遊びの中の競争心
小学校中学年のクラス。やたら競争心をむき出す子がいたり、強い子に融合する子がいたり、それらの標的になる子がいる。この問題は家庭の問題があるかもしれないが、概して、この年代の成長段階で起こりうる競争、縄張り争い的なものであると思う。また、この年代の子ども達は、自己中心的な考え方を脱して、より客観的に物事を見ることが出来る年代でもある。だから、どうしても今年中には、勝っても、負けてもゲームを楽しむ態度を身につけてもらいたいと思っていた。それを学ばなければ、勝敗において、勝つことだけが良い事のように思ってしまったり、負けると劣等感に陥ったりする可能性がある。今年は、自分が勝たなければ他の子に対して悪態をつく子どもの出現から、何回も、何回も、壁にぶち当たっていた。結局、誰かがへそを曲げるか、泣いてしまうのである。昨日、もう一度、ゲームをやってみた。しかも、ルールにのっとり、勝っても、負けても面白い!もちろん、私も参加した。日本語を使うと、ペナルティがある。興奮して一番最初に日本語を発してみた。すると子ども達は、”Oh! No! "とか言いはじめ、日本語を使わないで、ゲームを楽しんだ。勝負がついた次の瞬間に、カウントダウンして、日本語を使ってもいい事にした。日本語も英語も使って、精一杯遊んでくれた。レッスンが終わってから、子ども達は、よだれを垂らさんばかりに笑っていた。負けた子も、勝った子も、「面白かったぁ!!!」私は、「みんなちゃんとルールを守って、楽しめるようになったんやね。」 「幼稚園の子やったら、負けたら泣くかも知れへんのに。」子どもたち:「僕ら、大きいからな!」子どもたちが、グン!と大きく見えたレッスンだった。精神的に大きくなったね(^_^)よかった。