとしてではなく 梨園の話だと思って読めば、 納得がいく作品だと思うんですが・・・ いかがですかね? あ、強いて言うならば 最後の結末だけが・・・ そこまで踊らされるのは嫌ですね。

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