■ローソク足はパターンを覚えても意味がない
ローソク足はチャート分析において最も基本となる材料です。
しかし、ローソク足の入門書には「こういうパターンが出現したら、将来こういう展開になる」と
パターンを覚えれば、あたかも未来が予測できるかのように説明しているものがたくさんあります。
しかし、実際の値動きはそんな単純ではありません。
あるローソク足が出現した後の未来は
何百通りも考えられます。そのパターンから最も可能性の高い動きだけをピタリと予測するのは
ほぼ不可能です。
■「ほんの少し先の未来」を狙う思考法が身につく
しかし、短期の値動きを毎日追っていくと、ほんの少し先の未来がわかるときがあります。
たとえば、競馬の馬券だったら競走馬が最終コーナーを馬が回りきって最後の直線に入り、
明らかに伸びてきた馬が出てきたときなら、かなりの高い確率で未来を予知できるはずです。
ここで投票できれば、高い確率で利益をものにすることができます。
このように毎日の値動きを追いながら翌日の動きをイメージすることの繰り返していくと、
「こう動く」と確信が持てるチャンスが到来するときがあるのです。
そのチャンスを逃さないためには、将来をイメージする思考力が必要です。本書ではチャート分析の
基本となるその思考方法をていねいに解説しています
【目次】
第1部まずはこれだけ押さえるローソク足の基礎知識
第1章ローソク足分析をする前に知っておきたいこと
第2章ローソク足の基本型を覚えよう
第3章価格が反転する場面で注目すべきポイント
第2部反転上昇のサインとその後の展開
第4章反転上昇のサインを見つける
第5章反転上昇の場面で現れるサインの信用度を
第6章反転上昇のサイン出現後の展開を読む
第3部反転下降のサインとその後の展開
第7章反転下降のサインを見つける
第8章反転下降のサイン出現後の展開を読む
第4部状況別ローソク足の読み方
第9章場面ごとのローソク足の読み方
第10章個別銘柄の一定期間の値動きの特徴