2005/03/20(日)16:18
絵本のすばらしさ
絵本の基本的理念を話するのに、
本棚から絵本関係の本を引っ張り出してきた。
十数冊の絵本論に目を通していると、
ドロシー・バトラーの著書の中にこんな文章があった。
趣旨はこのようなものだった。
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絵本とのふれあいは、小学校あがる前までが全て。
その大切な限られた時間の中で、
子どもが「絵本を読んで!」
という声を第一に聞いてあげて欲しい。
夕食の後片付けが残っているとかあるが、
あなたは、その仕事のマネージャー、片付けは後からでも出来る。
でも、絵本を読むのはそのときしか出来ない。
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全くその通りだと思う。
部屋が少々片付いていなくても、後から、片付ければいい。
親が自分の語彙以上、自分の世界以上を見せられるのは、
絵本や物語の力を借りるといい。
子ども達は、そこから、新たな言葉を紡ぎ出し、自分の空想の世界を作っていく。
そして、
大人になり、その空想の世界に、夢や希望を入れる事が出来る。
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子どもの頃、心をこめて語ってもらった話は、
その後も心からきえることはない。
それどころか、人生の最も重要な時に、心の底で蘇えり、様々な考え方を指し示してくれる。
そればかりか、語ってくれた人の暖かい心が思い出され、心を勇気付けてくれたりもする。
それが優しさを伝える事であり、生きる力を伝える事になる。
「私の絵本体験」 松居友 大和書房
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プラハの春を経験した著名な文学者は、アンネフランクのように、屋根裏部屋で
息をひそんで、暮らしていた。
友人たちが、逮捕され、密告され、一人ずつ欠けていく中で、
明日を生きる希望を与えたのは、
子ども時代に語ってもらった楽しい話を思い出して、みんなでそれを語り、
笑うことだった。
教室で、子ども達に接していると、
幼少時代に、絵本を読んでもらい、お話を語ってもらった子どもは、
自分の心をあらわす言葉を知っている。
それが、大人になっていかに大切かがわかる。
限られた数年間。
子どもの心に宝物を残したい。
と今新たに思う。
そんな思いで、
「子どもの英語教育における英語絵本の読み聞かせ及び音読指導」
の話をさせていただいた。
私のする事が、具体的に見える機会を持たせて頂いた事に、感謝している。
たのしみだなぁ。。。
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地震に遭遇された楽天の仲間の皆様が、どうぞ、無事でありますように。